【創作の中毒×中毒の創作10】

俺は青山霊園の中を歩き続けた。あの奇怪な生き物の正体が、霊園に行けば、わかる。

そんな、根拠のない考えからだった。

著名な軍人や、文学者たちの偉人の眠る墓地の中を歩いていると、そのうち奇怪な音がし始めた。

「ガサゴソ」 
なんの音だろう?
俺は、足を止めた。
ある文学者の巨大な墓石の裏の方から、その音は聞こえてくる。

俺は、あのヌメヌメした白塗りの生き物に繋がる痕跡を探して、墓石の裏へと歩いて行った。



 

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