見出し画像

占星術でみる人生の転機〜29歳編〜

地球が太陽の周りを約1年かけて一周するように、太陽系に属する惑星はそれぞれの周期で軌道を描いています。

新月満月のように私たちの生活に密接に関係している星もあれば、冥王星のように15年〜20年近い年月をかけて、私たちの集合的無意識に徐々に影響を与えるものも。

その中でも「サターンリターン」と呼ばれる、29年周期で訪れる土星の周期は、人生で最初に迎える大きな転機と言われています。

土星は物質世界と精神世界をつなぐ境界線に位置する星。目に見える形で「制限・試練・限界」を与え、その壁を自力で越えることによって魂の進化を促します。

仕事面では、転職、人間関係で悩む、仕事が忙しくなる、環境が変わる、プライベートでは、結婚や子供が生まれるなど、社会的責任という意味での制限や試練を体験することもあれば、

大切な人との縁が切れる、病気をする、身近な人を亡くす、など強制終了のような形でリセットを体験することもあります。

(私の場合、大失恋・海外にいる間に兄を亡くす・アフリカでマラリアになり生死をさまよう等そこそこハードモードではありました!)

こうやって書くと、これから29歳を迎える方を不安にさせてしまうかもしれませんが、やみくもに恐れる必要はなく、その方の人生の文脈に合わせた「課題」と向き合うタイミング。この時期は自分の強さや覚悟が試される時なんだなと捉えてもらえると良いかと思います。

あの時の経験は何を意味するのだろう?と自分の過去を振り返った時に今でも時々思うことがあります。起きた出来事自体に明確な意味づけをすることは3次元視点からは難しく、おそらくその課題に一人で向き合いなんとか乗り越えたという体験が、あとあとの人生に生きているような気がします。

土星は、カルマや魂の課題を表すとも言われています。

私たちは生まれてくる前に様々な過去生の記憶をUSBメモリ(無意識)の中に入れて生まれてきます。なぜか自然にできてしまう事や興味が向く事など、今回の人生のプラスになる記憶もあれば、

つい避けて通ってしまう事や苦手と感じる事など、自分にとってコンプレックスに感じる記憶もあります。後者の記憶は、魂が今回の人生で克服したいと考え自ら選んで持ってきたチャレンジタスクである可能性が高いです。

挫折や喪失を体験したことで、「あの時こうすれば良かった」「本当はこうしたかった」という後悔とともに思い出されることも多いサターンリターンですが、同時に「あの時の経験があるから今の自分がいる」という人生の分岐点にもなっているはず。

土星はただ厳しさを与える星ではなく、乗り越えた分だけ強さを与えてくれます。しんどい時期を乗り越えた経験は自分自身の揺るがない根となり、その先の人生を支えてくれます。

もし、当時を思い出してチクリと胸が痛むような時は、「よく頑張った。」そう声をかけてあげられたら良いなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?