【創作の中毒×中毒の創作9】
「参ったな」
俺は心療内科のビルを出た。
未だに、白くてヌメヌメした奇怪な人間のような生き物の正体はわからなかった。
アレは何だったのだろう?
俺は、何かに導かれるように青山霊園へ向かった。
あの奇怪な生き物の正体が、霊園に行けば、わかるような気がしたのだ。
――あの白塗りの生き物は、青山霊園に生息している。
そんな、根拠のない確信と供に、霊園を探索することにしたのだ。
俺は、曇り空のせいで薄暗い霊園の中を、ふらふらと歩き続けた。
寒気がする。
きっと、これは、あの生き物の「生息地」が近づいているために違いない。
俺はそんな気がした。
薄暗い中で霊園は、不気味に存在している。
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