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チップの習慣

アロハ、皆様お元気でしょうか。
今日はウーバーをしていませんでした。ので
ウーバーの話とは違う話題を展開したいと思います。

チップって日本には無い慣習ではないでしょうか。
米国ではサービスをしてもらった際にはチップをあげる習慣があります。
良きか悪しきかはあなたの出身、生活域、経済状況、等々
いろいろ要素はあるとは思いますが
すくなくとも米国で働いてるとチップはとてもありがたいものになります。

私が渡米した2002年ごろは出費の15%が相場でしたが、
ほどなくして世間一般的に18−20%が相場というふうになっていきました。
今でも20%くらいが相場ではありますが、
そもそもチップとは施していただいたサービスにたいしての感謝の気持ちを込めた金額なので規定なんてものは本来存在するべきものでもないのです。 
最低なサービスをされた場合はチップ無しではなく、わざと1セント(約一円)をわざとあげるという事もあります。 
素晴らしいサービスをいただいたと思えたらそれこそいくらでもチップとして払えばよいのです。

日本人にとっての米国でのサービスのスタイルというのは、
特に初めて米国に行った時というのは
びっくりするほど違っていて驚かれる事もあるかもしれません。
米国での接客のスタイルは総じて
日本と比べるとオープンで会話も多く慣れない人にとっては圧倒される場合もままあるかと思います。
ましてや英語がおぼつかない・できない場合だと
それこそ接客されている間何を言われてどういうふうに対応されているのかわからない場合だってあるかと思いますし、
いささか失礼な程度に思えてしまう局面もあるかもしれません。 
私も米国に来たばかりの時はその
”米国人特有の” 明るく・オープンな・会話の多い接客”
に圧倒されっぱなしで、正直接客を受けるのがストレスに近いものにもなったりした時期もありました。 
でもそれも、時間と共に慣れてくるものです。

これを読んでくれている方が果たして居るのかわかりませんが、
そんな時の対処法をお伝えします。 
これはそんなに難しい事ではありません。
要は人間同士のコミュニケーションなのです。 
サービス提供者がどのように接客してくれたか、
これを人間対人間の原点に戻ってシンプルに考えてみればよーくわまります。 

例えば一つ目の例として、

ウェイターの言っている事が全くわからず、焦ってしまって何も言えなくなってしまっているような状況で、
 1、ウェイターAmandaは日本語がわかるわけでもないが、何とかあなたと意思疎通をしようと、手振り身振りを使ったり、ゆっくり話してみたり、試行錯誤してくれた。しかも嫌そうな態度や表情をみせる事もなかった → Amandaさんには最低でもチップ20%はあげたいですね。
米国のレストランやひいてはサービス業で働く人達にとってチップは大切な収入です。今現在のハワイ州での時給最低賃金が確か$12くらいだと思いますが、ウェイターのそれは$9程度。チップで稼がないとハワイ州ではとてもじゃないけど生きていけません。そんな中、合理的で現実的な米国人だと時間のかかるお客様に当たると「あちゃー」ってなったりもします。それでもチップがちゃんと頂ければと頑張る子達だっているわけです。心のこもった接客を心がける子達だっています。そんなAmandaさんのようなウェイター達には最低賃金以下の時給にプラスで自分のオーダー総額の20%はあげたいものです。
 2、ウェイターJenniferもまた日本語がわからないという状況。ほどなくしてあなたが英語ができず、自分の言っている事が理解できていないとわかるや、ため息とともに肩を落とし、喋り口調が突然ぶっきらぼうになり、とにかくオーダーをしろと言わんばかりに対応してきた → Jenniferさんには、チップ1セントをテーブルに置いておくと良いかもですね。ただし、見つかる前に店を出ないとJenniferさんみたいな人間は恥ずかしげも無くみんなの前で噛みついてくる可能性も有りますので、そんなバチバチを避けつつクレームの意思表示を含めたチップを渡すなら、まあ例えばチップ5%とか人数 X 1ドル、みたいに適当で良いのではないでしょうか。
ちなみに例のJenniferみたいな人間は稀にですがいまして、米国在住20年間で何人かこのタイプに遭遇しました。 その時は英語ができない自分に苛立ちましたがそもそもそんな対応をするウェイターに問題があります。店舗で教育ができていない場合が殆どです。

