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脱原発コラボ街宣 @京都タワー前

この街頭演説を文字起こししたのは、原発のこと、防災のことなど、ぼくたちの命に関わることを話していて、多くの方に共有したい内容だったからです。
一番下にYouTubeも貼り付けています。
京都タワーは、京都駅前にあります。京都はバスが多く、駅前だったこともあり、動画では頻繁にバス止まり、バスのアップ画面になります。京都あるあるです。音もこもった感じになりますが聴き取れます。ご理解ください。


2024年1月28日(日)
京都市長候補 弁護士 福山和人
原発を止めた元裁判官 樋口英明
環境ジャーナリスト アイリーン・美緒子・スミス

司会(ジャーナリスト守田敏也氏):今日、ゲストにお招きしているのは、環境ジャーナリストのアイリーン・スミスさん、そして、大井原発の運転差し止め命令を出してくださった、元福井地裁裁判長の樋口英明さんです。樋口英明さんは、こうした街宣車からお話するのは人生で初めての体験だそうです。
それでは、脱原発コラボ街宣、これから始めていきたいと思います。まず最初に、原発を止めてくださった元福井地裁裁判長の樋口英明さんをご紹介します。樋口さん、よろしくお願いいたします。

原発を止めた元裁判官:樋口英明氏

樋口英明: 皆さん、こんにちは。元裁判官の樋口です。福山和人さんは、弁護士として、京都地方裁判所で大飯原発の差し止め訴訟を担当されていました。私は、福井地裁で起こされた訴訟について裁判をしました。もう判決をしてからしばらく経つんですけれども、判決をした時よりも、今の方が原発の危うさがますます身に染みて分かったというのが現状です。
皆さんご存知のように、1月1日に能登半島で大きな地震がありました。あの地震で、知られざるヒーローがいるというとをご存知でしょうか。それは、珠洲原発の建設に反対した珠洲の人たち、住民です。もし、珠洲原発が建設されていたら、珠洲を震源とするあの大きな地震で、確実に原発事故が起きていたんです。それを、実に28年もの間、長い間にわたって、原発建設を反対してくれた人たちのおかげで、今、私たちは暮らすことができるし、京都のこの賑わいも、もし珠洲原発が大きな事故を起こしていれば無くなったっていうことになるわけです。その意味で、珠洲市の人たちに感謝をしなければならない。私たち国民全員が、感謝をしなければならないと思います。それにも関わらず、現在、多くの方が亡くなったり、家族を失ったり、あるいは家を失ったりしています。この困窮した人々を、直ちに助けなければいけないのが国の仕事なんですけれども、それをやっていませんし、我々の生活が一番大事な、生活が一番大事だという視点で物事を見つめれば、必ず解決の道は見つけることができるはずなんです。福山さんは、京都市民の生活を第一に考えています。そして、生活を第一に考えるということは、原発を無くすということと直結するわけです。
福井での原発は、現在7基動いています。実に7基も動いているのです。日本国中で動いいている原発は12基なんですが、そのうちの7基が福井で動いています。そして、福井と京都は本当に近いんです。地図で確認して見てください。本当に近いんです。この若狭の原発で事故が起きれば、京都のまちが住めなくなる可能性がある。だから、原発のことは、京都市民にとっても日本国民にとっても最も重大なことです。それにも関わらず、多くの国民、市民たちは原発のことについて興味が薄れてきています。だけど、原発の問題が一番重要であるということは、今も昔も変わっていない。なぜ、こういう重要なことを国民は考えないのでしょうか。国民が考えないなら、政治家やマスコミがこれを考えなければならないはずなんですが、それを考えようとしません。なぜ考えようとしないかというと、票が取りにくいからです。福山さんが偉いのは、たとえ票にならなくても、皆さんの生活の基礎を守べく原発に反対していることが、私が福山さんを支えなければならないと思っている一番大きな理由です。
皆さんは、原発の裁判で何が一番に争われていると思っていますか?多分ね、多くの方は、住民側は原発に強い地震が来たら大事故になると言って電力会社側は、強い地震が原発に来ても大丈夫だと言って、その間で争いがあるんだろうと思っていると思います。だけど、裁判の実態はそうではありません。電力会社は、この原発の敷地には強い地震が来ませんから安心してください、と言ってるんです。本当ですよ。私、裁判やってたから本当にわかるんですが、電力会社は、この原発敷地に限っては、強いから地震が来ませんから安心してください、と言っている。それが、電力会社の言い分です。それを、信用するかしないか、皆さんわかるでしょ。止めなければいけないんです。日本の原発は、止めなければいけない。そうしなければ、多くの国民の命や生活が奪われます。京都も、市民の生活も奪われます。もはや観光など言ってる場合ではないわけです。
そんな中で、福山さんを応援しなければならないということは、皆さんお分かりになられたと思います。是非、福山さんを支えて応援して市長として当選するように頑張ってください。よろしくお願いいたします。

