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営業の話13 それで数字が上がるのならば

このタイトルのような言葉をかけられると、どう思うだろうか。営業マンにとっては、かなりのキラーワードではなかろうか。経営者にしてもそうだろう。

数字に追われて早や20年。数字を追いたいと思いつつも、追われ続ける人生。数字は、全てを癒してくれる。数字に追われなくなると、私は多分、ただのヘナチョコ人間になることを確信する。数字とは、私の営業マン人生そのものだ。もっと欲しい。もっと上げたい。

その心境に少しの変化が生じているのは前にも述べた。かいつまんで言うと、自分のみならず、若い人たちや会社のことを少しだけ考えられるようになった。そのことで視野が広がったし、お客様のこともより深く理解できるようになった気がする。これはプラス面。マイナス面は、上のような数字への意識が薄まっていること。会社全体や時期的にも中長期でものごとを考えるようになることは良いと思いつつも、どうしても足元が疎かになる。これは仕方ないのか。老眼だからか。

そのバランス感覚のようなものを評価される節もある。しかし、果たしてそれで良いのか。ジェネラリストで良いのか。お客様のハートを鷲掴みにできるのか。刺さる提案をできるのか。足繁く通うことができるのか。関係が深まるのか。またこの時代、ウェブやリモートを活用しないで良いのか。

私の仕事の行動基準は、このタイトルだ。数字が上がるのならば、ムダと思われる会議も、煩雑な事務処理も、親会社や上長の顔色を伺うことも、バランスの良いサラリーマンであることも、何でもやればよい。ただただ、私は数字に直結する行動を選択するようにしている。それで嫌われても良い。それで評価されなくても良い。

またコロナが増えて、お客様に行く機会が激減している。相次ぐキャンセルの連絡。胸が痛い。病気になりそうだ。コロナは営業マンを殺している。萎えるし、心が折れる。それでも数字が上がる(だろう)行動を、日々心掛けたい。

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