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【職に困ったらきくらげ栽培をしよう!】~ビジネスモデル考察Vol.65~

■背景
高齢化による栽培従事者不足や天候などの外部環境による影響や作物の価格相場の変動などにより、国内での栽培が4%まで減ってきている
⇒農薬が沢山使用されている外国産に頼らざるお得ない状況である
⇒誰でも栽培できるパッケージを販売したら国内での栽培が増えるのではないか

■ターゲット
一般人

■ビジネス詳細
・栽培ノウハウとIoT技術などを組み合わせた「日本きくらげ栽培コンテナパッケージ」の販売
⇒天候や環境に左右されずに栽培管理が可能
・パッケージ販売した栽培コンテナから採れた「日本きくらげ」を買取
⇒直販および大手流通への卸売
⇒全国に1080を超える販売網を所有
・5cm以上のサイズ、3mm以上の厚みを有する物のみ販売
⇒「日本きくらげ」のブランディング

■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・農業経験が不要である
⇒当パッケージを購入することで誰でも栽培が可能である
・僅かな土地があれば栽培可能である
・天候の変化に左右されずに年間を通して安定した環境で栽培が行える
・販売先も確保されているため安定した収益が得られる
・故意によるものではないトラブルが発生した場合は当社のサポートが受けられる
▷デメリット
・コンテナを設置する土地が必要である
・栽培の全自動化が完成したら不要とされてしまう
・栽培にかかる手間が不透明である

■事業者メリデメ
▷メリット
・在庫を持たずに「日本きくらげ」の栽培を行うことが可能となる
⇒生産コストを最小限に抑えつつ、安定したキャッシュフローの中でビジネス展開が可能となる
・栽培管理が難しかったきくらげの栽培をIoTやICT技術を用いて「コンテナパッケージ化」する事ができている
⇒競合が発生しにくい
▷デメリット
・ユーザーの予期せぬトラブルを保障するため、予期せぬウイルスなどが蔓延した際に多額の損害が発生する可能性がある
・市場が小さい

■今後の展開・課題
・栽培時に完全無農薬を実現する
・「日本きくらげ」の販売網を拡大していく
⇒日本が誇る特産品としてブランディングを行い、海外への輸出も行なっていく

■考察
・天候や外部環境に左右されない栽培を可能にしており、栽培の難易度が高いという固定観念を覆すことに成功している
・トラブルの保障体制など、利用者が参画しやすい環境が作られている
・「生産コストの最小化」と「生産体制の最大化」により収益をあげやすい環境が作られている
・ビジネスモデルとしては以前考察したLEAPとほとんど同じであるが、作物が限定的であるうえに金融機関などのサポートがない分多少目おとりする
・きくらげだけでは市場が小さいため、今後他のキノコなどにも応用していけると良い

■企業
日本きくらげ栽培コンテナパッケージ(日本きくらげ株式会社

▽参照:FUNDINNO

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