クデラの趣味のコーナー#3(『新年あけましておめでとう!』の巻)

株式会社ツブエス オフィス
クデラ「あー、ア◯プラもう飽きたわー。」
ツブエス「じゃあ仕事しましょうよ。」
クデラ「いーや、今年始だから働かない。」
ツブエス「それはあっちの世界の話でしょう……」
クデラ「あっそうだ、今まで溜めたenter the blue springを見ようぜ!私たちのものだし、月何円とかかからないしさー。」
ツブエス「ちょっと!何時間かかると思ってるんですか!?ダメです!仕事に戻りますよ!」
クデラ「じゃあ切り抜きつつ見てくかー。」
ツブエス「そういう問題じゃないですって!」
クデラはツブエスの話もろくに聞かず、
勝手にPCを持ってきて、とあるファイルを開いた。

そのファイル名はーー

enter the blue spring

クデラ「よーし、まずは、これから見るか!」

第2話

『火山竜レイダー、ログイン!』

未来「インストール!」
未来はマスターゲットレイダーの上部のボタンを押す。
すると、ちょうど未来の顔くらいの大きさのドローンが、未来の周りを八の字を描くように周り、未来の顔に装着された。それと同時に武装と装甲も装着され、変身が完了。

『ローディングレイドシステム……レイダー!』

未来「シャア!行くぞー!」
海竜「フハハハハ……いいぞ!久しぶりに血が騒ぐ!」
秘技 超水圧縮!
モンスターは圧縮した水を吐き出した。
それに対して、未来は拡張武装の電蛇タイヤーを取り出す。
この武器にはとある機能がある。
それはーー

未来「バイクモード!」
未来はバイクに似た姿になった。
電蛇タイヤーはタイヤ型のれっきとした武器だが、実はタイヤとしても使える。
このバイクモードは火山竜レイダーのみがなれる形態である。
未来「あーらよっと。」
未来はモンスターの攻撃を避けながら、モンスターを翻弄した……

クデラ「これだよこれ!
レイダーってマジかっこよくない!?
あとさ、この火山竜レイダーにしか使えない機能、バイクモード!
これすごいよね!
この後海竜っていう敵と戦うんだけど、攻撃を全部避けちゃうんだよ!」
ツブエス「へー(棒読み)」
クデラ「でもまあその後、泥かけられて普通に攻撃くらってたけど。」
ツブエス「へー(棒読み)」
クデラ「あっ、そうそう!ちょっとおかしいレイダーが映像の中にいたんだけど、見てくんない?」
ツブエス「おかしいレイダー?」

第8話
餓鬼「やれやれ、あんまり手間を……
かけさせるなよ!」
怨念レイダー、降霊!
餓鬼「インストール!」
Would you like to ⬛⬛ everything?
re、re、霊ダー!

クデラ「こいつ、レイダーの通常音声が流れてないんだけど。」
ツブエス「も、もしかして、怨霊か何かをデッキにしたせいで、呪われたんじゃ……」
クデラ「あっそうそう!everythingの前がよく聞き取れなかったんだけど、
多分『呪殺』だと思う。」
ツブエス「ヒッ!」
クデラ「まあいいや、話は変わるんだけどさ、私あかりちゃん好きなんだよね。」
ツブエス「あ、あかりちゃん?」
クデラ「そう、この女の子。」

第2話
未来「あかりちゃん!怪我とかない?もう立って大丈夫」
NPC U「好き……」
未来「なの……へ?」
NPC U「好きーーーーー!」
未来「ええ!?」
NPC U「いや前々からかっこいいとか優しいとか付き合いたいとか抱きしめて欲しいとか思ってたけど、まさかヒーロー属性まで持っているなんて!」
未来「あ、そこが重要ポイントなのね!?」
NPC U「もう我慢できない!好きです!結婚してください!」
未来「え?結婚?ああ、うん。結婚はまあ、将来考えるとして、取り敢えず付き合うとこから始めよっか。」
NPC U「あ、それもそうね!じゃあ付き合ってください!」

クデラ「これだよこれ!こういう天然なところが可愛いんだよ!」
ツブエス「あのー、別世界に何人も彼女作っておいて、まだ女の子欲しいんですか?」
クデラ「女遊びは私の趣味!もちろん徹底的にやるよ。」
ツブエス「うわあ……(ドン引き)」
クデラ「それにしても、この回の零斗君の言動、少々気になるな……まるで、我々にも見えない何かが、見えているようだった。」
ツブエス「零斗君?」
クデラ「うん、この子だよこの子。」

