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【旅行記】好きになる奈良の周り方

古都奈良への旅は“あをによし”で

大阪から奈良までは近鉄の観光特急“あをによし” 
乗車から奈良を感じられる魅力的な列車

車窓からは平城宮跡も

“あをによし”で往復すると奈良の滞在は約7時間
奈良の観光名所や有名グルメを巡ります。

10時過ぎ、まずは駅前の東向商店街を南へ
有名なお餅屋さんへ向かいます

こだわりの高速餅つき「中谷堂」

綺麗に並べられた"よもぎ餅は1つ180円"
高速で餅をつくことが有名な「中谷堂」

実はパフォーマンスではなく、美味しい餅づくりの作業
店主の故郷「吉野郡上北山村」に古くから伝わる方法。
熱い餅米を高速でつくことで、
ふわふわでコシのある餅に仕上がるとか。

不定期で実施される餅つきは大人気
国産素材を使用するこだわりの餅

店主のこだわりと高度な技術が込められた餅

まるで羽二重餅のような柔らかさ

中谷堂
住所  :〒630-8217 奈良県奈良市橋本町29
営業時間 :10:00〜19:00
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩5分

そばには興福寺の五重塔を水面に映す猿沢池

生き物が住み着かない不思議な池

猿沢池から興福寺に続く「五十二段」

仏門への修行の段階を意味する「菩薩五十二位」に由来するという説も。

駅チカ世界遺産「興福寺」の魅力

奈良公園に隣接する広大な敷地は世界遺産興福寺
藤原氏の氏寺として創建されました。

氏寺(うじでら)…氏族の族長や一族の総領が建立し、
その一族・子孫の祈願所として維持運営された寺院

奈良のシンボルでもある五重塔

五重塔は約120年ぶりの大規模修理は2031年ごろまで
  • 現在の塔は1426年頃(室町時代)に再建

  • 天平文化の特徴を活かした面影が感じられる造り

約300年ぶりに再現された中金堂

  • 二重屋根や鮮やかな丹色の柱が特徴

  • 興福寺の祈りの中心の場で最も大切な場所

ひときわ朱色の目立つ八角のお堂は南円堂

「西国三十三所」の第九番札所

1789年に再建された国内最大級の八角堂
毎年10月には年に1度の特別開扉が実施されます。

奈良公園の鹿とのふれあい

世界遺産 興福寺を後にして向かうのは、
お辞儀をする鹿でおなじみ奈良公園。

神の使いとして古くから保護されている奈良の鹿は
「ニホンジカ」として国の天然記念物に指定。

可愛らしい仔鹿
ついついせんべいをあげてしまう
餌やりの常連さん?のような方も

奈良公園の鹿は「公園」と「若草山」の2タイプがいて、
両タイプ共、主食はそのへんの芝と鹿せんべい。

ちなみに鹿せんべいの原料は小麦粉と米ぬかで、
人間が食べても無味で美味しくないらしい。

創業300年 麻織物の老舗“中川政七商店”

奈良公園・興福寺の南側にあるならまちエリアの手前
古風な通りに目立つ「鹿猿狐ビルヂング」

鹿猿狐ビルヂング

ビルの名前は頭文字?

・創業300年超え麻織物の老舗“中川政七商店”
・東京 恵比寿で創業した珈琲専門店“猿田彦珈琲”
・東京 代々木上原「sio」による すき焼き割烹「㐂つね」
鹿・猿・狐の名を持つ3店舗が集まるビル

1・2Fに店を構える中川政七商店は生活工芸雑貨の店

店内には全国各地の工芸品や“丁寧なくらし”を代表する雑貨がたくさん。

薄手で目が粗く、細かい部分も拭きやすい「かや織ふきん」
3匹が集う「鹿猿狐ビルヂング」の限定品も見逃せない

奈良公園を挟んで周囲に広がる観光名所の
アクセスには奈良交通の100円バスが便利

バスを活用して効率よく移動

大仏殿の先にある東大寺の魅力

昼食後に向かうのは奈良を代表する寺“東大寺”

