病棟急変ただいま対応中!~その場の5分 ~(4)
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[第4回]敗血症性ショック
坂本 壮 So Sakamoto
国保旭中央病院 救急救命科
自分が担当する患者の病棟急変に直面した時にどのような対応をとるべきか.病棟急変対応の基本と考え方を,もう一度確認してみよう!
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Dr.SakamotoのOne Point Advice
敗血症の1 時間バンドル+αを意識して対応しよう!
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症例4
75歳,女性.5日前に自宅で転倒し,腰椎圧迫骨折の診断で入院.誘因と考えられた睡眠導入剤や,鎮痛薬の調整を行い,リハビリも順調のため,今週末退院予定であった.退院日前日,夕食前の検温で37℃台,食事量も普段の半分以下と低下を認めた.発熱以外のバイタルサインは概ね安定していたため,クーリングのみで様子をみていたが,夜間大声をあげるなどせん妄様症状を認め,ドクターコールあり.vital signsは以下の通り.
意識 JCS2,呼吸 24回/分,脈拍 110回/分,血圧 108/46 mmHg,体温 38.8℃,SpO2 96%(RA),瞳孔径 3/3,対光反射+/+.
とるべき行動は?
あなたならどうする?
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