第2話
零斗「大丈夫だ。今は出だしが意味分からない『物語』が受けやすいんだ。その流れに乗っていけば俺たちの『作品』は……」

零斗「大丈夫だ。俺たちの『世界』は多くの『人間が生み出した作品の世界』をそのまま借りてゲームをし……」

零斗「次回の展開はーー」

ツブエス「いや何も大丈夫じゃないでしょ!!一体何者なの!?」
クデラ「ついでに青春って言葉を聞くと、作画崩壊して子どもの落書きみたいな生き物になるよ。」
ツブエス「本当何なのこの子!?」
クデラ「あっ、あとさ、他にも怪しい奴がこの世界に」

ザザーーッ……ナーッ……ジイイイイイ………トゥー……ツゥーーー………

ツブエス「な、何今の音?」
クデラ「ふむ、雑音が聞こえた。やはり本人の前で噂話をするのは良くないな。」
ツブエス「ほ、本人?」
クデラ「まあいいや!それよりさ、俺何気にこの子の日常好きなんだよねー。」
ツブエス「日常?」

第7話
零斗・玲奈「ハックシュン!」
玲奈「あらやだ、あんたと同じタイミングでくしゃみなんて。」
零斗「全くだ。俺たちの体は無敵、くしゃみなんてするはずないんだが。」
NPC A「おっ、最強の零斗が風邪を引くのか(笑)」
零斗「さあな。いかんせん、経験がないものでな。よくわからん。」
NPC A「へー、健康なんだなお前。」
玲奈「そういうあんたはどうなのよ?」
NPC A「首と肩が痛い!」
零斗「スマホゲームのやりすぎだな。」
NPC A「ああ、そっか!じゃあ改善は無理だな!」
零斗・玲奈「…………」
NPC A「お、おい、どうした?どうしてそんな何か言いたげな目で俺を見る?」
零斗「行くぞ玲奈。そろそろ休憩が終わる。」
玲奈「ええ。あいつは放っといて行きましょ。」
NPC A「おおい!俺を置いていくなー!異常者扱いすんじゃねえーー!」

クデラ「ね?面白いっしょ?ちなみにこの玲奈って人、身体能力化け物すぎて女子のソフトボールじゃ役不足だったみたいだよ。今は男子野球部で普通に活動してるんだって〜。」
ツブエス「はいはい面白い面白い。ほら、早く仕事しましょうねー。」
クデラは無邪気な顔でツブエスに話しかけるが、ツブエスは取りあおうとしない。
クデラ「嫌だーー!」
クデラは駄々っ子のように足をばたつかせた。
ツブエス「ちょっと!こたつを揺らさないでください!みかんが転げ落ちるでしょうが!」
クデラ「分かった!この私のクイズに答えられたら仕事をしよう!」
ツブエス「はあ……もう何でも良いです。」
クデラ「問題!この作品に出てくる中塚 レオン君の趣味は、一体何でしょうか!?」

A 射撃

B ◯人

C 夜の散歩

ツブエス「いや、AはともかくBはおかしいでしょ!?」
クデラ「いーや、れっきとした候補だよ?」
ツブエス「いやBは絶対ない!多分これはC」
クデラ「ブッブー!正解は……全部でしたーー!」
ツブエス「????????????」
クデラ「ではここでVTR、どうぞ!」

第5話
レオン「そ〜して輝く♪ウルトラShot!」
バキューン!
女子高生A「うっ」
(一人の女子高校生が倒れる。)
女子高生B「ちょっと鹿井!大丈夫!?」
レオン「そ〜こに欠かさず♪ミラクルShot!」
バン!
女子高生B「ぐは……レオン先輩……forever……」
バタッ
レオン「噂話は結構。余計な詮索はするなよ?」

ツブエス「最っっっ低!?人としてどうかと思うわ!!」
クデラ「私は実際にこの人に会ったんだけど、ビルの屋上で夜風に吹かれながら、気持ちよさそうに寝ていやがってさ。本気でイラッとしたよね。
ま、食生活と生まれた瞬間で『個性』が決まっちゃうんだから、『つまりはそういうこと』だ!
というわけで、全択正解でした〜!」
ツブエス「なるほど、じゃあ私のCも正解ね!仕事に行きましょう。」
クデラ「いーや?全部って言わなきゃ不正解だね。」
ツブエス「◯すぞ。」
クデラ「まあまあ落ち着きなって。ほら、この二人みたいに仲良くしようよ、私たちもさ?」

