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旅の記録4 「ローカルバス」

〜イントロダクション〜
マガジン「2012年地球の旅」vol.2
2012年6月〜2014年4月の世界一周旅の記録です。
今から12年前に書いた旅日記を、再度noteにまとめています。

ー本文ー
「ローカルバス」

町中を走ってるローカルバスが好き。

行き先間違えて乗っちゃったり、

降りる駅何度も聞かなきゃなかったり、

なかなか面倒くさいけど、とにかくチープ。

使われてるバスも、値段も昭和の香り。

乗ってる人たちも英語が通じないようなローカルな人々。

人がぎゅうぎゅうに詰め込まれるんだけど、

ミャンマー、タイ、インド…不思議なくらいどの国でも

席が空くと座らせてくれる。

外国人が珍しいから?女の子だから?

ぎゅうぎゅうで通れないのに

わざわざみんながジェスチャーで

座れ座れって通路開けてくれる。

気恥ずかしく思いながらも、

ありがとうって座ると

みんな満足そうにうなずく。

自分がすごく子どもになったような気分になる。

このちょっとお節介なくらいのあったかさが好き。

〜追記〜

帰国する予定を一切決めずに旅に出たので、旅の前半はとにかく1円でも安く移動することばかり考えていました。空港から市内へ、町から町へ。旧式デザインのバスや、軽トラの荷台にホロをつけたような乗合バス。

降りる時の合図も、紐を引いて知らせたり、手持ちの小銭を手すり棒にカンカン打ち付けたり、運転手の相棒みたいなスタッフに「ここで降りたい」と告げるとバスの壁面をバンバン叩いて止めてくれたり。

乗り過ごさないように自分をアピールしなくちゃいけないし、うっかりスリに合わないように荷物に目を凝らしていなくちゃいけないし、目的地に着くまで安眠、なんてことは全然できなかったけど、

その町で暮らす人々の飾らない日常を垣間見るのに、乗り物は最適な手段。
今思い出してもほっこりして笑えてきます。

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