「何ができるか」を改めて考える
児童福祉の業界が、ようやく、20か月目に入ります。
アセスメント(診断)の視点について、日々、考えさせられるのですが今回、感じたことは「金銭管理」です。
自立援助ホームで支援員をしていて、困ることTop3に入るといっても過言ではない、この「金銭管理」なのですが。
何に困るかというと、児童たちが「金銭管理ができない」ことなんです。
ただ、この「できない」をさらに深堀しなくてはならないなと思ったのが、今日のお話。
この「できない」は「何が足りないのか」ということです。
私がぼーっと考えてたときは、「能力」だと思ったのですが。
いや、ちょっとまてよ…と思いとどまります。
そもそも、「金銭管理する経験」がなかったのでは?
という視点にいきつきます。
人は本当に体験することで、「理解する」という側面があります。
「知識や情報がある≠理解する」
ですから、上手に金銭管理をする体験をつくること。
単に、金銭管理の講座を受けろ~といったところで必要性が無ければ、そもそも参加はしませんし、「単に、日々の生活に制限をかける」という認識では、金銭管理をすることのメリットを感じることがありません。
私自身、貯金は苦手なので意図的に貯蓄型の保険を掛けたり、貯金用口座をWEB口座で開設して携帯で資金移動したりするなど、いろいろ工夫はしています。
話は戻して、アセスメントの際に私は単にADLやIADLの視点で「できる」「できない」を見ていましたが、成育歴を読み解き、「どんな体験をできているのか or できていないのか」これもまた、大切な視点であることに気づかされました。
その方のケイパビリティ(可能性)を最大限に引き出すことができる支援者となるためにも、自己研鑽に励み続けます。
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