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対照的な若手実力俳優、パク・ジョンミンとユ・アイン

パク・ジョンミンさんとユ・アインさん、両者とも好きな俳優です。
共に演技力が高く、様々な役柄を演じられ、作品ごとに印象が違います。
記事は書いていないのですが、最近、お二人が共演しているNetflixドラマ『地獄が呼んでいる』(2021)を見ました。

映画では、パク・ジョンミンさん出演では『ただ悪より救いたまえ』(2020)、ユ・アインさん出演では『声もなく』(2020)が最近観た作品です。

『地獄が呼んでいる』の感想はさておき、たまたまYoutubeで見つけたお二人のインタビューが対照的だったので以下にご紹介します。対照的なポイントを動画の下に書き出しました。

パク・ジョンミンさんへのインタビュー

俳優パク・ジョンミンを一言でどう表しますか?

「僕はそこら辺にいる平均的な人間だと思います」

自分に似ている役柄を聞かれ、三つの役柄を挙げた後、どんな風に似ているかを問われ、

「簡単に言うと全員不機嫌なんですよね。三人とも不機嫌で文句ばかり言うし、あまり笑わないんです。その部分が似ていると思います」

将来どのような役者になりたいですか?

「根気強い俳優になりたいです」

ユ・アインさんへのインタビュー

俳優ユ・アインを一言でどう表しますか?

「どのような役でも演じることができる役者です」

自分に似ている役柄を聞かれ「#生きている」のオ・ジュヌが素の自分に近い、けれども他の役も自分の中にごちゃごちゃいる、と言い、

「僕は少々変わった人間なんですね」

将来はどんな俳優になりたいですか?

「引退の日まで勉強し続けられればと祈っています(略)僕は人々に感動を与えたい役者です」

対照的な二人の俳優

ユ・アインさんの方を先に見たのですが、まず思ったのが、あれ? こんなに高い声だったっけ? ということでした。

他にも書きましたが、私ユ・アインさんの声が好きなんです(パク・ジョンミンさんの声も大好きです。韓国の俳優は声の良い人が多いですね)。でもこのインタビューでは、その好きと思っている声とちょっと違っていて違和感があったのです。

通して見て、彼はここでは俳優ユ・アインを演じているのかもしれないな、と思いました。いえ、もちろんこれが普段の姿なのかもしれません。思えば私は役柄以外のユ・アインさんを知っているとは言えないのでした。

いずれにせよ、彼は、自分が俳優であるということにかなり自覚的で意識的であり、さらに、そうであることをあえてみせる俳優であるという印象を受けました。また、俳優であることに自負があることも隠しません。それが、こういったインタビューでの受け答えにも、役を演じるアプローチにも現れている気がしました。

それに対し、パク・ジョンミンさんはもっとナマっぽいというか、ご自分で「そこら辺にいる平均的な人間です」と言っているように、フラッとやってきたお兄さんが特に構えなく話しているような印象を受けます。
もちろん、俳優であることに自覚的、意識的だけれども、そうであることをみせないだけなのかもしれません。俳優が実はどういう人なのかというのは本当のところよくわからないものではあるでしょう。

役作りについて詳しい話はここではされていませんが、ユ・アインさんはかなり作り込んでから撮影に臨み、パク・ジョンミンさんは(もちろん準備がないわけはありませんが)撮影に入ってからも修正しながら作って行くタイプのなのかなと思いました。

インタビューで言及されているパク・ジョンミンさんの出演作は、もうNetflixでは観られないものが多くて残念です。ラップしてるやつとかすごく観たい。
私が彼を知ったのは映画『スタートアップ!』(2019)でした。まるでロバートの秋山竜次さんのキャラかと見紛うばかりのマ・ドンソクさんが強烈なコメディ作品ですが、パク・ジョンミンさんの「その辺の兄ちゃん」感の自然な表現が良くて、それ以来、つまり、初見から気になる俳優となったのでした。

ユ・アインさんは、ご本人がインタビューで、自分は好きだが一般的にはあまり評判が良くなかったと言っている『シカゴタイプライター』(2017)を2020年に見て、いい声だなあと思ってから気になり始めました。(いまNetflixで検索したら、もうこの作品はないみたいです。残念)その後に『バーニング 劇場版』(2019)などを観ていった感じです。

これからもお二人がどんな作品に出演して行くのかとても楽しみです。また、これまでの作品も可能な限り観たいです。

韓国ドラマや映画を観るようになったのが最近のことなので、まだまだ知らない俳優、作品ばかりです。引き続きいろいろな作品を観て良い俳優、良い作品を発見していきたいと思っています。






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