株式会社ツブエス

夢と感動と青春を。 ー株式会社ツブエスー プックソダサ 何でもありません。 我々株…

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夢と感動と青春を。 ー株式会社ツブエスー プックソダサ 何でもありません。 我々株式会社ツブエスは 未来で広く楽しまれているゲーム、enter the blue springを題材とした小説をお届けします。 見て頂ければ幸いです。 クデラより

最近の記事

Enter the blue spring(小説)#14(前編)

キーン……コーン……カーン……コーン…… 放課後の始まりを告げるチャイムが清秀沢高校に鳴り響く教室。 快人は帰りの会が終わっていつものようにリュックを背負い、まだ少し賑やかな教室を背に去っていく。 生徒「快人、またな!」 快人「うん、さよならー!」 生徒たちも快人と同じように帰り始め、これからの自由時間を楽しみにしている。 今日は前期の成績を決めるため、清秀沢高校の先生たちが職員会議を行う日だ。 顧問がいなくなるため部活は一律オフ。 期末テストも終わった生徒たちの放

    • ケッショウー"私"の逃亡生活(笑)ー#6

      クデラ「はあ……どうしよう。」 橙色に染まった鉄道橋の高架下。 とうとうこの世界でも逮捕される恐れが出てきた私は、すっかり途方に暮れ、路上で座り込んでいた。 クデラ「……まあでも、我ながら私は優秀な人材だと思っているし、ツブエスも私をクビにすることは不可能だろう。つまり、ここはさておき、あっちでは訴えられずにのうのうと生活できるってわけだ……でも、"趣味"で色々やった後の後始末が、ちょっと面倒になるなー。」 この世界で物思いにふけりながら、私はぼんやりと朝日を眺める。

      • Enter the blue spring(小説)#13

        サッカー部 顧問「ええ……君たち。最近ねー、まあ音邪君を除き、ちょっと練習がさ、足りなくないかい?」 生徒「…………」 清秀沢高校のサッカー部。 部室からは夕日の光が漏れ、普段なら生徒はもう帰っている時間帯だが、今日は所属する生徒全員が残されている。 その理由は生徒たちの練習態度にあった。 顧問「2年生3年生、彼らは分かる。大会に向け、必死にやってると思う。たださ、君たちはさ、なーんか違くない?ちょっと本気度足りてなくない?練習の日頃のパフォーマンス、これがはっきり言

        • ケッショウー奴が再来するー#5

          ザーーーザーーー……………… リーグス「…………何の真似だ? ーーーー青龍!」 重たくのしかかるような強い雨の降るビサイド・ステーションのホーム。 ラティスの魔法により頭が狂ってしまっているリーグスと復活した青龍が、お互いに睨み合っていた。 リーグス「式神風情がこんなところに何の用だ?大人しく街の警備でもしてろ!」 青龍「フン、そういうお前こそ、勇者のくせに雑魚の群れに発狂し、挙げ句の果てにはサイコパスに早変わり……その体たらくで何ができると言うのだ?」 リーグスと青

        Enter the blue spring(小説)#14(前編)

          Enter the blue spring(小説)#12

          2019年 2次元世界 生徒会会議室 放課後の時間、快人たちが所属する生徒会で、体育祭の企画会議が開かれた。 快人「来たるべき体育祭に備えて、種目決め、パフォーマンス部門のネタ、当日プログラムの作成や準備の流れを、今回は決めていただきたいと思います。 Aグループは種目決め、Bグループはネタの収集、Cグループにはプログラムの作成と準備の流れをお願いしたいと思います。では、総員活動開始。」 快人は生徒会をまとめて的確な指示を出し、効率良く仕事を進める。 零斗「やれやれ。あい

          Enter the blue spring(小説)#12

          Enter the blue spring 〜皆のモーニングルーティン〜 未来、零斗、玲奈編(クデラの趣味のコーナー#4)

