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モルヒネが気軽に手に入る

もう、びっくりしないけどね。
友人が手術後の痛み止めとして、モルヒネが処方されたんだって。
カナダの手術は結構日帰りが多くて、全麻でも日帰りね!
まあ、帰宅後めっちゃ痛いわけですよ。
当たり前です。メスをいれるんだから。

で、痛み止めが処方されるわけなんだけど、モルヒネキタ~!
痛くなったら飲んでねっていう指導らしく、一応依存性についてとか副作用の説明はあったものの、気軽だなぁ。
で、次回受診が2週間後。

2週間分のモルヒネもらってんのかよー

日本でも、癌性疼痛とか慢性疼痛など強い痛みがある人はモルヒネの内服薬処方はありますけど、簡単には出さないね。

私のイメージでは、モルヒネは

金庫


だって、麻薬は鍵がかかる金庫に保管することになってるから。
で、投薬するたびに、必ず看護師2名でダブルチェックして、帳簿に投与時間と数と残数を記録してサインするわけですよ。
金庫の鍵は、責任者が持ってるから責任者に鍵も開けてもらわなきゃならないし結構めんどくさい。
あ、投与時間を間違えようなものなら大目玉ですよ!
始末書かな。
だから、受け持ち患者に麻薬使用している人がいたら、緊張してました。
タイマーを二重にかけてたな。

そして、朝晩麻薬係の薬剤師が来て、薬剤師と二人で数の確認をする。
一個でも合わなかったら、大事件になるので、麻薬の管理には気を使います。

しかも、モルヒネの処方には医師の指示書も必要で、医師のハンコがないとモルヒネを渡すこともできない。
二重三重にめんどくさい。
モルヒネの注射のアンプルは捨ててはいけないし、注射の残りも捨ててはいけない。とても厳しいのですよ。
フェンタニル、日本では貼り薬ですが、あれも使用済みのを回収して数えてました。
たまに、汗で剥がれちゃったり、認知症の方が自分で剥がしちゃったりして無くしてしまうことがある。大騒ぎで探します。そういうことがないように、ちゃんと貼られているかどうかを1日に何回かチェックさせてもらってます。

ですが、カナダでは結構簡単にモルヒネが手に入るみたいですね。
痛み止めとして。
それで、合点がいきました。
昔、トヨタのアメリカからきた役員が麻薬を輸入したとして逮捕されました。
その人は、痛み止めとして使用していたそうです。
北米では痛み止めとしての麻薬、けっこう気軽に使っているんでしょう。
だって、タイラノールの次にモルヒネなんですから。
日本のロキソプロフェンみたいな感覚なんだな。

なんでロキソニン、カナダにないかな。
腎機能悪い人はあれだけど、麻薬よりマシだろう。
友人が麻薬依存になったら困るんだけど。

カナダは大麻も合法になってるから、感覚が麻痺しそう。

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