ちなみに、チップは現金が一番ありがたいです。
自営業されている方ならお察しかと。
チップをわざわざ現金で渡してきてくれる方には
私達の状況をわかっているような
自営業者や同じような接客業者の方々が多いです。
現金チップ最高額は
トルコ系アメリカ人の方でした。30分ほどの仕事で$100もらいました。
それ以外では黒人男性でどう計算したのかわからないのだけどやはり30分くらいの仕事で$56ちょっとをいただいた事があります。
最近だと、フィリピン・白人混血の軍人家族の方で沖縄生まれ沖縄育ちの女性の方が$46くれました。「頑張ってね」と肩をとんとんと叩いてくれました。

ここからは人種ごとの違いを私の長い接客業での経験から書いてみます。
チップをくれるお客様はやはり圧倒的に米国人でかつ米国本土からの旅行者の方々が多いです。米国本土に住んでいてハワイに旅行に来ている白人種がチップを払う傾向が強く、またチップの額に関しても他地域・他人種に比べて多い傾向にあります。 
韓国人にもチップを払ってくれる人達が多いです。ハワイ在住の韓国人もそうですが、韓国から来た韓国人旅行者に多い傾向があるようにかんじます。 例えば旅行会社から”米国に旅行に行った際は”、と教えられているからなのでしょうか、私の勝手な推測でしかありませんが、ありがたいことです。
ハワイ在住ベトナム人にもチップを20%近く払ってくれる方々が多い傾向があるように感じます。ありがたいことです。
ハワイ在住フィリピン人は頻度・額ともに平均的といった印象です。
中国人は米国在住の方々だと距離にかかわらず$1という場合が多いです。だから後々チップの額を確認している時に$1チップのお客様は誰だったかな、と考える時に思い出しやすいです。勿論20%近いチップをくれる方も極たまにいます。
米国在住台湾人はサンプル数は少ないながらも、チップをくれる方が多い印象です。
オーストラリア人及びヨーロッパ人はチップはなかなか払わない傾向にあるようにかんじます。風習がないからでしょうか、なかなか受け入れられないのでしょうか。 米国旅行に来慣れているような方だと払ってくれる事はよくあります。
日本人の旅行者の方々には今のところほとんどお会いする事がないのですが、少ないサンプル数からいって全体の平均的なところをいっているようにかんじます。
私と地元(親族の故郷)をともにする沖縄系米国人などはかなりの確率でチップを頂けたりします。「がんばれよ」という言葉とともに渡されたりする事がままあります。
額は、その方の裕福さに比例するものではありません。 どんなに高級住宅街に住んでいて私がちゃんと必要十分な接客はしていてもチップをくれない方もいらっしゃればお情け程度に$1くれる方もいらっしゃいます。 
同じように必要十分な接客できっかり20%をくださる一般の方だってたくさんいらっしゃいます。
特殊な例(というかままある事ですが)では、
私がお客様のお悩みを聞いてあげて、気分がすっきりしたのだろうか、チップを弾んでくれる方もよくいらっしゃいます。
そんなにお金も無いだろうに、大学に通う米国本土から来た白人種の学生さんをある時接客していて落ち込んでいるようだから「あなた大丈夫か?何かあったのか?」と聞くや泣き出して話を聞けば「彼氏が最近冷たくて、、」ととめどなく話し出し、話しを聞いてあげて私もさすがに彼女の心の痛みを理解し、最後別れ際に「大丈夫だよ、あなたの人生をこうやって彼に振り回されちゃいけないよ、幸せになって」と話して最後送り出す時$40頂いた事もあります。というか、人生相談的なお話になるとよくいただきます。でも悲しんでる人達が少ないに越した事はないです。

ながながと書いてきましたが、
私記憶力がまあまあ良いほうでしょうか、そのほかにもこれまでの経験談山ほどありますが、もうこの程度にしようと思います。
とにかく、
こういう視点からみえる風景というものもあるのです。
私にはとてもとても興味深くて楽しいのです。
もし読んでくれた方のご興味を満たせたのならこれ幸いでございます。







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