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仕事をするのは1家族に1人という考えの人たち@アフリカ

アフリカ、ジブチで3年暮らしていた時のこと。

仕事をするのは1家族につき1人という考えが浸透しているらしいことを知った。

ジブチに赴任するフランス人は、家政婦を雇う決まりがある。
雇用促進のためだ。

夫の家政婦さんになった人の家族では、彼女が家政婦の職を得たために、兄だか弟だかが港での労働作業を辞めた。

そういう決まりがあるわけではない。もう働くなくてもいいということになったらしいのだ。

自分以外に稼ぐ人間ができたから、自分は働く必要がなくなったという考えなのです。
2人で仕事をして家の収入倍増より、のんびり楽に生きることを選んだということなのです。

家族と言っても、日本のように核家族ではない。
兄弟姉妹、両親、下手すると祖父母に叔父伯母、10人以上はいる。

家政婦さんの給料はほぼ決まっていて、全然よくない。
生活はまったく楽ではない。

それでも仕事をするより、のんびり過ごしたい彼ら。

あきれる気もしつつ、世界にはそういう人たちもいていいなあという思いも沸いた。

できるだけ仕事したくないよね。だらだら過ごしたいよね。
効率なんて考えたこともない、それって美味しいの?くらいのスタンス。

貧困から抜け出すには、仕事しないといけないの?
でも、アフリカって暑いし。貧困層厚いし。豊かな人がなんとかしてくれればいいのに。

アフリカにも、発展して大都市を形成している国もある。
勤勉な人たちもいる。

でも、まったく勤勉でない人たちの国もある。
そういえばジブチのかつての宗主国フランスも、勤勉な国民性とは言えない。

向上を志してつらくなったら、上を向いて進むのがしんどくなったら、勤勉とは無縁の世界で意外と幸せに気楽に暮らしている人たちがいることを、思い出してみてください。

それで現状が変わるわけではないけれど、それでも。

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