フグー太くんの冒険

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フグの歴史

フグ(河豚)は、日本などで食用とされ、高級料理として知られています。 同時に毒を持つために取り扱いが非常に注意が必要な食材であり、フグを捌くのには免許がいるというのも有名ですよね。 ちなみに漢字で書くと、「河豚」と書きます。 見た目通りの漢字ですね笑 今回はそんなフグの歴史について紹介していきたいと思います。 古代からの食用歴史 フグは、古代から日本で食べられていたそうです。 古代の文献にもフグが食材として利用されていたことが記録されています。 しかし、当時からフ

    • フグを食べている国はドコ?

      フグ(河豚またはふぐ)は、日本を中心にアジア地域で広く食べられています。日本は特にフグの消費が盛んであり、フグ料理は高級料理として知られています。一部でフグが食べられている場合があります。 中国もフグが食べられている国の一つであり、広東省や四川省などでフグ料理が提供されています。中国では、フグは特に中国重慶(ちょうせい)料理などで人気があり、独自の調理法が存在します。 韓国もフグが食べられている国であり、プルコギ(焼肉)の当然としてフグが提供されることがあります。韓国では

      • 第1便出荷「下関ふく」がニューヨークへ!

        「冬の最高級食材」で有名なトラフグは、アメリカ・ニューヨークでも多くの人が旬を心待ちにしています。 下関では、海を越えてトラフグを楽しんでもらおうと毎年アメリカへ輸出を行なっており、今シーズンも約300キロのふぐが第1便として出荷されました! 今年で34年目! ニューヨークへの下関ふく輸出ふぐの本場で知られる山口県下関市では、日本国内だけでなく海外でのふぐ食文化拡大を目指して、市内の水産卸業者などで作る「下関ふく輸出組合」が1989年から毎年アメリカ・ニューヨークへの輸出

        • コクテンフグの特徴と魅力

          トラフグをはじめ、広い海には様々な種類のふぐが生息しており、その数は世界で約100種類以上に及ぶといわれています。 中にはにはまるで「犬の顔」のようなふぐもいることをご存知でしょうか? 「犬顔」で人気! コクテンフグの魅力犬に似た丸い顔つきで人気を博している「コクテンフグ」は、生物学上ではフグ目フグ科モヨウフグ属に分類される魚です。 主に太平洋やインド洋のサンゴ礁で見られ、体に黒い斑点が散らばっている見た目が特徴となっていることからコクテンフグと呼ばれています。 また

          下関・亀山八幡宮「秋のふくまつり」

          2023年9月29日(金)、ふぐの本場・山口県下関市の亀山八幡宮で今年もふぐシーズン到来を告げる「秋のふくまつり」が行なわれました! 今年で45回目を迎えた「秋のふくまつり」ふぐの取扱量が日本一を誇ることで知られる下関の亀山八幡宮で開催されている「秋のふくまつり」は、毎年9月29日の「ふくの日」に行われる恒例行事です。本格的なふぐシーズンの到来を全国に告げるとともに、ふぐの豊漁と航海安全、そしてふぐ業界の発展を祈願しています。 同時期に下関の南風泊(はえどまり)市場で行わ

          下関・亀山八幡宮「秋のふくまつり」

          ふぐの特徴とは? 第1弾

          生き物はそれぞれ固有の特徴を持っているものですが、ふぐのように際立つ特徴を持つ種類も珍しいでしょう。 ふぐ特有の特徴には常識を覆す不思議がたくさんあり、人を惹きつける魅力があります。 1.ふぐの十八番!膨張ふぐは外敵に襲われるなどビックリした時に、ぷくっとお腹を大きく膨らませて相手を威嚇します。 その姿から英語では、ふぐの状態をあらわすglobefish(球体、球状の魚)や、blowfish(吹く、息を吹く魚)と呼ばれています。 ふぐの消化器(胃)は一部が特殊な袋状をし

          ふぐの特徴とは? 第1弾

          ふぐの仲間にはどんな種類がいるの?

          ふぐの仲間は大きさも形も様々で、カラフルで小さな熱帯魚もいれば、四角い箱形をしたもの、触角のような棘をもつもの、マンボウのように平たく大きなもの、とそれぞれ個性的な姿をしています。 種類が多いので、分子系統学(生物の進化の道筋)で見ると、進化するにつれてその形態を単純化している変化がわかり、面白みがあります。 例えば、ふぐには腹ヒレがないことを身体的特徴としてあげられますが、ベニカワムキという大西洋に分布するふぐには腹ヒレがあり、最も原始的な特徴を残しているふぐと言われて

          ふぐの仲間にはどんな種類がいるの?

          ふぐの生息地域とは?

          ふぐは世界中の温帯から熱帯に分布しており、淡水に生息するものや海水に生息するものなど、その種類は多種多様です。 ふぐの仲間は動物界のフグ目フグ科という大きなグループに分類されており、驚くことに未だに新種も発見され増え続けています。 フグ目の殆どは沿岸性で、サンゴ焦や岩礁付近といった陸地に近い浅瀬の場所を好んで生息しています。 しかし例外もおり、河川など淡水地域に生息できる種類もいれば、外洋域や深海に生息している種類もいます。 日本では海水に生息しているふぐしか発見され

          ふぐの生息地域とは?

          ふぐの生態とは?

