【イタリア縦断旅】水と人の生きる街・ヴェネツィア
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。
実はこの春休み、3月中は一週間も家にいなかったほど旅をしまくっていました。
旅続きもここまでくると、生活も逆に超規則的。
今回は春休み序盤に行ってきた、
ヴェネツィア→ミラノ→フィレンツェ→ピサ→ローマ→ナポリ
というイタリア縦断旅行の始まりです。
まずは、「アドリア海の女王」の異名を持つ水の都・ヴェネツィア編から。
毎度おなじみ・激安Flixバス
旅の始まりは、ミュンヘンからヴェネツィアまでの移動から。
私の旅行記では何度目の登場か分からない、円安に苦しむ金欠留学生の見方・フリックスバスを使って。
ワルシャワ、ブダペスト、ブラチスラバ、パリ・・・
国外の様々な都市へも格安で運んでくれるフリックス、私たちが利用したヴェネツィアまでの便も40ユーロほど。
さて、そんなフリックスバスですが、今回初めて「安かろう悪かろう」を経験した出来事が。
わざわざ追加料金を払って座席指定したにもかかわらず誰かが先に座っていて、私たちの席だと運転手に訴えても「早い者勝ちだ」の一点張り。
指定していたボックス席の人は動く気がなく、しまいには運転手がその席に近づけないようロープで通路を塞ぎ、私たちにアジア人差別の言葉を吐き捨てる。
他のお客さんもその発言には怒ってくれていましたが、結局指定していた広いボックス席には座れず。
あとでフリックスに猛抗議して指定席料のみ返金がありましたが、ヨーロッパってこういうのがまかり通っているから大変・・・
雨のヴェネツィアに到着
まるまる一晩かけてアルプス山脈を越え、ヴェネツィアの近くの駅に到着。
切符を買って電車で島へ向かいます。
天気はあいにくの雨。
空がどんより曇っているせいで、水の色もあまり綺麗とは言えず・・・
変わりやすいヨーロッパの天気なので、これから晴れることを祈ります。
朝ごはんはピザ!
雨宿りがてら、朝ごはんを食べにカフェにやってきました。
私の住むドイツに比べてすごく良心的な値段。
イタリアに来て早々(朝から)、ピザを頼んでしまいました。
シンプルですごくおいしいピザでした。
ただ、お腹いっぱいになりすぎて当分は何もいらなかった…
ヴェネツィア街歩き
雨も少し収まりつつあるので、ヴェネツィアの小さな町を歩いてみようと思います。
ヴェネツィアのカーニバルで使われる色とりどりの仮面や衣装が町の至る所で売られていました↓
こちらはヴェネツィアの猫さん。
ヴェネツィアで一番有名な景色と言えばここ、カナルグランデ。
色とりどりの建物と所狭しと並ぶ船が綺麗です。
昼からは晴れそうなので、その時また来ようかな。
街のどこを歩いてもレトロな建物の間に運河が張り巡らされていて、さすが水の都。
こちらは通りかかったチョコレート屋さんで見つけたもの↓
ヴェネツィア警察に遭遇。
ちなみに各国の警察官の制服を観察してどこがかっこいいかな~とか考えながら旅している私ですが、イタリアの少し衛兵っぽいこの制服が結構お気に入りかもしれない。
ヨーロッパでよく見るベレー帽タイプの帽子よりもこっちのほうが好きだからかな?
