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【読了、からの感想】着せる女

面白かった。

男性のスーツの話なので、男性だけかと思いきや、女性にとっても含蓄があるというか。
あまり性差のないところではあるが、「本の雑誌社」の社長が、目標とする恰好のテーマを挙げたときに、知性ではなく「教養」を挙げたのが面白かった。「頭良くじゃなくて、教養だよ」と。その後に続く「本の雑誌社の社長がLEONみたいな格好したってしょうがないし。経営者でありながら出版人の教養、とやらを出してみましょう」と。

目指す恰好を出版社にたとえ、晶文社、平凡社と続き、法政大学出版局の叢書・ウニベルシタス(知らなかったから調べた↓)までいったときの話といったら…椅子から転げ落ちるかと思うほど笑いましたが。

個人的主観ですが、仕事を生きていた男の人たちの背中、生き様が出ますよね。ゴルゴ13の背中を向けない生き様も、より深く感じました。世間に背中を向けられる仕事ではなかったからなのかな、とか。(あまり深くは知らないけども)。

自分でこういう生き様、と恰好を決めるのも、価値観が多様化している今の時代は必要なのかもしれません。知的、と、教養、にはそんなに差があったのだろうか、とも思います。でも、自分も「頭がいい」と言われるより、「賢い」の方が嬉しいとか、ちょっとした言葉を受け取っているのですよね。。それを「自分はこういう姿勢です」と決めたら、周りにもわかりやすいのかな。

実はすでに決めているから服を着ているのだけど、客観視してもらって、「似合う」「似合わない」と言われているから、さらにアップデートする気もしました。

自分はどの出版社かな?とも思いました。私は占いしてるので、とある会社が浮かんだけど、なんかもっと新しい形の占い出版社ないかなあ、って思いました。自身がそういう会社を作るか、既存の何かをアップデートさせるしかないんだけど、そう考えるとまだまだ新しい仕事はすごくあるなあ、と。(話がどんどんズレていきますが…)転じて、新しい、占いの恰好をしたいのかもしれません。古いものも大切にするが、新しいものも大切で、常々同居している、という姿勢で。。

この本についてまだ書いてみたいことはあるのだけど、今日は、頭を空っぽにすべく、ちょい長バス旅をしてきます🚌💨

すてきな一日を。


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