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「祈り」について

最近あったちょっとふしぎな体験

先日『脳科学からみた「祈り」』という本をご紹介したのですが
そのことに関連して
「祈る」ということについて最近感じたことについて
stand.fmで話をしてみました。

私はゴスペルサークルに所属しており
クリスマスの時期になると
コロナ前は毎週のようにたくさんのライブ依頼があって
楽しく歌わせていただいていました。

特別支援学校や
動物園の子ども向けクリスマスイベントが特に楽しくて
最初はお子さんたちは懸念そうな顔をされているのですが
ゴスペルの中でもクリスマスの曲というのは有名なものが多いため
(「きよしこの夜」ですとか「もろびとこぞりて」など)
知っている曲だと途端に顔が明るくなって全身で喜んでもらえます。

職員の方からは
「ありがとうございます」言っていただけるのですが
こちらが逆に元気をいただいてしまうなと感じていました。

コロナのため、しばらく活動を休止していたのですが
今年から本格的に活動が再開し
クリスマス向けのイベントは今年は2件入っています。
先日はそのうちの一つの
商店街の子ども向けイベントに参加してきました。

聴いてくださっている方にも踊ってもらうという時間があり
急に「踊ってください」と言われても
なかなか恥ずかしくて踊る人が少ないので
最近入会された方がサクラとして率先して踊ってくださっていました。

ステージから見ていると
そのすぐ隣で踊っているある女性がいらっしゃいました。
ちょっと目を引くような美人で
私だけではなく一緒に歌っていたメンバー数名が目撃していました。

ライブの後にサクラとして踊ってくださっていた方に
「友人を連れてきてくださったんですね。
すごい綺麗な方ですね。
コスペルに興味あるんだったら
入会されたりしませんか?」と聞いてみたところ
「え、誰のこと?」「隣に誰かいましたっけ?」
と聞き返されてしまいました。

本当に彼女のすぐ隣で踊っていたのに
気づかないなんてことはないだろう…と思いつつ
後から「あの女性って一体誰だったんだろうね」と話題になり
「禍々しい感じはしないので
 もしかしたら天使だったのかもね」なんて話をしていました。
多分通りすがりの喜びあふれた人なんだろうなと思います。

祈ること

私はクリスチャンではないのですが
このサークルに所属するようになってから
練習の前後に祈るということをやるようになりました。

メンバーの中にはクリスチャンの方もいらっしゃるので
その方が率先してお祈りをされているんですけれども
練習の前後だけではなくて
メンバーだった人が引っ越しなどでサークルを離れるときに
その人のために祈ったり
メンバーの誰かが闘病している
あるいは家族が今大変な状況にあるというときにも
みんなで祈るということをします。

そのときは心が平安であるように
その人が守られるようにというふうに祈ります。

それまであまり祈るという習慣がなく
初詣くらいだったのですが
やるようになってから「いいものだな」と感じています。
心が温かくなると思います。

「〇〇を叶えてください」とか
「何とかしてください」という祈りではなく
あくまで「平和であるよう」にと祈るため
何かにすがるというわけでもないんですけれども
自分よりも大きな存在に
自分ではどうしようもない不安や心もとなさを
預けることができる安心感があると思います。

最近の世界情勢

なぜ『脳科学からみた「祈り」』を読もうかなと思ったかと言うと
現在どうしようもない世界情勢で戦争が起きてしまっていて
祈ることしかできないけれども
「祈って何か意味があるのかな、本当に何か役に立ったりするのかな」
という確信が欲しいなと思ったためです。

頭で理解したがるタイプの悪い癖なんですけれども
本書を読み、祈るということは
脳に対して非常に良い影響があるということは分かりました。
頭の中に体に良いホルモンがどんどん出てくるということで
少なくとも自分のためにはなるということです。

ただ、この本の中では
物理的に何かを好転させる力があるかどうか
というところまでは述べられてはいませんでした。
(「そりゃそうか…」と思うんですけれども)

最近、人質解放のニュースで
イスラエル・パレスチナ双方から人々が解放されている
という映像を見ていました。
そのニュースの中で、覆面のハマスの戦闘員の方が
人質になっていた男の子の背中にそっと手を添えて
車に乗るように促していたという映像がありました。

この覆面から覗く顔立ちが細かったので
おそらく女性かなと思ったのと
その男の子の背中に添えた手つきが
なんだか優しい感じがしたということが妙に印象に残りました。

また、高齢のイスラエル人女性が解放された時
ハマスの戦闘員の人がその女性の手を
そっと引いて連れてくるんですけれども、
女性が別れ際にハマスの戦闘員に対して声をかけて
握手を交わしているという映像もありました。

その時女性は「シャローム」と言うのですが
この言葉はヘブライ語で「平和」という意味だそうです。

組織同士は対立しているんですけれども、
人一人、個々人はと考えると本当に違う…
一人一人に対しては人間らしい繋がりがあると感じました。

また、戦闘が再開してしまって
本当にどうしてこんなふうになっているんだろうと思います。

そして自分が今、物を食べれること、
安全な場所で眠れること、
歌えること、そして自由に発言できることっていうのが
本当に当たり前のことではないのだなということを感じます。

綺麗ごとでしかないんですけれども
本当に祈るしかなく
双方の方たちの身体的な安全
そして心の平安が早く訪れるようにと願っています。

カバー写真:UnsplashのDiana Simumpandeが撮影した写真

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