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年齢では割り切れない

おばあさまが
「先週CT検査を受けてきたら、massが2つあって一つは17cmもう一つは7cmだった。医師(ファミリードクター)がすぐにMRI受けてきてというので明日受けに行くことになった」
と言う。

悪い予感しかない。
カナダでは、MRIを受けるのに半年待ちとかよくある話。それが、明日だと!
「良性なのか悪性なのかはまだわからない。最終的にはバイオプシーしなければならないだろう。でも、私はもう87歳だから手術には耐えられないだろうし、手術できたとしても回復に時間がかかるだろうから、何もしなくてもいいと思ってる。今特に症状があるわけでもないし」
と、淡々と話す。

がんと決まったわけではない。
でも、「その日」が近づいていることを思い知らされる。

87歳だがまだまだ元気だ。私達と一緒に往復4キロの道を歩ける。
車も運転して買い物や教会にも行ける。
ひ孫の面倒を見たり、うちの息子の英語も見てくれる。
認知機能の低下はまったくないと言っていいだろう。
腎臓が一個しかなかったことに気づかないほど、病気には無縁だった。
歩けて、心臓、肺、腎機能に問題がなくて認知症もなければ手術や抗がん剤治療可能だ。日本なら。

でも、ここはカナダ。
今後どういう展開になるのか。

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