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チェーンソーのチューンド・パイプをつくる

「Echo(エコー)」のブランド名で知られている本邦のチェーンソー・メーカーがある。
何十年か前、このEchoが振動軽減目的で、二気筒のモデルを上市した。
5年くらいか前、それが折もよく手に入った。

来たときは、それはそれは汚い状態で、あちこち壊れていた。
オーストラリアの友人、ネイルに写真を見せたら、
「修理ついでに、パイプを付けてみたら。」
とほだされて、やってみることにした。
「パイプを付けたそいつをフルパワーで回して、丸太切りするのを見てみたい。」のだそうだ。

ネイルは、オーストラリアの「丸太早切りチャンピオン」になったことがある猛者だ。この中にネイルがいる。
https://youtu.be/yZVseiVm_Qk

ディフューザー

0.5mmの薄板で作るのはしんどかった。
TIG溶接でそんなに薄い板を溶接したことが無かったから、むしろ炎のコントロールがし易いアセチレン・酸素溶接を選んでみた。

エンジンの排気ポートに接続する部分の曲がりは0.8㎜の板厚で何とかしのいだ。

ディフューザーからリフレクタへ

パイプの形状と寸法は、チューンド・パイプ専用のサイトを見つけて、そこのソフトで計算してもらった。
トルクが得られる最高回転を11800RPMに設定して計算したら、パイプがこのサイズになった。

パイプが下面に出るから、デフォルトのアンダー・カバーでは高さが足りない。
それでフロント・カバー、アンダー・カバー、リア・ステー、三点を同じ0.5㎜のスチール・シートから切り出して作ることにした。

ロント・カバー
リア・ステー

クランク・シールのプレッシャー・テスト、バキューム・テストもOKだった。

バキューム・テスト

何とか塗装までこぎつけた。思い出すと半年もかかったような、それ以上だったか。。。

試運転

チェーンを張って、丸太を切ってみたいが、まだ踏み出せない。
ちょっと怖いような気もする。

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