Civil3DとUE4を連携させる方法
土木に関する設計を担当する技術者にとって、Civil3Dを使うことは心強いスキルになります。むしろ、それだけで十分に力を発揮してくれるので、連携など不要と考えてしまうのですが、UE4と連携すれば無敵であると思ってしまったので、是が非でもUE4に連携をさせようと心に決めて取り組んだnoteです。
今回も何らかのお役に立てると嬉しいです。
1.UE4とCivil3Dの連携で嬉しいことはなに?
コンサルタントなど設計業務に携わる方は図面を作るということだけでなく、プレゼンや住民説明資料などを作る必要がある場面が多くあるはずです。大規模工事であればあるほど2Dでの説明はし辛くなり、説明だけでかなりの時間を使ってしまいます。そんな時、Civil3Dで作成したデータをレンダリングし、VR化したりすることは非常に有用だと考えています。
また、施工屋も資料を2D→3Dとするだけでなく、上記のような活用で施工の手戻りをなくすことが期待できます。
2.Civil3DからUE4へ移行する手順は?
ググるとスタジオブロスさんの神ブログが降臨されます。
基本的にはこのブログを見ればできます。
3.僕が苦労したのは基本設定の理解だった
Autodesk社も丁寧に説明しているので、データセットを使えば非常によくわかるのですが、イチから作ろうと思うとさっぱりでした。
例えば、デフォルトで表示されるこれ
僕がCivil3Dからインポートデータはこれ
デフォルトでは色がついていない、つけ方が分からないというのが課題でした。
調べたところ、どうやら方法は2つあるようです。
①Civil3D側でマテリアルを設定する方法
②3DSmax側で設定する方法
おそらく、Autodesk社が提供するテンプレートはCivil3D側でマテリアルを作成しているのでしょう。なので、インポートした時点で色がついているということのようです。
4.Civil3Dでマテリアルを設定する
手順としては以下の通り
①出力タブをクリック
②3DSmax出力をクリック
④マテリアルオプションタブに表示切替
⑤ルールの追加
⑥追加したいサーフェス名をマスクの欄に【**】で挟むように記入
⑦ルールタイプを「surface」に変更
⑧マテリアルIDを好きな番号に変更
(マテリアルIDについてはこちら)
⑨すべてを設定して出力&3DSmaxでインポート
これで完璧です。
ただし、アセンブリを道路面・法面等一体として作成している場合、それぞれの要素を分解してサーフェスを作らないといけません。そうでないと、すべてアスファルト舗装色になってインポートされてしまいます。
そんな時には、サーフェスを分解して作成しましょう。
5.3DSmax側で設定する
実は、3DSmax側で設定したほうが楽だと思っています。
①CivilViewでインポート
②スイープオブジェクトスタイルエディタを選択
③親シェイプをピック
④フォルダ開くマークをクリック
⑤↓のようにいろいろ出てくるのでそれっぽいものを選んで上記のように表示
⑥いるもの、いらないものがダウンロードされるので適宜削除&マテリアルの変更↓
⑦完成!!
スイープオブジェクトスタイルエディタを閉じるときに保存しますか?と聞かれるのでとりあえず保存します。そうすると、次から同じ設定のものを使うことができるようになります。
6.UE4にインポートしよう!
この辺りはササっと調べれば出てきますので、ぜひやってみてください。
7.CIMはこれから加速する
上記のように取り込んでは見ましたが、正直どこまでできるのかは謎です。
やりたいことはたくさんあります。
例えば、Civil3Dに測量ポイントを落として、可視化しそれを3DSmaxに入れて、UE4でデータ検証用に使うとか、ゲームとして使用するとか、様々です。
そのためには、UE4の基礎をもっと勉強しつつ、Autodesk社のソフトでどこまでできるのかを見極めなければならないと思うばかりです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?