          『enter the blue spring』 プレイヤーが『青春』を求めて世界を旅する、4014年発売の最強のロールプレイングゲーム。 このゲームは各時代の『青春』をどっぷりと感じられるように、地球外生命体からもたらされた謎のテクノロジー『マスターゲットレイダー』を用いて、プレイヤーの体を『アバター』に変え、それを実際に存在する『並行世界』に送り込む。 このユニークでリアルなシステムが大ヒットに繋がり、4018年には『神ゲーオブザイヤー』で堂々の1位を記録した。 ところ

          Enter the blue spring 〜皆のモーニングルーティン〜 未来、零斗、玲奈編(クデラの趣味のコーナー#4)

          ケッショウーその災いに打ち勝つー#4後編

          ビサイド・ビーチ 中華街 青龍「フハハハ!どうした、そんなものかトルバァ!」 白虎「そうだぞトルバ!お前ほどの男が、何故反撃してこない!?」 トルバ「くっ…………くそ……!」 青龍ら四神獣の本気の猛攻。 トルバは攻撃を耐え凌ぎ、あることを気にしながら彼らと戦っていた。 トルバ(弱ったな……俺がこの場から少しでも離れないと、まだダンボール箱に隠れたままの女の子が巻き込まれる……かといって下手に反撃すれば、玄武の甲羅が隙をついて俺に炸裂するだろう……俺か彼女が息を潜めるダン

          ケッショウーその災いに打ち勝つー#4後編

          Enter the blue spring(小説)#11

          屋上 快人「はあ……」 玲奈「どうしたの?ため息なんかついて。」 温かい春風が吹くのどかな昼休み。 快人たち一行は高校の屋上でご飯を食べていた。 快人「いやー、やっぱ、生徒会の活動、疲れる……」 連日快人たちは生徒会の活動に追われ、いくら屈強な彼らといえど疲労困憊。 特に、生徒会長とサーバーの管理という2つの役目がある快人は疲れが目立つ。 快人「というかさー!何で皆して俺を生徒会長にするのーー!? 僕現実では授業中に教室の隅で真面目にノート写してるだけの学生だって、皆知ってる

          Enter the blue spring(小説)#11

          Enter the blue spring(小説)#10

          年末の回のあらすじ 音邪「あー、総合だりぃ。何テーマ『青春』って? てか、論文書くのは無理だろ、どう考えても。」 快人「まあまあ、書かないと単位取れないから。」 音邪「そっか、じゃあ、カンニングするぜ!!」 快人「は?」 →本当にやる。 音邪「マスゲト(マスターゲットレイダー)でNPCの記憶を閲覧するぜ!そんでそれを俺が体験した風にして論文提出すりゃ」 マスターゲットレイダー「無理。こいつのは無理。」 音邪「あーFA◯◯!」 →邪魔者は消す思考 音邪「原因のボス倒してさ

          Enter the blue spring(小説)#10

          クデラの趣味のコーナー#3(『新年あけましておめでとう!』の巻)

          株式会社ツブエス オフィス クデラ「あー、ア◯プラもう飽きたわー。」 ツブエス「じゃあ仕事しましょうよ。」 クデラ「いーや、今年始だから働かない。」 ツブエス「それはあっちの世界の話でしょう……」 クデラ「あっそうだ、今まで溜めたenter the blue springを見ようぜ!私たちのものだし、月何円とかかからないしさー。」 ツブエス「ちょっと!何時間かかると思ってるんですか!?ダメです!仕事に戻りますよ!」 クデラ「じゃあ切り抜きつつ見てくかー。」 ツブエス「そういう

          クデラの趣味のコーナー#3(『新年あけましておめでとう!』の巻)

          Enter the blue spring(小説)#9 大晦日拡大SP

          パーキングエリア 上空 快人「え、どういうこと?」 音邪「さあな?お前が奴らを倒したあと、奴らのアバターを隠したんだろ? その隠したアバターたちに聞いてみればいいんじゃないのか?」 快人「ええ?あれもう中の人いな」 ドーーーン! 突如として大きな音が空まで轟いた。 快人「な、何だ!?」 パーキングエリア 3階 未来「待て待て待てーー!今度は絶対お前に勝つからな!」 奈義子「無理ですよ。私は絶対に負けません!」 未来「いいや!PVPに絶対なんてないね!」 未来は第1話で負け

