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UR物件には入居条件がある!

はじめに

 TVCMでも目にすることが増えてきたUR物件は、現在人気のある賃貸として話題を集めています。
 しかし、そもそもどんな賃貸物件なのか知らない人も多いでしょう。
 そこで今回はUR物件の特徴をご紹介しながら、入居時に必須の条件などもご紹介していきます。

UR物件とは?

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 礼金や仲介手数料無料で、さらに更新料や保証人も必要なしといった数多くのメリットを持っているのがUR物件です。
 賃貸以外の費用を大幅にカットできることから、長く住み続ければ通常物件よりも住まいにかかる費用がかなり安く収まります。
 そんな特徴からUR物件は長期居住を想定した構造も特徴的です。
 防音性や耐震性が優れた物件で安心して住むことができますし、U35割や子育て割といった割引サービスも充実しています。
 さらに家賃の支払いでPontaポイントが貯まるという嬉しい特典もあります。
 ただし、家賃は少し高めに設定されていることが多いです。
 毎月かかる家賃が高くなってしまうため、ランニングコストはあまり良くないのではないかと考えられますが、様々なメリットを加味すると多くの人が住みやすい物件と言えます。
 退去する場合には原状回復負担区分が明確というのもUR物件の強みです。
 原状回復負担部分が曖昧になると、退去時にどのくらいの費用を支払えばいいか分かりませんし、敷金内で収められない場合は追加費用を支払うように言われてしまいます。
 しかしUR物件では最初から明確な費用を明示されるので、退去時も安心できるのです。

UR物件の入居条件

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 数々のメリットを持つUR物件をご紹介してきましたが、実際に入居するためにはUR都市機構が定めた条件をクリアしなければなりません。
 入居条件には以下のものが挙げられています。

国籍
 UR物件では日本国籍の方のみ入居できるようになっています。
 ただし、最近では移住している人も増えている傾向から、外国籍の人も住めるようにある特例が設けられました。

 ・在留資格が永住者、外交、公用の方
 ・特別永住権を持っている方
 ・中長期在留者の方

 以上3つのどれかに当てはまる方は外国籍でも居住できます。
 また、外国籍の方はUR物件の賃貸借契約の内容を十分に理解できる言語レベルが求められます。
 そのため、上記のどれかに当てはまらなければ契約はできないのです。
 これから日本に初めて滞在する予定の方は、残念ながらUR物件に住むことはできません。
 3ヶ月以上日本に滞在すれば在留カードを作成でき、中長期在留者として申し込めます。

収入
 次に収入についてですが、こちらは基本的に設定家賃の4倍以上の収入でなければ申し込みができません。
 収入は社会保険または雇用保険や国民保険、年金などを含めた所得金額で計算され、UR物件では月収を見て申し込み資格をクリアしているかどうか確認されます。
 月収となるとよく分からないという方は、源泉徴収を確認してみましょう。
 過去1年分の合計収入を12ヶ月で割れば平均月収が分かります。
 また、人によっては世帯で申し込む場合もあるでしょう。
 世帯で済む場合には単身で申し込む際よりも必要な収入が多くなるので注意してください。
 ほとんどの物件が月収30万円を超える方でなければ住めないようになっています。
 なお、世帯で申し込む場合の収入基準は家族全員の収入では計算しません。
 あくまでも申込者個人の収入のみで判断されるということを覚えておきましょう。

同居人
 UR物件を借りたい方の中には友人とルームシェアしたいという方もいるでしょう。
 UR物件に住める同居人には条件があり、6親等内の血族か3親等内の姻族との同居しか認められていません。
 では、同棲したい場合はUR物件を利用できないのでしょうか?
 実はUR物件では6ヶ月以内に結婚する予定のカップルなら同棲も可能です。
 また、常時介護が必要な方は1人で入居することはできませんが、介護サービスを受けており献身的な日常を送れているという場合には単身でも申し込みできます。
 条件が細かくなってくるため、6ヶ月以内に結婚予定のカップルや介護サービスを受けている常時介護者で入居したい場合は、窓口で相談するようにしましょう。

入居する期間
 UR物件では入居する期間にも条件があります。
 それは、申し込み者を含めて同居予定者全員が入居予定日から1ヶ月以内に確実に入居するということです。
 UR物件は非常に人気のある物件です。
 空きがあったらすぐに埋まるほどの応募数が来るので、運営会社も契約が完了したら早めに入居してもらいたいと考えています。
きちんと入居できるタイミングを見極めて契約を進めていく必要があります。

その他
 その他の条件としては、暴力団員ではないことが挙げられます。
 申込者本人と同居する親族全員が、反社会的勢力の関係者ではないと断言できる人は申し込みが可能です。
 また、暴力団員でなくとも、入居後に円満な生活を送るという条件も大事になります。
 騒音や異臭で周囲に迷惑かけないことや、不要なクレームを運営側に言わないことなど、これらの迷惑行為が見られる方は契約を解消されることもあるのでご注意ください。

UR物件へ入居するまでの流れ

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 最後にUR物件へ入居する流れをご紹介していきましょう。
 申し込みは電話ではできず、UR賃貸住宅Webサイトもしくは店舗にてできるようになっています。
 条件を再度確認してクリアしていれば仮申し込み手続きに移るのですが、物件を下見することもできますので、じっくりと下見してから申し込むことをおすすめします。
 仮申し込みが完了したら本申し込みを行います。
 その際、住民票の写し、収入を証明する書類などが必要になるので用意しておきましょう。
 本申し込みで審査に通れば、晴れて入居可能となります。
 契約を済ませて入居開始可能日から1ヶ月以内に入居できるよう引っ越し準備を整えていきましょう。

最後に

 今回は人気急増中のUR物件の特徴や入居条件、入居までの流れなど様々なことをお伝えしてきました。
 ご紹介してきたように、メリット満載のURの賃貸は簡単に住める物件ではありませんが、一度住めば長い期間住み続けたくなるほどの良さや安心が得られます。
 入居する際は仮申し込み・本申し込みの2段階で条件確認がありますが、きちんと審査に通った人が住むUR物件は人柄が良い人も多いとされています。
 安心できる暮らしを手に入れたい方は、UR物件へ申し込んでみましょう。


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