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【シエルの注目映画】2023年3月公開作品

投稿がつぶやきばかりになってしまっている昨今ですが、久々にちょっと長めの記事を。

2023年3月公開予定の気になる映画をピックアップしてみます。

『ビリー・ホリデイ物語』(3月10日公開予定)

2016年製作/90分/G/アメリカ
原題:Lady Day at Emerson's Bar and Grill
配給:松竹
監督:ロニー・プライス
脚本:ラニー・ロバートソン
出演:オードラ・マクドナルド
公式サイト:https://broadwaycinema.jp/BillieHoliday

ビリー・ホリデイは好き。でも時に悲しくなるから、あまり頻繁には聴かない。

本作は、ニューヨークのブロードウェイで上演された舞台を収録した映像作品とのこと。
舞台作品であるということも興味深いし、2021年に公開されたドキュメンタリー『BILLIE ビリー』と比較してみたいと思う(この“ミュージシャンのドキュメンタリーとフィクションの比較”はちょっと自分のライフワークっぽくなってきている)。

『The Son 息子』(3月17日公開予定)

2022年製作/123分/G/イギリス
原題:The Son
配給:キノフィルムズ
監督:フロリアン・ゼレール
出演:ヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーン、バネッサ・カービー、ゼン・マクグラス、アンソニー・ホプキンス
公式サイト:https://www.theson.jp/

『ファーザー』のフロリアン・ゼレール監督の“家族三部作”の2作目で、自身の戯曲『Le Fils 息子』が原作。
『ファーザー』が面白かったので、本作も気になります。
しかし、シリアスなので心身ともにOKの時でないときつそうではあります。

『シンデレラ/3つの願い』(3月17日公開予定)

2021年製作/87分/G/ノルウェー
原題:Tre notter til Askepott
配給:プルーク、エクストリーム
監督セシリエ・A・モリス
出演:アストリッドS、センジス・アル、エレン・ドリト・ピーターセン
公式サイト:https://cinderella-3wishes.com/

誰もが知る物語を新たな解釈で描いた、とのこと。叶う願いは3つだけ、ということらしい。
いまこの物語をあえて取り上げるからには、単なる“玉の輿”物語であるはずもないでしょう。衣装や意匠も気になります。

『メグレと若い女の死』(3月17日公開予定)

2022年製作/89分/G/フランス
原題:Maigret
配給:アンプラグド
監督:パトリス・ルコント
原作:ジョルジュ・シムノン
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ
公式サイト:https://unpfilm.com/maigret/

なぜ今メグレ?とは思いつつトレーラーを見て、クラシックで寒々しいルックに惹かれました。1950年代のフランスの雰囲気も味わえる。落ち着いた推理ドラマという感じです。この作品はたぶん原作を読んでいないので、推理部分でも楽しめそう。

『赦し』(3月18日公開予定)

2022年製作/98分/日本
配給:彩プロ
監督:アンシュル・チョウハン
出演:尚玄、MEGUMI、松浦りょう
公式サイト:https://yurushi-movie.com/

娘を殺された元夫婦と、犯行当時17歳だった加害者女性との葛藤を描く法廷劇。“罪と罰”や“赦すということ”、“魂の救済”といった興味深いテーマを扱った作品。
これは相当元気がある時でないと太刀打ちできない気がします。

『青春弑恋』(3月24日公開予定)

2021年製作/127分/台湾
原題:青春弑戀 Terrorizers
配給:2ミーターテインメント
監督:ホー・ウィディン
出演:リン・ボーホン、ムーン・リー、リン・ジェーシー、アニー・チェン、ヤオ・アイニン、ディン・ニン
公式サイト:https://siren.2-meter.net/top

リアルとバーチャルが交差する都市で、愛、欲望、犯罪に囚われた6人が奏でる、Z世代の台北夜想曲(ノクターン)。

公式サイトより

こちらもなかなかに激しそうな作品。

ホー・ウィディンは商業主義と作家主義のバランスを取ることに長けている。(略)日増しに複雑さを増していく世界で、日常生活から最高のインスピレーションを得た稀代の“作家”が、ヒッチコックやデビッド・フィンチャーのようなエッジを効かせた“娯楽”を追求した“職人監督”の意欲作である。

公式サイトより

ということで、デビッド・フィンチャー監督作品が好きな私としてはかなり期待してしまいます。

『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』(3月24日公開予定)

2022年製作/135分/PG12/ドイツ・アメリカ合作
原題:Moonage Daydream
配給:パルコ
監督:ブレット・モーゲン
出演:デビッド・ボウイ
公式サイト:https://dbmd.jp/

取り立ててファンというわけでもないのですが、2017年に日本で開催されたデヴィッド・ボウイ展には行きました。衣装がめちゃくちゃ細かったなぁ…

取り立ててファンというわけでもないどころか、『ジギー・スターダスト』も観ていないのだから全くファンでない人と同じです。笑 昨年特別上映されて観る機会があったにもかかわらずです…

ボウイ様(って言いたくなる世代)自身が所蔵していた未公開映像と、彼自身のナレーション、というところがファンの方には垂涎なのでは。所蔵曲は40曲とのこと。

『トオイと正人』(3月25日公開予定)

2023年製作/63分/日本
配給:Days Photo Film
監督:小林紀晴
原作・出演:瀬戸正人
公式サイト:https://www.tooimasato-film.com/

タイのウドンタニで残留日本兵の父とベトナム系タイ人の母との間に生まれ、8歳で日本の福島に移住した写真家、瀬戸正人氏。そのルーツをめぐる物語を、同じく写真家の小林紀晴監督が映像化した作品。
トレーラーを見る限り、映画というより映像作品と言いたくなるような感じです。ボヤーっと観ていたら眠くなっちゃう恐れもあるので、これはこれで体調万全にして行ったほうがいい。

現時点では東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでの単館上映のようですが、順次全国ロードーショーとのことです。

『トリとロキタ』(3月31日公開予定)

2022年製作/89分/G/ベルギー・フランス合作
原題:Tori et Lokita
配給:ビターズ・エンド
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
出演:パブロ・シルズ、ジョエリー・ムブンドゥ
公式サイト:https://bitters.co.jp/tori_lokita/

アフリカから地中海を渡ってベルギーにやってきて、偽りの姉弟として生きる少年トリと少女ロキタ。ビザが取れないためまともな仕事に就けず、生きるために犯罪に手を染めるロキタ…
こちらもシリアスなので、元気なときに時に観たほうがいいかも、という気がします。

トレーラーにはBGMが付いていますが、本編には付いていないと思います。
主演の二人は映画初出演で、トリ役のパブロ・シルズさんは演技自体が初めてだそう。

* * *

以上9作品を選び、公開日の時系列で並べてみました。
例によって絶対見落としある気がする…

映画を観る元気が出ないのが、目下の私の問題。
映画って、観たら結果的に元気が出たりもするものですが、観るための元気も必要だったりするんですよね。

でも、心がズタボロだった時、家でソファに横たわり、とにかく映画を見続けて(というか流し続けて)、今が昼なのか夜なのかもわからない、みたいなことをしていた時期もあったんです。
たぶん、中途半端にやられてるのがダメなんだろうな…

余談でした。

それではみなさま、良いご鑑賞を。


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