司会(守田敏也氏):只今のご発言は、元福井地裁裁判長の樋口英明さんでした。続いて、水俣の問題、原発の問題で全国を走りまわってきた、環境ジャーナリストのアイリーン・スミスさんをご紹介します。アイリーンさん、よろしくお願いいたします。

環境ジャーナリスト:アイリーン・美緒子・スミス氏

アイリーン・スミス: どうも。今、紹介いただきましたアイリーン・美緒子・スミスです。私は、公害の水俣、水俣がわたしの原点です。今日、お話したいことは、今もお話がありましたけど、原発で、地震国。今、能登半島で皆さまが苦しんでいることを、私たちは毎日テレビで、新聞で目撃して、本当に、私たちも心が痛みます。その能登半島、なんと能登半島の先端の珠洲、輪島。そこに原発が建っているはずだったんです。想像してみてください。原発が動いていたら、今回の地震で、今、どうなってるでしょうか。市民の生活は、どうなっているでしょうか。今でも本当に、心が痛むのに、そこに死の灰が被さっていたらどうなるのか。
この話は、京都の死活問題でもあるので、今、お話しています。私は、あの珠洲に30年前、何度も行きました。能登半島で、珠洲の市民が、能登半島の市民が、原発建てないでくださいと言っている。ビラを撒いている時、石川県のお坊さんたちも、頑張って撒いている時、一緒にまわって、それを目撃しています。あの人たちはすごかったです。28年かけて関西電力が建てたかった原発を止めたんです。止めたっていうのは、計画を止めた。初めからないようにしてくれた。京都市の私たちにとって、それはどういう風に関係しているのか。
福井には原発がものすごく密集しています。原発銀座と言われています。世界でも類がないほど、3本指くらいで数えられるぐらい集中している。その一番近くの大都市が、京都市なんです。皆さん、ご存知ですか?福井であれだけ原発が動いている。その一番近い大都市が京都市、私たちのまちなんです。それを原発から守らなければいけない。いつ大地震が起こるかわからない。それを今、福山和人さんが頑張ってるんです。実際に頑張っている。地震が、断層がいっぱい下にある大飯原発の裁判の弁護士もされているんです。
この福井の原発。もし、大きい事故があったら、私たち京都市民は舞鶴市民の6万人近くを受け入れなければならないんです。舞鶴市民も苦しみます。私たちも、自分たちの大学、自分たちが使っている施設、高校まで、そして、自分たちの行く病院まで、みんなが逃げてこなければいけないんです。放射性物質を浴びながら、逃げる。
私たち京都市民にとって、死活問題です。なんと、大飯原発はですね、2年半前に大阪地裁では、許可が取り消された原発なのです。大飯3、4号機、動かすべきでない、許可を取り下げる、許可はだめだと裁判所で言われているんです。その原発が、今でも動いてるんです。高裁で今、市民が頑張ってる。私もそれの原告団の共同代表してるんですけども、市民は頑張りますけども、首長がやっぱり発言してもらわないと、京都市民も守れないんです。
関西広域連合に何回も行きました。でも、そこで手にとって分かったのは、京都市、そして、関西一の原発の恐怖から守るのは、京都市、京都市長が肝心だということです。それは、この10年すごく痛感しています。京都市が毅然とすれば、京都市をはじめ関西を守れるんです。だから、すごく大事なことなんです。それを毅然として言ってくれるのは、福山さんおひとりなんです。実際に市長になったら、はっきりと同意見が京都市にあるじゃないか、自分たちから止めるんだということを言ってくれます。京都市を守ってくれます。自分たちからだってことを言ってくれます。
もうひとつ申し上げたいことは、これと関連してるんですけど、京都議定書です。温暖化の問題です。今、話題になっている温暖化気候変動。世界的に、この気候変動に対して取り組もうと、世界が決めた原点は、ここ京都にあるんです。この私たちの京都のちょうど北区にある国際会議場で、京都議定書が決まったと。そこがスタートで、世界が温暖化問題について、みんなで取り組もうと決まったんです。京都は有名なんです。本当に期待されてるんです。国際都市です。そういう国際都市に、そして古都、文化財がいっぱいあるところ。そこに福井県の原発のまな板の鯉になってると、京都の文化財は。っていうのが新聞紙面に大きく出た時、私は目撃しました。49カ国もの人が、京都を守って欲しい、京都の文化財を守って欲しい、原発の事故から守ってほしいという声を市に届けたんです。そういうまちです。
京都市が再び輝くように、この温暖化対策に取り組めば、ものすごく京都が世界にも感謝されるし、京都のまちの経済にもすっごく繋がるんですね。なぜかって言うと、この対策に取り組むっていうのは、職を増やせる。そして、このまちにお金を落とせる。いっぱいいいことがあるんです。それを積極的にやってくださるのが福山さんです。私、実際に京都市の市長に、今までの市長に会って分かるんです。なんとなく考えてるんじゃなくて、本当にいっぱい可能性があるのに、その可能性をフルに生かしてくれる。そういう主張が必要なんです。手にとって分かるんです。京都のためにも、ものすごく良いことになる。それが大事なんです。本当に皆さん、みんなで、みんなで応援しましょう。市長になっていただきましょう。よろしくお願いいたします。

