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フランスの7月①ツールドフランス

7月のフランスは、自転車が増える。
街も、山も、海も、フランス中を自転車で移動する人々を見かける。

毎年行われる「ツール・ド・フランス」がフランス人の自転車熱を呼び起こすのだ。

車を運転する身としては、多すぎる自転車は交通妨害だったりもするけれど、それでもいいのだ。それがフランスの7月だから。

ツール・ド・フランスは世界で最も人気のある自転車レースであるだけでなく、毎年開催されるスポーツイベントとして世界最大。
オリンピックやサッカーのワールドカップに次ぐ世界的スポーツイベントだ。

毎年7月に20日間をかけて、その年ごとに違うコースでレースが行われる。毎日のレース出発地、到着地に選ばれることは、自治体の活性化のためにとても重要なことだ。

2023年11日目の到着地に選ばれたアリエ県ムーラン市では、何か月も前から宣伝が行われた。

自転車はスポーツであり、エコな移動手段であり、大人も子供もでき、イメージは最高。

当日は市中心部の広場や市役所前にも大きなスクリーンがかけられ、カフェのテラスでいっぱい飲みながらの観戦も可能。

自宅目の前をレースが通る幸運な人もいて、バーベキューしながらレース観戦なんていう贅沢もある。

わたしはムーラン到着の1時間前までアリエ広場のカフェで、そのあとレースの通り道に移動した。せっかくだからいろいろ楽しみたい。

街からレースの通りまで、地域や地元の特産を紹介するテントが出ていた。
アリエ県にはサン・プルサンというワイン生産地があります。
沿道でレースを待つ人たち。
自社のお菓子や鉛筆、帽子、Tシャツなどを配る宣伝カーが走る。
移動ブティック。
公式キャップ買っちゃいました。
暑い日で、シラノは木陰で待機。
ムーラン市庁舎も歓迎ムード。

気軽に沿道で観戦できるし、無邪気な雰囲気で、スポーツイベントとして最高だと思う。一瞬で過ぎ去ってしまう点もなかなか好き。


到着地であるアリエ県では、レース終了後に県知事主催のパーティが開かれた。
県知事、大会の会長、有名元選手、ムーラン市長、県議会議員などが参加。

彼らの長いスピーチは長いのだけれど、大会の場で選手に迷惑をかけることはなく、終わってから別個に県庁で行われ、その点ではスマートでいいなと思った。





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