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人は何歳になっても自己ベストを更新できるのかチャレンジしてみた㉓

走り始めて20余年、ファンランのみだったアラフィフおばさんが、コロナ禍をきっかけに初めてタイムを更新するために奮闘している記録です。今まで無縁と思っていた更年期の症状到来とともに、4月最期にもう1本フルマラソンが残っていました。締めくくりは、長野です。

横浜マラソン後のレース

10月末に横浜マラソンを4’32‘’31で完走した私は、その後も幾つかレースを入れていました。フル翌月の11月までは、10k、ハーフと自己ベストを更新したものの、12月以降は楽しむためだったり、視覚障害者の伴走としての参加をしてきました。

11月つくばマラソン10k(54‘33’‘)☆PB
  小江戸川越ハーフ(2‘02’22)☆PB
12月 足立フレンドリーハーフ (2‘04’15)
1月 葛飾ふーてんハーフ(2‘22’14) 
2月 大阪マラソン (5‘30’34) 
3月 渋谷表参道ウィメンズ10k (1’20’23) 

取り組んでみたこと

PB更新が止まった12月の足立フレンドリーハーフを走った後、こんな振り返りをしています。
・レース当日までの体調管理不足(仙台のライブから早朝帰京してそのまま出走)
・長距離でも耐えきる心肺機能の強化必要
・日常からの呼吸の見直し(鼻呼吸)
・フォームの意識
・大臀筋、ハムストリング強化する
・セルフケアを活用(お灸やテーピング)
・脂質代謝能力を高める(脂肪燃焼ラン)へ取り組む

そして12月末からパーソナルトレーニングで週2のワークアウトを通じて下半身強化にとりくんでいたのですが、いつまでもスクワットなどの筋肉痛が取れないなぁ・・・という気持ちをトレーナーに打ち明けたところ、
「糖質、足りてないんじゃないですか。筋肉を修復させるためにも、飯はしっかり毎食100g以上は必ず食べください。その代わり、脂質を徹底的に減らしてください。1日50g以内、できれば30g以内に。やろうと思えばできるはずです」というアドバイスを受けます。

・糖質(ブドウ糖=ご飯量)→アップ、脂質→カット へ

実はこれが結構自分の中では迷走の始まりでした。これまで2年くらいやってきた食習慣の真逆の食べ方。既に手持ちの料理の習慣から脂質を外すということが非常に難しい。それでも、ご飯量を増やしたら確かに筋肉痛がとれたかも?という時期を経て、2月前半は順調に3キロ近く落としますが、その後、リバウンドが来て大阪マラソン直前に4キロほど増え、さらに、大阪マラソン後も気の緩みで体重は右肩上がり。そこからも落としては増えを繰り返していきます。

その上、大臀筋からハムにかけて、坐骨全体の痛みはいつまでも取れない日々が続きます。

血液検査結果

一方で、ランナーのための栄養学講座を受講し、大阪マラソン日曜日の前の金曜日と、走った翌日月曜日に血液検査をしていました。40項目に渡るその結果から導き出されたことは、充分摂っていると思っていたたんぱく質は不足していたこと、食べたものを栄養に変える代謝と肝臓機能が働いていないこと、その改善のために今できることは、優位になっている交感神経を休ませること、そのために睡眠をしっかり取ることなどが必要ということが見えてきました。

そこで、新たな取組みを始めてみました。

・SNS(Facebook、Instagtam)をやめる

・21:00以降はスマホを遠ざけ、22:00~5:00までの7時間は睡眠時間にあてる

・たんぱく質量を植物性:動物性で2:1にする

・小麦粉製品(パン、麺)は基本摂らない

突如襲ってきた無力感

SNSで日々写真を撮ったり投稿したりする時間を止めた瞬間は、すごく時間に余裕が出来たかもと思った反面、自分との会話が増え、急にぽっかりとどこにも繋がっていない感覚にも襲われました。
これまでランのことばかり優先して、自分は家族とも向き合えていなかった、家のことも出来ていなかった、仕事もキャリアも中途半端、その上、散々時間もお金も投資してきたマラソンも結果に繋がっていない、、といったネガティブループにはまり始めました。

価値観の明確化

SNSでの投稿ではない形のアウトプットとして、手帳を基本に戻って使い始めました。これはたまたまのタイミングだったのですが、活用し始めるにはいいタイミングでした。かのキプチョゲ選手も愛読している7つの習慣をベースに、自分の価値観や役割を明確していく作業の中で、トップに上げたのは「平穏」という言葉でした。
心穏やかで落ち着いた日々。些細なことでも幸せを感じ、感謝できる心。イライラや怒りをコントロールする術。
2週間ほどかけて、最終的に16項目にも渡るミッションステートメントを少しずつ積み上げました(この時点でだいぶおかしいかもしれませんが)。そこから落としこんだ目標の設定の中に、もちろん「サブ4」という言葉もあったのですが、今自分が先ずやるべきことは、家族の一員として、過ごしやすい居場所を整えていくこと、自分の支出管理と将来設計、1日1カ所でも家を片付けていくこと、そこで家族と過ごす時間を楽しんでいきたい、という気持ちが強くなっていきました。一言で言えば、時間管理のベストバランスを見直しでした。

もしやこれが、、噂の更年期?

ずっと、母になっても自分のやりたいこと=走ることを追い求めてきている間、大変だったけど楽しみしかなかった気がします。そんな中、実は自分は「更年期障害」というものとは全く無縁の人間だと思っていましたが、自分でも疑ってきた頃に、それは更年期の症状では?という助言をくれた人たちがいました。そう考えると確かに腑に落ちる。フィジカルの症状は坐骨の痛みと体重が落ちにくいことたけだけと、メンタル面が著しい。やたらと自分に自信がなくなり、無力感や孤独感がやってくる。不安になったり、やる気が出なくなったり、他人との関わりを絶ちたくなったり。2ヶ月ほど続いている既に慢性化しつつある坐骨の痛みとといった症状が、ますます気持ちを落ち込ませる。
そして、更年期の疑問を裏付けるように、これまで26~28日周期できっちりきていた生理が初めてやってこなくなりました。

長野マラソン目標設定

家を片付けたり葉っぱの水やりをしながらも、組んでいたMIZUNOや川越監督の練習メニューはこなしてきました。3月中は週5でジョグで繋いで走りつつ、週に1度は負荷をかけ、整体で治療もしてもらい、朝走る前は必ずお風呂で15分以上温めてストレッチとドリルをしてから走るようにしました。
3/15 100分ペース走(6分半~6分)
3/21 90分ペース走(6分~5分半)
4/2 8kmビルドアップ(6分~5'40'')
4/5 5km ビルドアップ(6‘21’’~5'27'')
4/9    ハーフ ペース走(6’22)
4/12 5kmLT走(5’58’’)
4/16 8kmペース走(6’23’’)

さて、来たる4/23の目標。
どこまで脚が持つかわかりませんが、シンプルに。  

4’29’59’’

4時間半ぎり、としてみます。
横浜の時よりも、明らかに身体は重たいし、足も重いし、こんなにも心身ともにいまいちでも、人は何歳になっても、自己ベストを更新できるのか。特に女性は色んなライフステージがある中で、どんな結果でもこれが今の自分の結果と素直に受け止められそうです。(つづく) 


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