第6話
一花の家
一花「あ〜奈義子ちゃんの膝枕気持ちいい〜!これからずっとこっちにいてもいいよ!」
奈義子「あ、あはは……(何か一花ちゃんにいいように利用されてる気がする……)」
一花「あっ、ところでさ〜奈義子ちゃん、昨日なんでファミレスに来なかったわけ?」
奈義子「え?あっ、えっと、ごめんなさい!部活があって……」
一花「んー?普通は、予定を見ればわかると思うんだけどなー。部活の日程くらい。」
奈義子「あ、あ、ごめんなさい!今度はちゃんと確認しておきますから!もう絶対忘れませんから!いや!迫ってこないでぇぇ……!」

クデラ「ね?」
ツブエス「いや『ね?』じゃないでしょ。最後修羅場になってるじゃないですか。」
クデラ「北坂ってかっこいいよねー。」
ツブエス「おい、露骨に話を逸らすな!」

第7話
スカル忍者「ムッ!イチカドノ!マタナニカクルデゴザル!」
一花「ええ!?また何か来るの!?」
北坂「よお!お前も帰宅部か?」
一花「ヒッ!?」
一花は背後からの声に思わず身構える。
北坂「そ、そんなに怖がんなよ……俺は北坂 挟。帰宅部のエースさ。」
一花「な、何だ人か……」
この人物は北坂 挟。
一花と同じ、清秀沢高校1年生の生徒である。
北坂「同族の雰囲気を感じたんで、思わず話しかけちまったぜ。」
一花「ええ……わかるものなんですか、そういうの?」
北坂「おう!少なくとも俺にはわかるぜ!んじゃ、帰宅部は多くは語らない。じゃあな!」
北坂はおそろしい速さで去っていった。
一花「な、何なのあの人……」

クデラ「よっ!帰宅部の鑑!」
ツブエス「このサーバーおかしな人ばっかだな……」
クデラ「他には何があるかな〜……」

第8話
百夜「ごめんなさい、快人。」
快人「えっ!?母さん!?」
快人の目の前に現れたのは、死んだはずの母親だった。
快人「母さん!生きてたの!?」
百夜「いいえ……私はもう、死んだも同然だわ。」
快人「え?」
公務員「まあまあ、蘇ったようなものじゃないですか〜。快人さん、百夜さんはマスターゲットレイダーのおかげで、この世にいることができてるんです。」
快人「……へ?ど、どういうことですか……?も、もしかして、マスターゲットレイダーで、母さんを治療したんですか!?」
公務員「いえ、そんなことは不可能です。そもそも肉体が骨しか残っていませんでしたから。」
快人「そ、それじゃあどうやって?」
公務員「マスターゲットレイダーは地球外の生命体がもたらした、最先端の機械です。こいつにできないことはありません。」
公務員は自分のマスターゲットレイダーを快人に見せた。
公務員「こいつが、しっかり仕事してくれましたよ。」
快人「も、もしかして……まさか!」
公務員「……そのまさかです。百夜さんはマスターゲットレイダーの力で復活しました。つまり、無から百夜さんを創り出したことになりますね。」
快人「そ、そんなのって……」
公務員「ですが安心してください。ちゃんとコピーは行われているはずなので、本物と遜色な」

クデラ「わーーー!ダメダメダメ!暗すぎるって!この映像はダメだ!永久にロックかけておこう……そ、そうだ!音邪の方を……あ、でも、あれもちょっとなー。うーん……」
ツブエス「もう見なくてよくないですか?」
クデラ「いや!決心したぞ、まだ見る!」
ツブエス「サボりたいだけでしょ……全く。」

第9話
音邪「はあ……はあ……」
海竜(悪魔化)「オーーーーゴーーブオオオオン!」
モブA「ああ!大変だ!また敵が来ちまう!音邪ーー!逃げてくれーー!このままじゃ、お前の命がー!」
音邪「はあ……はあ……ここで俺が逃げたとして、お前らが……もう、後には引けないぜ……」

ギターバイオレンスアックス!

音邪はギターのような斧を召喚した。
モブB「お、おい音邪!お前……今すごく!