司会(守田敏也氏):只今のご発言は環境ジャーナリストのアイリーン・スミスさんでした。それでは、皆さん、京都市長候補、弁護士の福山和人をご紹介します。よろしくお願いいたします。

弁護士:福山和人

福山和人: 京都駅前、ご通行中の皆さん、ご近所の皆さん、そしてお集まりの皆さん、こんにちは。
京都市長候補、無所属市民派、弁護士、福山和人、福山和人でございます。京都市長選挙も、今日で8日目。折り返しを過ぎました。あと、1週間、全力で頑張り抜いて、必ず勝利をして、市民の皆さまの願いを真っ直ぐ実現をする京都市政をつくり上げたいと思います。福山和人、全力で頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、樋口さんとアイリーンさんとコラボ街宣ということで、大変楽しみにしておりました。先ほど、樋口さんからもご紹介いただきました。私は、京都地裁で取り組んでおります大井原発の差し止め訴訟の弁護団の一員を務めさせていただいております。原発の問題については、ずっと取り組みを続けてまいりました。
あの、福島第一原発事故の時に、全村避難になりました。福島県の飯館村、あの飯館村は、福島原発から40キロの距離にございました。京都市の左京区にある花背小中学校は、大飯原発から38キロの距離にございます。万が一、大飯原発で深刻事故が発生をしたら、花背小中学校はもとより、この京都市も持続可能性そのものが根本的に失われてしまいかねません。京都市長として、市民の皆さまの命や財産、暮らしを守っていくことに責任がございます。その立場として、私は、関西電力に対して脱原発をキッパリ求めてまいりたいと思います。また、立地自治体並みの再稼働における同意見、これを求めてまいりたいと思いますし、万が一事故が起こった時の対策として、ヨウ素剤の配布など、皆さまの命を守る、京都市政で全力でつくりあげてまいりたい。このように思います。
今回の能登半島地震で、被災をされた皆さまに心からお見舞いを申し上げたいと思います。それと同時に、今回の震災で改めて、京都でも万が一の災害の時に命を守れる京都市政をつくっていかなあかんいうことを、改めて皆さま再認識をさせられたのではないでしょうか。ところが、京都市、今、能登半島で実際の救命活動やあるいは給水活動などに、京都市の消防局の職員の皆さまが従事をされております。また、水道局の職員の皆さまも従事をされております。京都市立病院の医療スタッフの方々も、現地の能登半島で住民の皆さまの命、健康を守る仕事に従事していただいております。こうした、市の職員の皆さんの献身的な取り組みに心から敬意を表したいと思います。他方、京都市は、万が一京都市で大きな災害が起こった時に、市民の命を守る最前線で活動をしていただくはずの消防職員を、この日、400人近くも減らしてきました。3交代の勤務を2交代にする、消防車に乗る人数を、本来4人1組のところを3人1組にする。そのような形で、現場にしわ寄せを行ってまいりました。ほんまにそれで、万が一の時に、市民の命を守れるのか、そういう不安の声が現場から起こってきている。こういう状況になっております。何より、命が大事でございます。
京都市は、財政難を理由にして、こうしたリストラやあるいは現場へのしわ寄せをしてまいりました。しかし一方で、市役所の建て替え370億円、あるいは芸大の移転300億円、こういった箱物事業については、びた一文削ることなく聖域化をしたわけでございます。しかし、皆さん、箱物よりも命の方が大事じゃないでしょうか。箱物よりも防災対策を優先すべきではないでしょうか。
