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そっかそこは別の糸なのか…

みなさんは、靴下がどのように編みあがってくるのか
ご存じでしょうか?
このnoteを熟読してくださった方ならもしかしたら、
知っててくださる方も?
読んでいただいてない方はぜひとも振り返っていただいて。

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靴下ができるまで ~ひつじのくつしたの場合~
①糸を購入する
②編みたてる(靴下を編む)
③筒状の靴下を切り離して裏返す
④つま先にミシンをかける
⑤表に返して形を整え蒸気をあてる
⑥タグ付やビニールに入れるなど製品加工
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今日はこの工程のなかで④に該当する部分の話をしたいと思います。
靴下は筒の状態でつながって機械から出てくるので
それを切り離して、ミシンで閉じると私たちがよく目にする
あの「靴下」の形になるわけですが、
当然縫い合わせるということは、その糸を何色にするのかという
話が出てくるんですが、まさかまさか…そこまで
こちらで選べるんですか?!という事態に直面しました(大げさ!)

工場さんから上がってきたサンプルをみせてもらい
色が気になるのだけ、お伝えして他の糸で縫ってみてもらうことに。
すごーーーく、微妙な色の差なんですが、やっぱり変えると
違ってて。気になりだしたら気になる!笑

先の微妙に色が違う糸の部分の色を決めようという話
引きで見たら違和感ゼロですけどね~

hacuさんも、塚本さんも、私が良いと思う色で~と
言ってくださったのですが、厳密な要望もなく(こだわりどこいった)
靴下本体と似た色で違和感がなければ何色でも!
という漠然とした依頼に落ち着いたんです。
先をとじる糸は、本体で使った糸とは異なるため近い色の糸を
選んでもらうしかないんです。
だから全く同じ色の糸はないというか…。

というか、みなさん…
普段意識します?つま先。
自分が今日履いてる靴下のつま先がどうなってるかなんて…
即答できますか
?笑
それくらい存在感を普段は出さないつま先なのに、
作る側は「糸の色大丈夫だろうか」とか心配してるんですよ。
なんとも、モノづくりってほんと深い。

消費者は与えられたものの中から選んで購入するけど
その前に「選んでもらえるものをつくる人がいる」という
当たり前だけど普段意識しないことに意識が働きます。。
すごいお仕事だなあ。
私は1年に1回このひつじのくつしたしかないけど、
皆さんはもっとたくさんの数の製品を作ってるんだもんなぁ…
なんか遠くを見つめたくなりました。

今日はなんだかセンチメンタルな気持ち(?)で
失礼いたします。

というか、気づけばもう10月。
実はもうそろそろ納品が近づいてまいりました笑
ではでは、また。