Circletail

圓尾慶太 小さめの彫刻を作ってます。 思うこと、感じること、など。

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マガジン

  • 路傍の意思

    こと、もの、ひと。 思いつきのままに書き殴ったもの

  • 忘備録

    展示の感想など。 自分への忘備録として。

最近の記事

お引越し

とりあえずは、FC2ブログで書いていた記事をnoteに引っ越しさせてみようかと思います。

    • 盗まれる作品

      どうやら近頃「自分の作品をパクられた」というのが多いらしい。 イラストレーターの間ではイラストの構図なんかをそのままトレースされるというのが昔からあった。 最近ではAIに学習されるというのも、懸念点らしい。 今回、目についたのは平面作品。構図だとかアイディアだそうだ。 ちなみにそういう話題が目についただけで、具体的に盗んだ側のも、盗まれた側の作品も見ていない。 ただ、これだけ個人がアーティストと同じように、自分が作ったものを発表できる今の世の中で、パクっただ、パクられただ

      • 円空展

        2024/2/26 あべのハルカスで円空展を見る。 顔の造形には時間を割いて作っている。 首から下、衣はある程度のテンプレートが出来上がっている。 ただし、顔もある程度のテンプレートが存在している。 特徴としては眉毛を掘って描くこと。 造形的には真逆のことをしている。 本来は出っ張っているものを、窪ませている。 顔のパターンも大きく2つあって、目をつぶっている穏やかな表情のものはあっさりとした造形。 目がダイヤのように出っ張っているものは、口回りの造形もぼてっとしてい

        • 嫌いということ

          ある人は、嫌いな作品や作家からこそ、その人の個性が見えるという。 この頃、少し考え事をする時間が増えて、この嫌いな作品というものを考えることがあった。 が、どうにも自分には嫌いな作品といわれて浮かぶものがなかった。 好きな作品と、それ以外。 自分はどうもこの2局に分割されているようだ。 好きなものはそのまま、何か気に入った所がある。 それ以外については、自分の好みではないが、嫌いというほど嫌悪感がないもの、または興味がないもの、よくわからないもの等が含まれている。 つま

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        • 路傍の意思
          7本
        • 忘備録
          1本

        記事

          植物に関するある考察

          果実を動物に食べさせて糞から種をまいてもらうという植物がある。 なんとも斬新で面白い方法だなぁと感心していた。 ただ、そこからもう一つ進んで考えてみると、それをするために必要な要素があった。 それが味覚である。 味覚のない人間が作った料理が、果たして美味しいだろうか。 食わせるには美味しいものを作らなければならない。 そう考えると、植物には味覚がなければおかしいではないか。 ビタミン等の栄養だけでは美味くないことを植物は知っている。 こうすれば食ってくれるという味を植物は知

          植物に関するある考察

          仲間というのものの認識と境界について

          近頃、どうにも困っているのが仲間というもので。 ここでいう仲間というのは別に馴れ合うような存在ではないことは最初に断っておく。 今まであまり欲しいと感じたことはなかったのだけれど、最近は必要性を感じている。 だからといってどこで出会えばいいのかがわからず。 個展とか行って話しかければいいじゃないか?全くその通りだけど、そこから交流が始まる予感が一切しないのは何故だろう。 交わして一言、二言。それで終わり。そこから先がない。 結局のところ、聞きたいことなど無いのだ。相手も

          仲間というのものの認識と境界について

          遮光器土偶に於けるある考察

          前に日本美術史の本を読んでいたら、よく見るアイツを見つけた訳で。 そう、「遮光器土偶」である。 アイヌ民族が使う陶器で出来た遮光器をつけてるみたいだから遮光器土偶。 ちょっとオカルト的な考え方の人たちは、これが宇宙服を着た宇宙人だ、なんて言ってる。 かくいう自分も中学生くらいの頃はそんな考えに「へぇ」と関心していたのだが。 ちなみに歴史的、学術的な考えでは、古代のシャーマンが儀式の際に使っていた人形、となっているらしい。 なんともまぁロマンがない。 が、事実なんてのは往々に

          遮光器土偶に於けるある考察

          制作につきまとう危険なテーマ

          ある一定のラインから、作品を作る時に「テーマ」を求められるようになる。 私の場合は、短大に入ってから。 その頃はそんなもんクソ食らえと思っていた。 ただこれが中々厄介で。 ある人が言うには「おでんの串」みたいなもの。 今時っぽく説明すると、Instagramで食べ物から、風景、ファッションまでゴチャゴチャとしたのはテーマがない状態。厳密に言えば違うのだが。 今の私のInstagramもこの状態。 そのうちリセットしなければとは思っているのだけれど。 食べ物を中心にのせてい

          制作につきまとう危険なテーマ

          立体という状態について

          ある日雲を見ていて、ふと思った。 あれは立体なんだろうか。 そう思い始めて色々なものを見てみると、その辺の建物や木、人までそう思うようになってきた。 浮世の世界のなんと平面的なことか。 実際、この目で見ているものと、写真とでは大差がない。 もちろんカメラはレンズを通すから歪むけれど。 これについては色々言われそうだけど、この目で見ている雲や建物は、どう見ても平面的だ。 あくまでも遠近感があるだけだ。ただ、いくら平面的に見えようとも、現実的には立体物なのは間違いない。 じ

          立体という状態について

          ここのところのAIのイラスト騒ぎについての私見と偏見

          なんだか久しぶりに文章を書きたい気分なので、ブログでも書こうかと。 近頃は、AIが絵を描くようになっちゃって。ある程度の事柄を指定すると、それっぽいのが出来上がってくる。 でもって描いたイラストが人間のそれと遜色なくて、無料だとかでバンバン作れるもんだから、イラストレーターが食えなくなるんじゃないかってことで少し世間が騒いでいるようで。 件のAIのイラストを見てみると、様々なデータを取り込んだだけあって確かに人間のそれと遜色ない。 それに、思考の根幹の違いからか、突拍子

          ここのところのAIのイラスト騒ぎについての私見と偏見