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月刊『中医未病19年6月号』于 爾康(ウ ジコウ)の中医学アドバイス「疲れ目を癒す」

こんにちは、于 爾康(ウ ジコウ)です。
今回のテーマは『目』。目は働き者です。疲れの原因や養生法を解説していきましょう。

目の疲れの原因は?

目は肝に貯蔵した血液 肝血が、血をはこぶ通路である経絡を通じて目に届くことで、物を見たり、反応したりします。また五臓六腑で作られる精気(精製した栄養物)も目の働きをサポートしています。さらに精神活動や意識、思考などをつかさどる「心神(しんしん)」の働きも目を支えています。つまり肝血と体内精気、心神の三者が充実しているほど、瞬時に細部まで鋭く見ることができるのです。
このように、目は閉じているとき以外は、絶えず心神を働かせて肝血を消耗しており、その機能を維持するために常に体内の血を補給しています。補給が追いつかないほど酷使すると疲れが出るのです。
他にも、加齢があります。年をとると自然に体内精気が不足し、十分に目に届かなくなるので、目の疲れが出やすくなります。
また、出産や出血など、血の消耗過剰や精神不安定によっても起こります。

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