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自分史 自業自得と時々外されちゃう梯子⑰

この記事は続編です。ここに至る経緯はこちら
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社会人時代編2 ダイジェスト(1100字)


・身の振り方、光射す方向は
・組織の中で働くということ


さぁ長かった自分史シリーズも終盤になってまいりました。引き続くお付き合いください。

遊技機メーカーを退職し、休息を得る期間を自ら設けた。
短くて半年、長くても1年。

そこからの日々は正直人間として堕落した生活だった。寝て起きて食べて寝る。驚いたことは、時間とお金があるのにやりたいことが全くなかった。いや、気力が湧かなかった。
人生の半分ほどを共に過ごしてきた野球、今までは断っていた大事な友人との毎年恒例の旅行。積みっぱなしで埃のかぶったゲーム、本。

自分の中でも何かおかしいと思いながらも、納得している自分もいた。

「今までが異常だった。その反動だ」
抗うことはしなかった。時の流れに身を任せた。

自分でも分かっている。無駄に張り切ってしまう。特に自分以外のためには。今はこれは長所でもあり、欠点でもあると思っている。

社会人としては、正しい在り方だと信じていたし、誇れる部分だ。
しかし、自分自身を雑に扱い過ぎた自覚もある。
仕事で疲弊し、余裕がなくなって、自分自身だけであればまだしもプライベートの周辺にも及ぶことがあった。家族、大事な友人。心を許しているが故の甘え。

そんな時も見捨てないでいてくれた大切な人たち。
この人たちとはずっと一緒にいたいと思うし、何か困ったことがあれば一番に力になりたい。そう思った。


僕は物とお金への執着が割とない方だ。働いている時も貯金なんて気にしていなかったし、税金や株など社会的な仕組みへの知識も皆無。
自分が納得したものは買うし、後悔したことはほとんどない。
車のような大きな買い物でも即決、試乗すらしない。(これが良いことかは分からないけれども)とにかく執着がない。

そんな僕が宝物を手に入れた。
離職してもうすぐ1年が経とうという時、大学の大事な友人たちが駆けつけてくれて、あるプレゼントを貰った。

ポールスミスの「名刺入れ」

使い込めば、味が出るタイプのやつで気に入っている。
もちろん物自体も良い物だったけれど、それよりもみんな社会人で忙しい中、時間を作ってくれたことが嬉しかった。

僕は物への執着がないので、すぐ物を失くす。
無くなったら買えばいいのだ。

貰ってから5年近く同じものを使い続けていることを僕自身が誰よりも驚いている。こればっかりは失くしたら同じものは無いからね。

次の会社に入社する前のお話。


つづく


~~~マガジンにまとめてみました~~~
自分史 自業自得と時々外されちゃう梯子


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