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【小説】 本当の不倫とは



さくらが私に元気をくれた
去年は河津桜しか見てなかったから
ソメイヨシノの花は甘くて優しい匂いがした
昔ね、京都のおばあちゃんがいつも桜漬けをくれたの

また買いに行こう

自分を本当は傷つけて大丈夫?
佳世子は佳世子に聞いてみた
理想だった
異性でも兄みたいな人だったから
すごく悲しかった

その人を信じた
それは言葉ではなくその人自身を信じていたから
尊敬していたから

その人は本当は優しいんだと知っていた
限界まで我慢することも
自分が限界になるまで
対処し、対応していることも
あの時わからなかった

もう無理•••
そう思った時
消えていなくなることも
よく我慢したよ 
仕事も家庭もあるのに
佳世子の無謀なまでのバカさに
君は懸命に対応していてくれた




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