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算数は遺伝だけど中学受験算数は遺伝じゃない

行動遺伝学によると、以下の項目の遺伝、共有環境(家庭環境)、非共有環境(本人の努力/経験等)の割合は以下の通り。

数学は音楽とスポーツの間くらい。
皆さんの印象とも合致すると思う。
共有環境(家庭環境)が影響を与えられるのは英語くらいだ。


続いて日本における小学生時点の学業成績。
共有環境(家庭環境)の割合が大きいことがわかる。
しかも意外なことに算数における共有環境の割合が他教科より大きい。

教育は遺伝に勝てるか?

これは日本の小学生における算数学習量/質が家庭毎に大きな差があるからと推測できる。

家庭によっては小学入学前からkumon等に通わせている。
低学年から塾通いというのは中学受験する子ならもはや普通だ。
そういう家庭では1日数時間、1年で何百時間も勉強することになる。

それに対して公立小学校に通い特別な学習をしない家庭もある。
なんだかんだこちらがマジョリティだろう。

このように学習量/質が家庭の教育方針によって大きく差が生まれることとなり共有環境の割合が大きくなっているのだろう。
才能が80%以上遺伝と相関する算数の能力について、小学生時点でこれだけ遺伝の相関係数を抑えれているのは教育の進歩と言うのか中学受験の加熱と言うのか。


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