サン・マルコ広場
かつてナポレオンが「世界で最も美しい広場」と呼んだのが、ここサン・マルコ広場。
サン・マルコとは、ヴェネツィアの守護聖人である福音記者マルコのこと。
潮位があがると、海に面したこの広場全体に海水が侵入してくるらしいです。
そういえばむか~し、おそらくまだ小学生だったころ、「世界ふしぎ発見」のヴェネツィア回を観てヴェネツィアの存在を知った記憶があります。
“大人になるころには海に沈んじゃう街”という印象だったので、来られたことに感動。
あの番組も終わってしまいましたね。。。
結構好きだったなあ。
ひとしくん人形が上がってくるの、懐かしい笑
サン・マルコ寺院
そしてサン・マルコ広場に面した大聖堂が、サン・マルコ寺院。
ここにはヴェネツィア大司教座がおかれていて、建物に沿ってものすごい数の人が並んでいました。
どの角度から見ても綺麗です。
ドゥカーレ宮殿
さらに横に続くのがドゥカーレ宮殿。
ヴェネツィア共和国時代に総督の邸宅として使われており、また行政や司法などの官公庁も置かれていました。
現在は美術館となっています。
ちなみにドゥカーレ宮殿を撮ったつもりのこの写真ですが、手前に一本の柱が写っています。
これは実はてっぺんにサン・マルコ像がある柱で、もう一本の聖テオドール像の柱と対になっているもの。
実は中世の時代、この二本の柱の間に処刑台が置かれたため、ヴェネツィアの人はこの間を通らないそうで。
と、ドイツに帰ってから調べて知ったのですが、なんとこの写真↓
航空写真を確認してみると、思いっきり柱の間で撮ってますね・・・
あちゃ~笑
そして、ヴェネツィア最大の広場かつ海の玄関口でもあるサン・マルコ広場に面した海には、たくさんの桟橋と船。
あいにくの天気であまり稼働していませんでしたが、それはそれで美しい眺めかもしれない。
ためいき橋
海沿いにゆったりと歩いてみました。
とある運河の海への出口から見えたのが、この「ためいき橋」。
16世紀にかけられた大理石製のこの橋。
実は、左側のドゥカーレ宮殿の尋問室と右側の古い牢獄をつないでおり、囚人が窓から美しい景色を眺めてためいきをついたことからこの名がつけられたそうです。
再び島の中心のほうへ歩いていきます。
休憩がてら、ビールを一杯
さて、朝からひたすら歩いて疲れた体を少し休めるべく、適当なバーに入りました。
ドイツに来てからと言うもの、大のビール好きになってしまった私。
ヴェネツィアでももちろん昼からビール!
家族がnoteを見てくれていて、あまりお酒を飲みすぎていると心配されるのですが…
旅にビールはつきもの!
晴れてきた!
ビールを飲んで高揚した気持ちに比例するように晴れ始めた空。
引き続き、街歩き。
カラフルな街も、曇り空より青空の下で見たほうがより一層綺麗に感じますね。
船の通りが少なく波の無い運河には、カラフルな建物がそのまま反射してうっとり見惚れてしまいます。
両サイドに泊まった船たち。
これらを使って日常的に島の中を移動していると思うと、すごくロマンチックで羨ましいです。
カナルグランデ
さて、晴れたら戻ってこようと思っていたリアルト橋前の運河に戻ってきました。
ここがやっぱり一番カラフルで見ごたえのある景色ですね。
カナルグランデと呼ばれるこの運河は、ヴェネツィアの町を大きく二つに分断するS字の大運河。
この大きな運河には4つしか橋が架かっていないので、効率よく移動しようにも橋のほうまでぐるっとまわらなければならないこともあり、ヴェネツィアの町の細かなところまでを半ば強制的に楽しめるのもいいところ。
運河沿いのお店で購入した、ハンガリーの伝統菓子「クルトシュ」みたいなお菓子。
リアルト橋
さて、先ほど話した4本の橋のうち最も古いのが、ヴェネツィアと言えばで知られるこのリアルト橋。
16世紀に造られたこの橋、デザイン公募にあたって、ダビデ像などで知られるあのミケランジェロも参加したらしいのですが結局は採用されず。
ミケランジェロの考えたリアルト橋も見てみたかったですね。
一番の大通りであるこのリアルト橋前のカナルグランデをずーっと歩いてみました。
ずらりと並ぶカラフルな建物と煌めく運河が、それこそためいきがこぼれるほどの景色。
ヴェネツィアの運河は普段見る運河や海に比べて、エメラルドグリーンに似た緑色をしていたのが印象的でした。
私のお気に入りの街角。
夕暮れ時には、オレンジに染まった雲とその綺麗な反射を見ることができました。
ちょうどこのくらいの時間帯に、近くの教会の鐘が大きく鳴り響いて、綺麗だったなあ。
夕飯はまたまたピザ
この日の夕飯は、またまたピザ。
そしてお分かりでしょうか、
なんと朝と同じ店。
実は、通りすがりに良さげなお店があったら入ろうと話していて立ち止まったのがこのお店だったのですが、
朝は大雨で傘をさしていたこともあり、誰も朝と同じ店だと気づかず入っていました(笑)
早朝のヴェネツィア
おはようございます。
翌朝のヴェネツィアは昨日の雨からは想像もできないほどのいい天気。
名残惜しい気持ちを抑えて、ヴェネツィアの駅へ。
朝から次の目的地へ移動します。
ミラノへ
イタリアの鉄道会社トレニタリアが運航する「フレッチャロッサ」に乗って、向かうはイタリアを代表する世界的な都市・ミラノ。
イタリア縦断旅はまだまだ始まったばかり。
それではまた!
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