モ◯ハンっぽいぞーーーー!」
音邪「は?雰囲気壊れるんでやめてもらえます?」
モブB「す、すみません……」

クデラ「ここだけ切り取ると、少年ジ◯ンプっぽいよねー。」
ツブエス「いや最後。最後おかしいって。」
クデラ「こいつさー、高校でやってる青春の論文早く書きたいからって、人の頭覗こうとしてるんだぜ?信じられる?」
ツブエス「大分必死ですね……何をそんなに焦っているのやら。」
クデラ「しかも、頭の中覗こうとするのを阻む奴がいて、そいつが邪魔だから殺すって発想に至るんだぜ。」
ツブエス「うーわ最低。」
クデラ「だよねー。こんな奴ーー


応援するしかねえだろ!!」
ツブエス「いやなんで!?」
クデラ「いや、世界の理を排除しようと思う奴なんて、ユーザーの鑑だろ!私たちの希望だよ!」
ツブエス「世界の理?……ああ、そういうことね。でも、それなら我々も動かなきゃいけないんじゃ?」
クデラ「まあまあ。あんまり倒すようなら、懲らしめたフリだけして環境省に報告すりゃいいだけさ。」
ツブエス「確かに。」
クデラ・ツブエス「アッハッハッハッハッハ」
クデラ「……てかさ、サタンレイダーの強化ってさ、あんま追い風にならんよね。」
ツブエス「え?ああ、音邪君の変身するレイダーね。」
クデラ「そうそう、ぶっちゃけ無駄だよね。」
ツブエス「ええ……まあ……」
クデラ「え、じゃあさ、あいつの回って……半分撮らなくて良かったくね?」
ツブエス「そ、そうね……」
クデラ「…………虚しい!」
ツブエス「あっ!そうだ!enter the blue springで思い出した!あんた、シリーズものなんだから共通のタグくらいつけなさいよ!」
クデラ「あ?あーー…………ごめん、一回enter the blue spring of the worldって入れようとしたんだけどさ。無理だったんよね、長すぎて。だから、思いつかない!」
ツブエス「なるほど、私に任せなさい。こういうのは、頭文字を使えばいいのよ!e,t,b,s,o,t,wでしょ?だったら……ああ無理か。」
クデラ「いいや!いける!いけるぞ!TBES.WOT……いや入らないな。よし、

TBES!」

ツブエス「お~~!……ちなみにこれって……」
クデラ「最近流行りのベンチャー企業。会社の金で株買ったから、よーく覚えてるんだよね〜、いやー、バレないかハラハラしたよ。」
ツブエス「は?」←この会社の社長
クデラ「あっ、やべ……死んだわ。」

ヒュンッ!
クデラは瞬間移動した。
ツブエス「うおおーー!待ちやがれーー!」

快人たちのサーバー ビル街

ヒュンッ!
クデラ「はあー、こっわ。思わず逃げちゃったよ。さーて、ここで俺がやるべきことは。」

ミカエルプラグ!
マジョリティータートルデッキ!
クデラ「インストール。」
terabyte for audience……
Cdera!
クデラ「……変身完了。そして」
PARADOX!
クデラは片手に拡張武装を装備した。
その装備は、火山竜レイダーの装備ーー

ドラグキャノン!

クデラ「うおお!噴石!噴石!噴石ィィィ!」
女性「キャーーー!あの怪人は一体何なのーーー!?」
クデラは何を血迷ったか、ドラグキャノンから噴石を飛ばして建物を次々と破壊していった。
クデラ「ギャハハハハハハ!一度でいいから、噴石をひたすらブッパするの、やってみたかったんだよなーー!クーーー!気持ちいいーーーーー!」
クデラは人生の終わりを悟り、吹っ切れている。
クデラ「オラオラ!噴石噴石噴石噴石噴石噴石噴石噴石!ふーんせきーーぃ!」
男性「うわあ!?何なんだあいつは!?新手のテロなのかー!?」
クデラ「ギャーハッハッハッハ!お前らはもう、終わりだーー!」

ヒュンッ

ガシッ

突然クデラは、肩にズシリと重みを感じた。
ツブエス「見つけましたよー、クデラさん。」
クデラ「あっ……あっ……ああっ!」
ツブエス「横領の件、後でじっくり、聞かせてもらいますからね。
それと、あまり強い力を使うなよ?無様に見えるぞ?」
クデラ「あっ…………あっ!」
クデラはツブエスから逃げることもできず、オフィスに連れ戻された。






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