          Enter the blue spring(小説)#9 大晦日拡大SP

          ケッショウーその災いに打ち勝つー#4前編

          フハハハハ……アハハハハ…… クハハハハ……ギャハハハハ…… ビサイド・ビーチ 安全管理局本部 隊員A「隊長!東西南北の支部からの応答なし!恐らく街は壊滅したと思われます!」 隊員B「ポート・フューチャー地区で大規模な火災発生!民間人への被害も相当なものだと予想されます!」 隊長「むうう……このままでは……」 夜の街に響く笑い声、轟く炎、洪水、吹雪、そして黒煙。 トルバたちの住む街 ビサイド・ビーチは、半壊状態にあった。 数時間前 トルバの部屋 イロハ「先輩のバカ!人でな

          ケッショウーその災いに打ち勝つー#4前編

          Enter the blue spring(小説)#8

          4010年 快人の家 快人「ただいま……」 音邪「おう、お帰り快人。どうした、そんな浮かない顔して?」 快人「母さんが……母さんが亡くなった……!」 音邪「何!?それは本当か!?」 快人は目に涙を浮かべながら頷いた。 4010年 4月10日。 僕の母親、清聴 百夜が亡くなった日。 死因はトラックの衝突とその直後の爆発によるものだ。母さんの遺体は跡形もなかったという。 そんな訃報を聞いた音邪は 音邪「よっしゃーーーー!年中超過人間全滅政策、また一つピースが揃ったーーー !」 快

          Enter the blue spring(小説)#8

          ケッショウーそして覚醒するー#3

          前回までのあらすじ 薬物に手を出してしまった哀れな先輩は、私を追い出して初めての接客! 先輩が召喚したワルーい奴らが、どちらがお客さんを満足させられるかで勝負を仕掛けてきました! 一回戦目ダーツ勝負! お客さんは本気の相手と遊ぶことが目的です! 勝ったのはトルバ先輩! お客さんと張り合いのある勝負を繰り広げて、満足させることに成功しました! 第二回戦天体観測勝負! どちらが迫力のある隕石を落とせるかで勝負。 こちらも勝ったのはトルバ先輩! 違法薬物の力で無事に隕石を降らせるこ

          ケッショウーそして覚醒するー#3

          Enter the blue spring(小説)#7

          のどかな住宅街の午後3時。 一人の少女が家の前に立っていた。 一花「はあ……また早く帰ってきちゃった。」 今日一日、ただ時間を浪費しただけ。 全国の高校生に課せられた達成不可能な課題、青春。 この時代の人じゃあるまいし、いくらログインしてみたところで、何が青春かなんて分かるはずもない。 私たちと古代人とでは価値観が違うんだ。 ……とはいえ、学校では"それ"が求められるのだから、私が抱えている今の悩みは深刻だ。 それはーー 一花「ただいまー。」 一花の弟「あっ、姉ちゃんお帰り

          Enter the blue spring(小説)#7

          Enter the blue spring(小説)#6

          スパーン! 穏やかな青空が広がる午後4時。透き通るような鋭い音が響く。 奈義子「ふう、命中率は上々。後は風向きを読めるようになれば確実に……」 NPC I「よお!奈義子!調子良さそうだな。」 奈義子の後ろからハツラツとした声が聞こえた。 三年の弓道部部長、 戸明 道長だ。 NPC I「練習の成果が出てきたみたいだな。」 奈義子「えへへ……そうみたいです。」 奈義子は顔がにやける。 この部活に入ってからずっと好きだった弓道がゲームの中でもできる。しかも毎日。 彼女の腕は前よりも

          Enter the blue spring(小説)#6