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能動的に踏み込む「愛」を試されるひと。

 今日は私の推し(推し、というよりめちゃくちゃ好きって感じ)である和泉一織さんのお誕生日です。なので、推しの話をします。実のある話ではありません。ただの私の遍歴です。

 私はいつも、彼に愛を試されている、と思っています。なんでかと言うと、率直な私の気持ちと彼が望む理想とが、どうしても一致しないから。
 どういうことかと言うのを話すのに、一織さんとの出会いから話させてください。


 何度も何度も呟いてはいるのですが、私は一番最初のキービジュアルを見た時から、「推すなら絶対この子だろ」という確信を一織さんには抱いていました。長年種村有菜先生のファンをやってきたので、もう見ただけできっとこんな子だろう、すごく好きだと分かってしまったんですね。
 それで、プロジェクトの発表後からずっとキャストの発表を、緊張しつつ楽しみに待っていたわけなんですが。なんとね、担当が。増田俊樹さんという……。この女性向けコンテンツ界隈に足を突っ込むきっかけになった『MARGINAL#4』という作品のキャストさんだった事もあり、当時の私がリアルイベントでお会いした数少ない声優さんのお一人で。しかも丁度時期的に、触れているコンテンツのどこを見ても増田さんがいる……と囲い込まれていた()時期でした。つまり、絶対に推しだと思っていた子が、絶対的に好きなキャストさんのお声だと判明したわけです。私はこのアイナナという作品が最高の沼にして墓、ここに骨を埋めるんだ……という気持ちでした。惚れました、私の負けです、と言う状態です。

 ここまでの話で分かっていただけるかと思うのですが、もはや盲目的に、無条件で(存在してなさそうで)存在してるだけで好きなんですよ。メンバー7人いるけど、彼が一番だと思ってしまってる訳です。みんな好きなんです、いいチームだと思ってます。でも、私は和泉一織が一番なんですよ。彼が活躍してくれればくれるほど、目と耳に届けば届くほど、見せ場があればあるほど嬉しい訳です。


 でも、彼は言うわけです。「ここにいる誰よりも、私が一番、七瀬さんのボーカルが好きです」と。


 私が一目で一織さんに惚れ込んで、一番だと信じて疑わないように、彼は彼のグループのセンターに惚れ込んで、一番だと信じて疑っていないのです。七瀬陸をセンターにおいて、IDOLiSH7を世界を揺るがす存在にして、死ぬまで自慢したいって言うんです。
 彼は、グループ内ユニットでその惚れ込んだセンターとデュエットして劣らず、そこにTRIGGERのセンターを加えても劣らず。グループの転機となる曲のセンターを預かれるだけの素質を持ちながら、それでも自分じゃない人間を軸において、夢を叶えると言うんですよ。
 いつだって一織が一番だって思っている、一番であってほしいと思っている私と、相容れないとまでは言いませんが。一致は、決してしないですね。

 それで私は常に、彼にとっての目標や理想と、自分の願望や気持ちを秤にかけているような気持ちになるわけです。恋がどんな気持ちだろうかと聞かれたら、私は真っ先に一織さんへの気持ちを思い浮かべます。こんなわがままで、でも譲りたくない気持ちが強くて、切ないことがありますでしょうか。私はいつか本人に、私にとっては貴方が一番なんですよと、面と向かって言ってみたいんです。どんな顔をするのか、困らせてしまうか、スマートに流されて終わってしまうか。楽しみだけど怖いです。そんな日が来るなら、ですけど。衣装展に行って、マネキンの前に立って身長を感じただけで恥ずかしくなったくらいには好きです一織さん。


 でもそんな一織さんへの気持ちが昇華された出来事があったんですよ。それが、1st LIVE『Road To Infinity』の、『Perfection Gimick』です。

 まず、この曲を聴けると思っていなかったんです。アニメ化を受けてやっと叶った1st LIVE、ゲーム本編二部の楽曲であり、それこそセンターが七瀬陸ではない曲、そして二部には神PVで圧倒的な人気曲の『RESTART POiNTER』がありますから、省かれてしまうならここだろうと思っていたんです。まさか序盤から聴けるとは思ってもみなかった。


