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映画『ミスター・ガラス』

映画『ミスター・ガラス』サイコパス超人とサイコパスから市民を守りたい超人と、どちらもまとめて葬りたい側との攻防。
多重人格者の誘拐犯、触れるだけで犯罪現場が見えてしまう怪力仕置人、触れるだけで骨折してしまう虚弱天才ハッカー。超人的な3人が同じ拘置所に入って…。
名優の共演、特にジェームス・マカヴォイとブルース・ウィリスの格闘は感慨深い。この対立構造と、さらにまとめて葬りたい側の三者の構造が面白くなる要素ではあるが、葬りたい側のバックグラウンドが見えないのはちょっと残念。単純な悪に見えてしまうことで、薄っぺらくなり不完全燃焼感が否めない。
とはいえ、多重人格者を演じるジェームス・マカヴォイの演技は今回も良い意味で気持ち悪くてとても良い。前作『スプリット』では彼に誘拐された側の一人だったケリー(アニヤ・テイラー=ジョイ)は今回は心を通わせられるたった一人のヒロインとして出てくるのも良い。静かにとても可愛い。
サスペンススリラーとしては、豪華共演で楽しめる作品。
3人の超人が出てくるという理解だけあれば、シャマラン監督のこのシリーズ『スプリット』、『アンブレイカブル』観てなくてもOK。『アンブレイカブル』は私も観ていないので近々観たいと思う。



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