私、福山和人、何よりも命が大事です。何よりも暮らしが大事です。何よりも日々の営み、生業が大事じゃないでしょか。子育てが大事じゃないでしょうか。命を守る京都市政、私はそれをしたいと思います。箱物優先から、命を守れる京都市政をつくり上げます。従いまして、私、定員減らされた消防職員を元に戻したいと思います。京都市は、この間、先ほど申し上げた370億円もかけた市役所の建て替えというのをやってまいりました。その大きな理由のひとつにされているのが、市役所の建物が耐震性が低いとういうことでございます。確かに、耐震性が低い建物をきちんと耐震構造に改修することは必要でしょう。しかし、京都市はそれをやる一方で、京都市も珠洲市と同じように多くの木造家屋があるわけですよ。高齢化もすごく進んでおります。特に東山区などは最も高齢化率が高くて、木造家屋が集中をしている地域でございます。そうした地域で市民の皆さまの木造家屋を、耐震性が低いものを耐震構造に改修をするための耐震リファームの助成、これを京都市は打ち切っているんです。市役所の建物は耐震構造にするけれど、市民の皆さんの住宅を耐震リファームするときの助成は休止をする、ストップをする。これはいかにも片落ちではないでしょうか。やはり、命を守る。このことを何よりも大切にして、住民の皆さまの命を守れる、住宅を守れる、こういった京都市政に、私、切り替えてまいりたい、このように思います。
この間、京都市は関西電力の株主総会に大株主として出席をしましたけれど、そこで脱原発依存症決議というのを提出をしております。これは、脱原発決議ではございません。原発の依存度を少し下げてと、こういうぬるい提案をずっとやり続けているのが京都市でございます。
万が一の時に、京都市民の命を本当にそれで守れるかが、今、問われていると思います。私、福山和人、脱原発の決議を関西電力の株主総会で提案をしてまいりたい。そして、京都市長として、日本中、世界中に対して原発に頼らない電力、こういったものを発信をしてまいりたいと思います。
皆さんあまりご存知ないと思いますけれども、京都市の皆さまやあるいは京都にある事業所の皆さまが、関西電力に一体どれだけの電気代を払っているのかご存知でしょうか?実に、1年間に1300億円ものお金を、市民の皆さまや京都の会社の皆さまが関電に払っております。これがもし、再エネを活用することによって京都の電力が自給できることになれば、1300億円のお金というのは、この京都市内で循環をすることになるわけでございます。関電に払われたお金は、大阪に流れます。大阪から産油国に流れてまいります。このような形で、京都市民の富が京都以外に流れていくのではなくて、京都市内で循環をさせていく。再エネにはそういうポテンシャルがございます。皆さんの単なる安全だけのことではない、経済的にも非常に合理的なやり方であります。再エネをもっと活用してまいりましょう。京都市でこれを本当に進めることによって地域の経済も元気になります。皆さんの暮らしも豊かになります。そうした形で、私、福山和人、京都を元気にする仕事を進めてまいりたいと思います。そうか皆さまの大きなお力添え、心からお願いを申し上げまして、私、市長候補福山の訴えとさせていただきます。がんばります。どうぞよろしくお願いいたします。

司会(守田敏也氏):皆さん、どうもありがとうございました。これをもって、この場での脱原発コラボ街宣を終えたいと思います。ご発言いただいたのは、元福井地裁裁判官の樋口英明さん、環境ジャーナリストのアイリーン・スミスさん、そして京都市長候補で弁護士の福山和人でございました。皆さん、どうもご協力ありがとうございました。

脱原発コラボ街宣YouTube動画-日本中学生新聞

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