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「可愛い」を伝えていく

続きです。
一回目

2回目

後日、時間を取っていただきZOOMでお話をすることになった。
お忙しいのにお時間を取っていただき、ありがとうございます。

画面越しの金澤麻由子さんはちょっと雰囲気が違う。
制作者として、ご自分の気持ちをできる限り伝えようとしてくださっているんだなと感じた。

絵本と映像をコラボしている作品は、
お一人で制作されているわけではなく
原画を描くのは一人だけど、
取り込んでアニメーションやエフェクトを作るのは
エンジニアに依頼しているそう。

パソコンとプロジェクターもそれぞれ自前で10台持っていて
展覧会を同時に2つ開催しても大丈夫なようにしているとのこと。

なぜ映像と絵本を表現として選んだのかという質問に対しては
少し考えてお話されたのが以下のようなこと

1枚の絵画ではメッセージを伝えきれない
連続したもので伝えようとして絵本になっていき
同時にデジタルを使った絵画(メディアート)の表現をするようになった。

1枚だけだとタイトルくらいしかメッセージを伝えきれない。

もっともっと伝えたいことがある
1枚ではおさまらない想いを伝えるために

絵本、そして体験型の映像作品を作るようになった

絵本だと表現する世界が小さい。
小さい作品ばかりだと絵描きとして良くないと感じている。
映像なら全長50メートルにもなる表現ができる。

映像の中で
手を振ったら花が咲くとか
動物たちが飛び出してくるとか
それはひとえに楽しんでもらうため。

人は自分自身に興味がある
滞在時間を長くするために
訪れた方に楽しんでもらって
自分のメッセージはこっそり伝える

映像は使うけど
手書きの暖かさを伝えたい
絵描きが現代のメディアを使うと
この表現になるのではないかしら

絵心がある人こそメディアートにチャレンジして欲しい
今のメディアートはゲーム性や新鮮さを訴えているけれど 
新鮮なだけでは、それだけのもの

芸術作品として残るためには絵画としてのチカラが必要なのではないか

「可愛い」が制作のテーマになっているけれど
「可愛い」と「可哀そう」は語源が同じ。
かわいい いとをかし もののあはれ
日本独自の生き方として自分と他者の境界が曖昧というのがあると思う。

「他者と融合」すること「心に寄り添う」こと

大人にこそ甘えが必要
でも今は甘えが許されない時代
自立を求められているけれど
そんなに頑張らなくてもいいんだよ。

「可愛い」の中にはたくさんのメッセージが込められている。

エネルギーに満ち溢れている方なんだ。
ZOOMでしたが画面越しにでも感じるパワー。

あっという間の30分だった。
絵本展を開催しようと考えていて、その際はまたお話をさせていただきたいと伝えたけれど、まだまだ準備が足りない。

私たちが電子絵本を通して、伝えたいことは何だろうか?
金澤麻由子さんにとっての「可愛い」にあたるもの。
使い捨てじゃなく、楽しんでもらって喜んでもらえるものを作りたい。

決意を新たに
この出会いに感謝です。

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