 でもそれだけじゃ、ステージが見えなくなるまで泣いたりしません。じゃあ何でそんなに泣いたのか、と言う話です。


 実は、どこの初出エピソードか記憶がないのですが、この『Perfection Gimick』のゲーム内衣装にまつわるエピソードがありまして。恐らく、種村有菜先生がデザインされた衣装のはずですので、有菜先生のコメントだったと思うのですが。一織さんのネクタイ、赤なんですよ。これは何よりも、センターは七瀬陸であり、今自分はあくまでも責任感を持って預かっているだけだ、ということを示しているそうです。ね、本当に惚れ込んでるでしょ?だから本編において、あの曲を歌う一織さんは、自分としてではなく、惚れ込んでやまない七瀬陸の代打という大きな看板を背負っていたわけです。

 
 で、この衣装なんですけどね。粋なことに、有菜先生が、ネクタイが赤じゃないバージョンを描いてくださったイラストがあるのです。コミカライズの表紙になっているイラストなんですけどね。自分のメンバーカラーを背負って真ん中に立つ一織さんが、そこにはいたんです。これでもう私の心はエモエモでいっぱいです。嬉しかった。純粋に、和泉一織が和泉一織としてセンターに立つという行為が。嬉しかった。だからいつか、自分のカラーを背負ってセンターに立つ和泉一織を見てみたいと、ずっと夢を見ていたわけです。


 そうしたら、見せてもらったわけです。紛れもなく、自分のカラーを背負った和泉一織が、最高に魅せてくれる『Perfection Gimick』を。そりゃ泣くわ。嗚咽漏らしながら泣くわ。ソロ曲の歌詞の中でもメンバーの話しかしない和泉一織が、純粋に自分が輝く、魅せるってことを考えてくれたんだと思うと、もう感無量どころではありませんでしたよ。一曲終わっても泣き止めなかった。隣のお姉さんにきっと引かれてた。


 だけど同時に、先にも出した神人気曲『RESTART POiNTER』で、最高に幸せそうにセンター七瀬陸を迎え入れる一織さんの姿も見たわけです。あぁ、それでもやっぱりこの人の幸せはここにあるんだなぁ、と。少しの寂しさを伴いながらも、とてもあたたかい気持ちになって、やっぱり泣きました。みんなが陸くんの赤を振る中、そんな時だからこそ、良かったね!って言いたい気持ちで、ずっと紺色を振っていました。


 そんな彼のお誕生日、今日のページ。原田まりるさんの『まいにち哲学』という本には、こんな言葉が書いてあります。

 愛は能動的な行動であり、受動的な感情ではない。そのなかに「落ちる」ものではなく、「みずから踏み込む」ものである。

 無条件に盲目に、ただただ惚れたばっかりだった気持ちは、先のライブで少しだけ、愛に変わってくれたのかもしれないな、と思います。寂しいけど、悔しいけど、一織さんが一番幸せそうにしてるのは、七瀬陸がセンターのIDOLiSH7なんだよなぁ。彼の幸せが少しでも長く続くように、ただそんなエゴな気持ちで、IDOLiSH7というグループを、これからも応援していこうと思ったライブでした。

 そんなライブが無事映像化しましたので、皆様ぜひ。何卒。公式チラ見せで、大号泣した初日のPG見られます。それだけでも見て欲しい…!

 追記:粋な公式さんが、コロナの影響を受けて、かなり長いダイジェストを用意してくださいました。ぜひ、見てください。私の好きなアイドルを。


https://youtu.be/Y4cDJzr2QnA


https://youtu.be/R2jX-D5k4jw

 私の人生の中で一番劇的な一目惚れ、和泉一織さんのお誕生日でした!生まれてきてくれてありがとう。和泉家は家ごと推せるくらい好き。お父さんもお母さんも好き。気になる方は是非ゲーム内で、お誕生日カードのラビチャ読んでね。

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