■背景
海は地球の表面の7割も占める存在でありながら、海中の世界をほとんどの人が見る事ができていない
⇒海中の世界をもっと身近な存在に出来るのではないか

■ターゲット
一般市民

■ビジネス詳細
・SEA BALLOONと呼ばれる海中潜水装置で海中の世界を優雅に楽しむ海中旅行の場を提供
・SEA BALLOONはアクリル球体となっており、装置内にいる事を感じさせずに景色を見せる事が可能
・最大深度100メートルまでの潜水が可能

■利用者のメリデメ
▷メリット
・今までダイビングや潜水艇などの限られた手段でしか見る事の出来なかった海中の世界を見る手段が増える
・他の方法に比べて手軽で快適に海中の世界を堪能出来る
▷デメリット
・母船での待ち時間が長い
⇒3時間のツアーの内SEA BALLOONに乗れるのは30分だけである

■事業者メリデメ
▷メリット
・海中ビジネスにおいて、今までにない新たなサービスを提供出来る
・海中旅行のプラットフォームを独自に作ることで、収益化が容易になる
・かなり特異な技術が必要なため、参入障壁が高い
▷デメリット
・一つの人身事故がビジネス全体にリスクを及ぼす可能性がある
・SEA BALLOONのビジネス拡大が難しい
⇒地域が限定される

■今後の展開・課題
・旅行会社などと提携し、旅行パッケージに組み込んでもらう
⇒広告費用をかけずに利用してもらえる
⇒新婚旅行などの特別な機会にマッチする
・SEA BALLOONをリース契約で利用してもらうことで、リスクを最小限に収益を上げる

■考察
・綺麗な海でしか利用価値がないため、実際に利用出来る地域に限りがある
・マリンレジャーの需要はあるが、ここまで本格的な物を求めている層がどれ程いるかは不透明である
⇒値段が安ければ間違いなく利用されるので、コストとの兼ね合いが大事
⇒ビジネスとして考えるならまずは富裕層をターゲットにして展開していく方が良さそう
・深海魚見学ツアーなども面白い
⇒一部のマニアには受けるが、手軽さやツアー時間などを考慮するとそこまで頑張るメリットはなさそう
・ハワイなどの島と島との移動手段として使うのも面白そうである

■企業
SEA BALLOON（OCEAN SPIRAL株式会社）

▽参照：FUNDINNO