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【映画祭の今】日本で唯一の国際女性映画祭、感染防止対策をして9月に開催

 かつては東京で開催されていた東京国際女性映画祭。それが終了した今、毎年9月に開催されるあいち国際女性映画祭が、日本唯一の国際女性映画祭となっている。女性の作り手たちの映画を国内外問わず紹介する同映画祭、今年は感染防止対策をした上で、9月3日〜6日の4日間開催される。こちらはオンライン配信はなく、通常通り、会場のみの開催となり、現在チケット発売中だ。

 先ほど、日本唯一の国際女性映画祭と紹介したが、実は大阪アジアン映画祭(OAFF)は、隠れ女性映画祭でもある。というのもコンペティション部門入選作における女性監督作品の割合がここ数年50%かそれ以上なのだ。この9月に開催されるベネチア国際映画祭でコンペティション部門入選作の女性監督作品が過去最高の44%とニュースになっていたが、OAFFはすでにそれを上回っている。

 話をあいち国際女性映画祭2020に戻すと、今回の上映ラインナップに、この春のOAFFで日本初上映され、大人気を博した女性監督作品

『チャンシルさんは福も多いね』(韓国)

『花椒の味』(中国・香港)

『大いなる餓え』(台湾)

が上映される。会場が爆笑に包まれた『チャンシルさんは福も多いね』、サミー・チェン、メーガン・ライらが腹違いの3姉妹(しかも香港、台湾、中国の3カ国に住んでいるという設定)を演じ、アンディ・ラウも出演の泣けるヒューマンドラマ『花椒の味』、ぽっちゃり女子から、可愛いものが好きな男の子まで、多彩な登場人物が自分らしさに目覚めていく『大いなる餓え』と、いずれも見どころたっぷりだ。

他にも国内招待部門や、アニメから実写まで若い才能の短編作品が集結したコンペディション部門まで見どころ盛りだくさん。今年で25回の節目を迎えるあいち国際女性映画祭、ぜひご注目ください!


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