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【指導者紹介Vol.4】非常勤特任コーチ:岡澤 セオン ~圧倒的な練習"量"の先に見えるトップの世界~

こんにちは!中央大学ボクシング部広報担当です。
中央大学ボクシング部新体制では、皆様に中央大学ボクシング部を身近に感じていただくために、様々な広報活動にも積極的に取り組んでいます。

今回は指導者紹介第4弾として、現役最高峰のボクサーでありながら新しく非常勤特任コーチに就任した岡澤 セオン コーチのインタビューをお届けします!

前回の河口 組織統括コーチのインタビューはこちら!




【プロフィール】

岡澤 セオン (オカザワ セオン)
1995年生まれ。山形県出身。
日本大学山形高校時代にインターハイおよび国民体育大会でライト級ベスト8に入賞し、中央大学法学部法律学科に進学。

在学中はボクシング部主将も務め、2018年卒業後も鹿児島県体育協会やINSPAに所属しながらボクシングを継続。全日本選手権連覇・世界選手権優勝・東京オリンピック日本代表(69kg級)として優勝選手と2-3判定で激戦を展開するなど日本を代表する現役ボクサー。

「一生アマボク」を宣言し、「プロのアマチュアボクサー」としてスポンサー提携やイベント登壇など、アマチュアボクシング界を盛り上げる新しいロールモデルとなっている。

現役の日本代表選手を続けながら、新体制では非常勤特任コーチとして中央大学ボクシング部道場での練習に参加するほかトップ選手の気付きなどを学生たちに提供する。

(※広報チームより) 岡澤コーチにはWikipediaがあります!


【座右の銘(または好きな言葉)は何ですか?】

大きく2つあります。

まず一つ目は「克己」という熟語です。
「こっき」とよみ、「己に勝つ」という意味の言葉です。
小学校からレスリングをやっていたんですが、当時のコーチに教えてもらった言葉で、練習場にも飾ってありました。結局は何事も自分との勝負の連続だなと思っていて、自分の原点となっている言葉です。


もう1つは「強くなければ人は生きていけない 優しくなければ生きていく資格がない」という言葉で、米国人作家レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」に登場す探偵のセリフです。小学校の時に「座右の銘を決める」という授業があって調べる中でビビっときました(笑)

もう1つの好きな言葉である「克己」にもつながるんですが、自分が強くなることで他人に優しくあり続けられるマインドを持っていたいなと思っています。


【休日は何をして過ごしていますか?】

実はサウナや温泉が大好きなんです!

1人で片道1時間かけて移動することもあったりしながらサウナ巡りしたりしています。1日中ラクーア(スパ施設)でリラックスしたり、なんてこともありますね。

あとはラジオを聴いたり。有吉さん、三四郎さん、アルコ&ピースさん、霜降り明星さんなどの芸人さんのラジオは逃さずチェックしていますね。

料理も最近はなかなか出来ていないのですが、一時期めちゃくちゃ凝ってました。特にカレー作りは一定のレベル感まで極めてました(笑)

【中央大学ボクシング部在籍時と世界で戦う今、自分の中で何が一番違いますか?】

「シンプルで地道な努力が出来るようになった」ということです。

今思えば、学生時代は良くも悪くも尖ってたな~と(笑)

自分のボクシングって特殊なことをやっていると勘違いされがちなボクシングなんですけど、今は自分のボクシングがありながらも、「基本中の基本」をとにかく徹底しています。

インターバルランやダッシュもやり込むし、フィジカル強化トレーニングやボクシングの基礎練習も「量」を積み上げています。圧倒的な基本の積み上げの上に、自分なりの色を加えています。

正直、学生時代にこの「圧倒的な量の基礎練習」をやらなかったことを後悔していますね。練習を考えて効率化していくのも、まず「量」をしっかりやらないとその領域に達することも出来ないと感じています。

全く方向性の違う努力はやり方を変えないといけないけれど、方向性さえあっているならどんな形であれまずはしっかりと「量」を積み上げて、並行して効率等もブラッシュアップしていってほしいです。

「考えて効率的な練習をする」というと練習は少なくても良いみたいに誤解する人もいるかもしれませんが、そんなことはなくて、前提の量をしっかりと積み上げないと強豪選手との差は一生埋まりません。

繰り返しますがまずは「量」。その上に「質」に磨きがかかって、成長スピードが上がっていきます。


【自分のボクシング人生におけるターニングポイントはどこですか?】

国体に向けて鹿児島県体育協会に所属してボクシングを続けることになり、鹿児島で荒竹一真(※1)に出会ったのが明確なターニングポイントですね。
(※1 鹿屋工業→現 駒澤大学 高校5冠・国際大会でも活躍中)

当時一真はまだ高校性だったんですけど、練習量が本当に凄すぎました。
自分は鹿児島県体育協会所属でお金をもらって練習している状態でもあったので、一真より先に帰れないなと思いながら練習していました(笑)

朝練して、高校行って、部活で練習して、その後ジムで練習してという1日3部練習を毎日当たり前のようにこなすんですよ、一真。

基礎体力もレベル違いで、例えばインターバルランをやると一真には周回遅れで差をつけられます。自分も結構走るの早くて持久力もある方なんですけどね・・・。その基礎体力の上でボクシングの練習も積み上げるんですから、「そりゃあ高校無敗で勝ち続けるよな」と心の底から納得していました。

そして一真につられて基礎練習を自分も徹底的に積み上げていたら、ほんとある日突然「あ、俺これ国内で誰にも負けないわ」って悟りみたいなの開いたタイミングがあって(笑)

こういう量の先にしか見えない世界もあると今になって本当に思います。

一周回って「量」の大事さに気づきましたね。


【今の中央大学の選手たちに伝えたいことは?】

良い意味で「プライドを持ってほしい」ということですね。
他の人の意見を受け入れないという悪いプライドではなく、「中央大学ボクシング部という名前を背負って戦っている以上、結果を出さなきゃいけない」というあと一歩踏ん張るためのプライドを持ってほしいです。

ボクシング部のほとんどの学生はスポーツ推薦入試で入学しているはずですし、学業も大事ですが同時にボクシングで活躍することを前提としての学生生活のはずです。

「優勝チーム、くっちゃおうぜ!」みたいな下剋上の雑草魂がもっと欲しいなと思います。現状のボクシング部には特に失うものは何もないですし、良いプライドを忘れずに攻め続けてほしいです。

殻を破って、ボクシングへの取り組みの当たり前基準を数段階アップデートしていってくれるとこの新体制の良いところもフルに活かせるんじゃないかと思います。

【このnoteを読んでくださっている方々へ一言!】

僕たちが大学生の時もそうだったのですが、中央大学ボクシング部には「高校時代にはトップではなかった選手が大学に入ってトップ選手を倒す」というハラハラした面白さ・魅力があるなと思っています。

そんな中央大学ボクシング部の「下剋上」で会場をわかせていきたいと思いますので、どうぞ新体制の応援、よろしくお願いいたします!


おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。
以上、岡澤 非常勤特任コーチのインタビューでした!

続々と新指導者インタビューも配信していきますので、ぜひ今後の更新もお楽しみにお待ちいただけますと幸いです!

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