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【フランスに方違え】⑰日常生活を楽しむ

方違えとは吉方に住むことに意味があるので、滞在期間中は寝て食べてというだけで意味があるらしい。
根差した方がいいということで、なんなら立つより座る方が、座るより寝る方がいいということだ。

土地の空気にも触れた方がいいだろうと、犬の散歩は朝晩している。
日常のことも大抵は一緒にしている。

今日は買い物。まずはスーパーへ。土地の食べ物がたくさん見られるからよいだろう。
応援してくれるかのように、虹が出ていた。

シラノとの散歩では彼女がパンを買いに店に入った。
わたしたちは外で待つ。

まるで彼女を見守るかのように待つシラノ。

フランス語はこちらへ来てから覚えた言葉しか話せないのに、丁寧な態度で話しかけるので、彼女はこれまで会ったたいていのフランス人に好かれている。
パン屋でも、ものすごい笑顔で対応してもらっていた。
そして、丁寧なフランス語に「ブラヴォー!」ももらっていた。

昔から、いつも丁寧で人を大事にする彼女が好きだ。
傍にいてくれるだけで幸せだし、見ていて嬉しい。

「上手に買い物できたみたいだね」。
見守っていたシラノがにっこりと振り返った。
お、心が通じましたね。じゃあ、一緒に帰ろう。

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