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SAPIXと日能研の比較 ⑦費用

中学受験にかかる費用も塾によって異なります。
新4年(小学三年生の終わりの2月)に入塾してから中学受験を終えるまでにかかる費用は、だいたい下の金額くらいになります。

SAPIXの場合
・4年生 約60万円
・5年 約70万円
・6年 約120万円
合計 約250万円

日能研の場合
・4年 約50万円
・5年 約60万円
・6年 約110万円
合計 約220万円

地域や生徒によって多少違うものの、一般的にはだいたいこのくらいになると思います。
SAPIXについては、成績にかかわらず、かかる費用は同じです。

ただし、日能研については、成績が一定以上の場合が上記金額になり、一定以下の場合は、授業数や口座数が少なくなるため、6年時の費用がもっと安くなります。
また、日能研の場合は、いわゆる「オプション講座」もかなり多く、無料の講座もあれば有料講座もあります。有料講座を多くとる場合は、その分、費用もかかります。

我が家が実際に支払った額は上記金額よりだいぶ少ないです。オプション講座はほとんどとらなかったのです。
さらに、下の娘はスカラシップ生(奨学生)だった時期があるためです。

日能研は、特に申請などしなくても、一定以上の成績をとった場合には「スカラシップ生」認定してくれ、教材費以外は無料になります。半年に一度見直しがされますが、例えば6年前期でスカラシップ生認定されると、約50万円が浮くことになります。かなり大きいですよね。

スカラシップ制度というのは一般的には「塾の合格実績に貢献」することが義務づけられるものだという印象がありますが、日能研のスカラシップ制度には、例えば「御三家を受けなければいけない」などの志望校・受験校に関する縛りはありません。太っ腹な制度だと思います。

どのくらいの成績だとスカラシップがとれるのかというと、はっきりどこかに明示されているわけではないのですが、経験上、公開模試の偏差値が平均70を超えていたり、平均順位が二けただったり・・・とそのあたりだと思います。

そして、このスカラシップがとれる成績の基準ラインは、SAPIX生からみるとそれ程高くありません。α1ならもちろんのこと、大規模校α3くらいでもとれるのではないかと思います。そう考えると、いかにSAPIXに成績上位者が集まっているのかがよくわかります。

SAPIXはスカラシップ制度はないので、いくら成績がよくても、金メダル常連でも(※)、費用は全額かかります。
※SAPIXは、組分けテストで上位30位以内だと金メダルがもらえます。ちなみに日能研は、公開模試で上位20位以内だと、賞状と記念品の鉛筆などがもらえます。

費用に関しては、SAPIXは季節講習その他の特別講習も全てセットになっている感があるし、成績ごとにテキストが違うわけではないので、どんな子であっても同じ金額がかかると考えてよいと思います。

しかし、日能研は、季節講習はとる場合が多いものの、前期日特やオプション講座はとらない場合も多いし、成績ごとにテキストや授業日数が変わってくるので、費用の最大値と最小値は大きく異なるでしょう。スカラシップ制度もありますしね。

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