世界中の観光客からも人気を集める名所

奈良時代に聖武天皇が仏教の教えをもとに
国を守るために建てたお寺で大仏殿や二月堂が有名。

東大寺 大仏殿

奈良時代、聖武天皇による世界最大級の木造建築

大仏殿手前にある金銅八角燈籠
高さ約4.6m、創建当初から残る
銅製の燈籠としては現存する日本最古のもの

堂内には真正面に盧舎那仏(るしゃなぶつ)が鎮座

大仏の顔と体は作られた時代が異なる
戦乱が起こるたび修復と補作が繰り返され、
現在は4つの時代のものが混ざり合った姿
お顔は17世紀に鋳造された4代目
オリジナルの部分は座の蓮弁部、左大腿部褶襞のみ

背後に四天王の広目天・多聞天
「柱の穴」をくぐると無病息災のご利益

東大寺二月堂

奈良の町並みが見渡せる絶好のロケーション

旧暦の2月に修二会(しゅにえ)が行われることが由来
古い年の穢れを払い、新しい一年の平安を祈る行事。
3月13日未明、二月堂のご本尊・十一面観音にお供えする
お香水(こうずい)が汲み上げられることから
「お水取り」の名でも広く親しまれています。

東大寺二月堂裏参道
石畳に沿って茶色の瓦土塀が続く風情ある通り

大仏殿の裏側から二月堂へと続く裏参道

観光客が少ない、物静かで風情を感じられる通りです。

奈良≒鹿のルーツになった春日大社

山焼きで有名な若草山の山麓を通って春日大社へ。

道中、幻想的な一幕も

春日大社は平城京を守護するために創建

御祭神の武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、
茨城県の鹿島神宮から白鹿に乗って来られたことから
鹿は神の使い「神鹿(しんろく)」として大切な存在。

見どころは“朱塗りの社殿”と"火袋"

鮮やかな「朱色(しゅいろ)」の中門と御廊
火袋に鹿が描かれた釣燈籠

長屋でいただく和菓子

ならまち大通りに面した“萬御菓子誂處 樫舎”

予約制で和菓子のコースをいただけるほか
2Fでは様々な和菓子をお茶と共にいただけます。

奈良漆器を用いて夏はかき氷、冬はぜんざいが提供。

ほかにも器を楽しみながらいただく和菓子など
また訪れたくなる素敵な味と雰囲気のお店。

萬御菓子誂處 樫舎
住所  :〒630-8392 奈良県 奈良市中院町22-3
営業時間 :09:00〜18:00
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩11分

あわせて訪れたい“奈良町にぎわいの家”
大正6年に建築された町家を改修

当時の暮らしや文化を体感できる施設

登録有形文化財 奈良町にぎわいの家
住所  :〒630-8333 奈良県奈良市中新屋町5番地
営業時間 :09:00〜17:00 水曜休館、臨時休館あり
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩13分



夕方の奈良公園には〇〇がいない?

日の入り前の奈良公園は鹿もおらず閑散とした雰囲気。
鹿せんべいを販売する方も撤収されています。

閑散とした奈良公園

奈良の鹿にとって公園は「餌場」
夜を安全に過ごす場所は他にあるようで、そこに戻るようです。

そんな鹿にまつわる疑問や知識を学べる場所が
奈良公園バスターミナルの2Fにあります。

若草山も眺められる屋上庭園

スタバも併設されているので、奈良公園の休憩に
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

帰りの”あをによし”は「サロンシート」

1列車3枠の半個室”サロンシート”

移動の楽しみが演出される観光特急の楽しさ
色・香・味で楽しむ日本の伝統文化
どれも充実した日帰り旅になりました。


京都・大阪からも気軽にアクセスできる奈良
駅周辺に名所がたくさんあるので、関西のおでかけ
旅行にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(記事内の情報は訪問時のものです。)

旅の様子はYou Tube でも!


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