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〈113〉所在不明に対する危機感の欠如②

子どもがきちんと学童保育所や放課後児童クラブに登所できるか。

神経発達症(発達障がい)児には大きなハードルであることも多いです。

診断がついていれば、学校の先生が付き添って登所する対応をとっているケースもあるようです。

特性が強くても診断がついていなければ何もされません。少なくとも筆者の地域では。

「あれは何だろう!」と車道に出たり、道を外れたり、下校から登所までに他の子どもの倍の時間がかかっても。

友達と喧嘩したり失くしものして泣き出し、気持ちを切り替えられず一歩も進めなくなっても。

今年度も他の子どもが教えてくれて、何度迎えに出たことか。待てども来なくて、何度捜索に出たことか。

既に登所している子ども達がいる中で支援員が一人欠けることは、学童保育が手薄になるということです。

2人しかいないのに1人探しに出て、その間にありとあらゆることが起こるんですよ。対応しきれません。


筆者の放課後児童クラブでは、学校からの距離や下校にかかる時間から、下校から一定の時間が経っても来ない場合、学校と保護者に連絡を入れます。

ところが、子どもが登所していないことに危機感を持たないんですよね。

先日も気になるものを追いかけた結果、逆方向で見つかった子どもがいましたが、先生には「この子ならありえますね。」と言われました。

保護者に伝えても反応薄くて、子どもに向かって「ちゃんと行けよ。」でした。

保護者と子どもの間での意志疎通が乏しく、家族のその日の予定を把握し合わない家族もいます。

結果登所予定なのに登所せず所在不明になる。

休むと聞いていたのに登所する。

その度に増える電話連絡。

そりゃ出欠の確認曖昧にする事業所出てきますよね。親は仕事中ですぐに電話に出るとも限らないし。

出ても「え!うちの子どこにいるんだろう!?」ではなく「私に言われても」のような反応で。


今年度も何度探しに出たことか…

どこかで怪我してないかな、泣いてないかな、事故や事件に巻き込まれてないかな、何か心が辛いことあったんだろうか。

毎回心配してます。支援員が。

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