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それ本当?と思いながらもつい見てしまうネットの相談事例には気を付けよう

コロナ禍を経て、匿名で相談できるというオンライン相談が大流行りです。
以前から、女性の困りごとを相談できる「電話相談」は、行政のやっているものやNPOがやっているものなどいろいろとありましたが、最近はチャットで相談できるというサイトもたくさんあります。

しかも、相談者は匿名でも、相談にのる方は、弁護士心理カウンセラーなど専門家だったら、なおさら心強いことだと思います。
夫婦関係や家族の問題、離婚やDVで悩んでいる時に、手軽に相談できるサイトは、今では、社会資源のひとつになっているといってもいいでしょう。

特に、運営するサイト側の推す専門家が、こんな事例もありましたと紹介する記事には、面白いものが多くて、ついつい私も読んでしまいます。
気が付くと、ハマってしまっていて、これは中毒性があるなと、逆に警戒した次第です。

というのも、読んでいくうちに、どれも面白いのだけれど、どれもみんな同じように見えてしまう。まるで、韓国ドラマでいうマクチャンドラマのような展開が多いのに気が付いてしまったからなのです。
そして、そこがなんだか気になってしまうのです。

たとえば、順風満帆にみえた人生にも、意外な落とし穴があり、そこにはまって不幸になってしまうというストーリー展開。
だいたい不幸になるのは女性ですが、加害者の主犯は男性、従犯が女性という登場人物のパーターン等。
そして、「幸せはすべて自分の心が決める」というような達観のエンディングなどなど。

いやいや、これって、本当に実話なの??
あくまでも事例なので、事実をそのまま書いてあるわけではないのは、百も承知なのですが。だとすると、それを、書いている方の人生観や宗教観などが現れているからかしらん、などなど余計なことを思ってしまうのでした。

私は、今まで多くのご相談を受けてまいりましたが、同じような相談はひとつもありませんでした。
人がひとりひとり、みなちがった顔を持っているように、その人の持つ問題もみな違うものなのです。自分と同じような悩みがあるからといって、同じような展開で解決するわけでもないのです。

私は、けしてオンライン相談の事例を否定しているわけではありません。

ただ、ネットには中毒性があるうえ、まして、何か悩みがあったりすると、弱った心がその闇にひきこまれてしまうこともあるのかと、ネットサーフィンはほどほどにしておいたほうがいいですよという余計なお世話なのでした。



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