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【シエルの注目映画】2023年2月公開作品

2023年2月公開予定の気になる映画をピックアップしてみます。

『別れる決心』(2月17日公開予定)

2022年製作/138分/G/韓国
原題:Decision to Leave
配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督:パク・チャヌク
出演:パク・ヘイル、タン・ウェイ、イ・ジョンヒョン、コ・ギョンピョ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/wakare-movie/

刑事と容疑者は、ひとつ目の殺人で別れ、ふたつ目の殺人で再開する。疑うほどに惹かれ合う、珠玉のサスペンスロマンス」ってなかなかにメロドラマっぽさが漂っていて、気になります。たぶん好きだろうな私、と思う。
パク・チャヌク監督作品は『JSA』しか観ていません。それもずいぶん前のことなので、記憶が薄れていますが、好きな作品です。

『コンパートメント No.6』(2月10日公開予定)

2021年製作/107分/G/フィンランド・ロシア・エストニア・ドイツ合作
原題:Hytti Nro 6
配給:アットエンタテインメント
監督:ユホ・クオスマネン
出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ
公式サイト:https://comp6film.com/

携帯もSNSもない1990年代のモスクワ。恋人と行くはずだった旅を一人ですることになったフィンランドからの留学生と、炭鉱労働者のロシア人が寝台車の同じコンパートメントに乗り合わせる。折り合わない二人が、長旅の中、徐々に理解しあって行く、というような話らしい。広義の異文化理解、でしょうか。
対話劇でありロードムービーでもあるような作品なのかなと思います。

『Sin Clock』(2月10日公開予定)

2023年製作/94分/PG12/日本
配給:アスミック・エース
監督:牧賢治
出演:窪塚洋介、坂口涼太郎、葵揚、橋本マナミ
公式サイト:https://sinclock.asmik-ace.co.jp/#

窪塚洋介さんがタクシー運転手ってだけでもうすでに怪しいサスペンスノワール。窪塚さんの邦画長編主演は、なんと18年ぶりだそう。
日本のノワール頑張って欲しい。

『すべてうまくいきますように』(2月3日公開予定)

2021年製作/113分/G/フランス
原題:Tout s'est bien passe
配給:キノフィルムズ
監督:フランソワ・オゾン
出演:ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、ジェラルディン・ペラス、シャーロット・ランプリング、エリック・カラバカ
公式サイト:https://ewf-movie.jp/

高齢の父が安楽死を願うことによって生じる家族の葛藤を描くヒューマンドラマ。とはいえフランソワ・オゾン監督のこと、単なる感動ものなんかにはしないに違いない。
フランス語の原題も英語のタイトルも過去形なのに、日本語タイトルは未来の良い結果を願う現在形です。なんだか気になってしまいました。
どうでもいいようなことにも思えるけれど、もしかしたらこの違いは、安楽死、というか人が死ぬということや、人生の終盤についての考え方の違いを図らずも表していたりして… などと思ってみたりもする。本作を見たらその辺りのことが何かわかるのかもしれません。

ソフィー・マルソーさん、素敵なまま年齢を重ねているなあと、トレーラーを見て思いました。いいですねえ。

『対峙』(2月10日公開予定)

2021年製作/111分/G/アメリカ
原題:Mass
配給:トランスフォーマー
監督:フラン・クランツ
出演:リード・バーニー、アン・ダウド、ジェイソン・アイザックス、マーサ・プリンプトン
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/taiji/

ある高校で起きた銃乱射事件の加害者両親と被害者両親の対話劇。かなりシリアスな作品のようです。
このテーマは映画やドラマで時折取り上げられます。一つの正解などはない重いテーマですね。
実際に高校での銃乱射事件が何度も起きているアメリカで作られた本作では、この二つの家族の対峙が最後に何をもたらすのか、気になります。

『逆転のトライアングル』(2月23日公開予定)

2022年製作/147分/G/スウェーデン
原題:Triangle of Sadness
配給:ギャガ
監督:リューベン・オストルンド
出演:ハリス・ディキンソン、チャールビ・ディーン、ウッディ・ハレルソン
公式サイト:https://gaga.ne.jp/triangle/

セレブを乗せた豪華客船が転覆し、無人島に漂着。ヒエラルキーも転覆して、トイレ掃除係が頂点に立つ、という、たぶん痛快なエンタテイメント
SNS至上主義、ルッキズム、階級社会などをブラックユーモアで皮肉りつつ、人間の愚かさや愛おしさなんかを見せてくれるのかなと思います。

『スクロール』(2月3日公開予定)

2023年製作/117分/G/日本
配給:ショウゲート
監督:清水康彦
出演:北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音
公式サイト:https://scroll-movie.com/

ひょっとしたら私向きじゃないかもなあとも思う、四人の若い男女の群像劇。クラシカルなハンサム・中川大志さんと、猫っぽさがたまらない古川琴音さんが好きなので気になります。

『二十歳の息子』(2月11日公開予定)

2022年製作/86分/G/日本
配給:ブライトホース・フィルム
監督:島田隆一
出演:網谷勇気、網谷渉
公式サイト:https://hatachi.brighthorse-film.com/#

「父親」になったゲイの男性と、親を知らず施設で育った「息子」のドキュメンタリー
家族というものを考える上で、新たな視点をもたらしてくれるのではないかと思う。とても気になる作品。

『小さき麦の花』(2月10日公開予定)

2022年製作/133分/G/中国
原題:隠入塵煙 Return to Dust
配給:マジックアワー、ムヴィオラ
監督:リー・ルイジュン
出演:ウー・レンリン、ハイ・チン
公式サイト:https://moviola.jp/muginohana/#

たぶん、夫婦の愛の話。厄介払いのようにお見合いさせられて結婚した二人が農業を営みながら愛を育んでいく… というような。
お見合いっていうのも、場合によっては悪くないんじゃないかなと思ったりします。一人で生きていくのって、人によっては結構大変だったりするので。
日本でも、お見合いして結婚するのが当たり前だった時代がありました。いまでもお見合いというシステムは残っているけれども、その捉え方や位置付けは昔とは違うから、それによってできた関係性(=夫婦)も当時とは違う。私は結婚して離婚した経験があるので、結婚とか夫婦とかについてかなり考えたし今も考えています。そういう意味でいろんな夫婦の形が気になる。
脱線しましたけれども、成り立ちはどうあれ夫婦に愛があってうまく行っているのならそれに越したことはないです。本作は夫婦の愛の形のうちの一つを見せてくれるのかなと想像します。

『エゴイスト』(2月10日公開予定)

2023年製作/120分/R15+/日本
配給:東京テアトル
監督:松永大司
出演:鈴木亮平、宮沢氷魚
公式サイト:https://egoist-movie.com/

ファッション誌の編集者が鈴木亮平さんで、パーソナルトレーナーが宮沢氷魚さん。一瞬、これは逆じゃないの? と思ったのですが、それだとハマりすぎちゃうのかな。何れにせよこのお二人でゲイの愛を描く。絵面のインパクトがすごいですね。誰がどうエゴイストなんだろう。気になります。

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以上、10作品となりました。
例によって見落としがあるかもしれません。他にも気になる作品を見つけたら、その都度記事にします。

それではみなさま、よいご鑑賞を。

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