【乗車記】近鉄の観光特急”あをによし”
先日、ちょっとした旅気分を味わいに
日帰りで奈良に行ってきました。
天平文化に代表される歴史の都、奈良
古くから都が置かれ、天平文化が花開いた奈良には
国宝や重要文化財など歴史的資源が数多く点在します。
奈良公園を中心に鹿とふれあい、寺社・まちを散策
国内外の観光客から人気の高い「奈良」の旅です。
そんな奈良までは難波・京都から近鉄特急で約35分
今回は人気の観光特急“あをによし”を利用しました。
観光特急"あをによし"とは
大阪ー奈良ー京都の三都を乗り換えなしで結ぶ近鉄特急
大阪・京都住まいの方の利用はもちろん、遠方の方が
新幹線で京都に到着してからの乗り継ぎにも適した列車
列車名"あをによし"とは奈良にかかる和歌の枕詞
平城京の華々しい様子を表しているそう
高級感あふれるエンブレムは「花喰鳥」がモチーフ
めでたいことが起こる前兆とされる縁起の良い鳥
実は中古?の観光特急
“あをによし”は特急12200系を改造
座席数は改造前の1/3程度で84席のゆとりある空間
奈良の天平紋様をふんだんに取り入れた
内外装になっています。
奈良までの移動が楽しくなる4つのポイント
①天平紋様をモチーフにしたデザインに注目!
②最大39組!?84席のゆとりある車内
あをによしの座席はツイン・サロンシートの2種類
相席ではなく、1名で利用する際はもう1名分に
相当する運賃・特急券を小児料金で支払います。
3〜4名で利用できる半個室の空間で人気の高い座席
横2m・縦1.2mの大型窓は近鉄最大の大きさ
独特な形状の座席はなんとスペイン製
③ライブラリーや車内販売カウンターが設置
4号車に設置されたライブラリーでは
沿線のガイドブックや奈良にまつわる書籍が閲覧可能
2号車の車内販売カウンターではオリジナルグッズや
沿線のオリジナルスイーツやドリンクが購入できます。
④大きな窓に映る”車窓”
実際の乗車レビューとともにお伝えします。
<レビュー>1日1往復、満席必至の難波便
朝ラッシュが落ち着く頃、大阪難波駅を出発
運転室後方の眺めはあまり良くありません。
車内は外国人観光客が7〜8割
インバウンド需要の回復を感じさせる車内の雰囲気。
お手洗いに設置された器は信楽焼
思わず、伊予灘ものがたりかと思ってしまいました。
地下区間は特に見どころがないので、このタイミングで
販売カウンターを利用するのもいいかもしれません。
〜車内販売〜
乗車時間が短いのでお弁当の販売はなく、
スイーツやドリンク類、グッズの販売が中心
JR大阪環状線と乗換できる鶴橋駅を出て10分
列車は大阪平野を一望できる区間を走行。
霞んでいますがあべのハルカスが見えました。
まるで登山電車のようにぐんぐんと坂を上り、
列車は生駒トンネルへ
正倉院の宝物“瑠璃の坏”をイメージしたライト
暗いトンネルの中では一際映えます。
生駒峠を越えた列車は下り勾配を進み、大和西大寺へ
大阪・京都・奈良・橿原の4方面が
交差する国内有数の駅
高速道路のジャンクションのような重要な場所
左右の車窓に広がる第一次大極殿・朱雀門
“あをによし”の車内から見る景色は格別です。
大阪難波を出発して約35分、近鉄奈良駅に到着
列車は5分ほど停車して京都駅へ出発。
夕方の京都ー奈良ー大阪難波便まで、
京都〜奈良間を3往復します。
製造から50年近く経過する車両ですが、
リニューアルを経て大阪・奈良・京都を行き来。
しかも週に1度の休み、だんだん働き者に見えてきます。
<レビュー>わずか3組限定! サロンシート
復路はサロンシートを予約
サロンシートは3名以上で発売
今回は大人2名での利用だったので、
不足分は小児乗車券・特急券を購入しました。
サロンシート前の通路はまるで寝台列車のような雰囲気
旅のハイライトは大きな車窓に広がる"夕暮れの大阪平野"
古都奈良の雰囲気を感じられる車内で
往路は旅への期待、復路は余韻に浸りながら
移動してみてはいかがでしょうか。
旅の様子はYou Tubeでも公開中
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。
〜予約方法〜
予約は1ヶ月前の10:30〜
駅窓口でも購入できますが、予約変更が3回まで可能
近鉄の「インターネット予約・発売サービス」が便利
*今回は前日の予約変更でC.D席を予約できました
こまめにチェックするのがいいと思います。
〜運行本数・区間〜
大阪難波ー近鉄奈良ー近鉄京都(1日1往復)
近鉄奈良ー近鉄京都(1日4往復)
※週1日ほど運休日あり
大阪〜奈良〜京都を乗り換えなしで結ぶ観光特急
新幹線からの乗継にも良いと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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