私は結構うっかりミスをするタイプで
笑えるものから笑えないものまで色々やらかします。

仕事でもしょっちゅうやらかすので
幸い人の命を直接的に預かる仕事ではないのですが
そういう仕事をする人のプレッシャーはいかばかりかと思います。

先日、家でお茶を飲んでいた時に
手を滑らせて頭からお茶をかぶってしまったということがありました。
自分でもどうやったのか全くわからないのですが
マグカップが放物線を描いて頭の上をビューンと飛んでいきました。

お茶はぬるくなっていたことと
パソコン作業している途中だったんですけれども
パソコンやマウスは無事でした。
ただとても肝が冷えました。

どうしてうっかりミスをしてしまうのかという
原因について調べていました。

色々あるのですが
「マルチタスク」
＝同時にいろいろなことをしようとして集中力が切れている
ということも原因の一つではないかということでした。

確かにマグカップを飛ばしてしまった時
パソコン作業をしながら
家族の話を聞きながら
テレビを見ながら
お茶を飲みながら
考え事しながら
スマホを見ながら…という状態だったので
あの時は確かに集中力が切れていたなと思います。

一度に複数のことをこなすと
なんだかたくさんタスクをこなした気がするのですが
一つ一つの作業の質は下がっているということだと思います。

同時に全方向に集中できるのは聖徳太子くらいかと思うので
一般的な人間はあっちに 集中した直後にこっちに集中しと
自分でも気づかないうちに
集中する対象がぶつ切れになっているということだそうです。

集中が切れた合間に「魔がさす」
つまりやらかしをしてしまうということです。

忙しいとそうは言っていられないのですが
できる限り
「シングルタスク」＝
目の前のことに 集中して
ある程度片付けてから次のことへと意識を向けるのが
ミスを防ぐ方法とのことです。

そしてこのシングルタスクというのは
ミスを防ぐだけではなく所作が美しく見えるという効果もあるそうです。

以前、所作を上品に見せるには
一つの動作をしながら別の動作をしないことと
教わったことがあります。

例えば、歩きながらカバンの中身をガサゴソするなどです。
これよく私もやってしまうんですけれども
人とぶつかりそうになってしまうので
歩きスマホと同じくやらない方がいいことの一つです。

他には歩きながら食べるです。
これは人とぶつかった時に大変なことになってしまいます。
転校生だったら曲がり角で恋が生まれるかもしれませんが
通常はトラブルを生むだけです。

例外は『ローマの休日』の
オードリー・ヘップバーンくらいかなと思います。
スペイン広場でジェラートを食べるシーンがありますが
これも「王女様たるもの絶対歩きながら食べちゃダメ」と言われているからあえてやったるわというシーンかなと思います。

あとはパソコン画面を見ながら人の話を聞くなどです。
コミュニケーション研修で
部下と会話するときに絶対やるなと言われるものの一つです。
感じが悪くなるというのと
話を聞きたくないという拒絶感が出てしまうためです。

…などなど一つの動作をしながら
別の動作をするということの弊害は
枚挙にいとまがないといえます。

以前、天皇家の方々は
一つの動作をしながら別の動作をしないということを
徹底して おられると聞いたことがあります。

それを聞いてから
テレビで見るときには注目して見ているのですが
確かにそうだなと思います。

歩きながら会釈される時もあるのですが
大抵は立ち止まってから会釈するか
あるいは減速しながら会釈するというようなことをされています。

これを徹底してやるのは
一般人にはかなり難しいかなと思います。

高貴な方々だからできるんでしょ
そんなにおっとり生活していられないよ！と思うのですが
ただ、あくせくしてミスや事故を引き起こしたら
結局もっと余計に時間がかかってしまいます。

なるべくそうしようと思うだけでもいいですし
スピードを落とすというだけでも
余計な事故を減らせるようになるのではないかと思います。
ミスも防げるしかつ上品にも見えるというおまけつきなので
興味のある方はぜひ試してみていただければと思います。