          ふぐがお腹を膨らませるユニークな姿は大変かわいらしく、まん丸に変身をして「グゥー」と鳴けば、なんとも珍しい魚と目を引く面白さがあります。 その見た目に反して猛毒をもつ魚としても有名で、世界中の人は警戒心を抱いています。 有毒部位がはっきりと判明していなかった時代、運悪くふぐの毒に当たれば命を失う事から「鉄砲(弾に当たると死ぬ)」と強烈な異名で呼ばれた、なかなか凄みのある魚です。 しかし食べれば白身魚の王様と言っても過言ではないほどの美味しい魚でもあります。 また高価な

          ふぐの美味しさを語れる魚「トラフグ」とは?

          22種類の食用ふぐの中で、最も美味とうたわれているのはトラフグです。 しかし、トラフグが人々を魅了するのは、その味だけではないようです。 大きな紋を体に付けた気品と、体をパンパンに膨らます姿は堂々たるもので、インパクトが大きく惹き付けられます。 魚にしては珍しく、まばたきをしたり鳴き声を上げる様子も、興味を持たずにはいられません。 その身は高たんぱく質低脂肪と理想的で、あっさりとした味は調理の幅も広く優秀な食材です。 トラフグはその美味しさゆえに超人気食材であり、とても高

          ふぐの美味しさを語れる魚「トラフグ」とは?

          トラフグの旬とは?

          天然トラフグの旬は、12月~2月で「秋の彼岸から春の彼岸まで」と言われています。 とくに寒中(初寒から大寒までの間)の時期は栄養を蓄えた、最も美味しくなる季節とされています。 また美味とされる白子も、産卵期を控えて成長し、この時期ならではの珍味となります。 逆に天然トラフグの産卵期は3月~7月にかけて訪れるので、初夏のふぐは毒性が強くなり避けられる傾向にあります。 一方養殖トラフグは、年間通して水温を管理した環境で育つため、特に旬はなく一年を通して安定した美味しさを維

          トラフグの旬とは?

          養殖トラフグの必要性

          魚には「天然」と「養殖」が存在します。 自然な環境で本来あるべき生き方をして育った天然ものは、養殖に比べて人気もあり高く評価されがちです。 しかしふぐに関して言えば、必ずしも「天然ふぐ」の名称を上物だと断言できない事実があります。 それというのも天然ふぐとは、トラフグをはじめゴマフグ、クサフグなどふぐ種全般を対象としているからです。 ひとくくりにふぐと言っても、その種類によって味にはランクがあります。 ふぐのなかでは下魚として扱われる種類でも「天然ふぐ」のラベルが貼られま

          養殖トラフグの必要性

          トラフグはなぜ高級魚なのか

          トラフグは白身魚の頂点に立ち、締まった美しい身と上品な香りは高級魚として他の魚を寄せ付けません。 その身はあっさりとしていますが、噛めば噛むほど旨味が口いっぱいに広がり、至福の味わいを感じさせます。 トラフグは代替のきかない美味しい魚ゆえに市場の需要も高いのですが、高値の理由はそれだけではありません。 トラフグが高級魚となる理由をいくつか挙げてみましょう。 1.歩留まりが低いトラフグは他の種類のふぐと比べて頭が大きく、毒のある部位を除去すると、食べられる部分より処分して

          トラフグはなぜ高級魚なのか

          トラフグの美味しさについて

          トラフグは低脂肪、高たんぱく質で良質なコラーゲンを含んだ身をもつ白身魚です。 最も美味しいと評価される大きさは体長35㎝前後、2~3㎏のものです。 トラフグはふぐの中で大型に分類されるため、7~8㎏の大きさにまで成長しますが、大きすぎるものは味も大味になるため、大きいからといって評価される訳ではないようです。 ふぐの筋肉であるたんぱく質は、旨味の元であるアミノ酸の組合せで構成され、それらは昆布や鰹節と同じ成分なので、ふぐの味は日本人の口によく合います。 有毒部位の気にな

          トラフグの美味しさについて

          トラフグについて

          トラフグは、学名をTakifugu rubripes、英名をOcellate puffer(目のような模様のふぐ)もしくはTiger puffer(トラのようなフグ)、中国名を紅鰭東方魨(魨=フグ)といいます。 トラフグは北海道以南に生息しており、瀬戸内海、九州沿岸、朝鮮海峡、黄海、東シナ海に分布しています。 ふぐの中でも成長の早いトラフグは、体長は80㎝に達するものもあり、大型ふぐに分類されます。 お腹は白く、上半身となる背中はやや深い緑色を帯びた黒色で、まだらな黒斑が

          トラフグについて

          トラフグの特徴とは?

          日本以外でもふぐを日常的に食べている国はあるのでしょうか? 実はお隣の韓国にもふぐの食文化はあります。 韓国では、甘辛く味付けしたふぐを焼くプルコギのような料理や、日本のちり鍋とよく似た鍋物などのふぐ料理が浸透しています。 また平成28年4月からは、中国でも養殖されたトラフグとメフグに限り、ふぐ食が解禁となりました。 日本が独自に切り拓いてきたふぐの食文化は、ふぐの美味しさと安全性を世界に認めさせるまでとなり、近隣諸国にじわじわと影響を与えているようです。 日本は長い

          トラフグの特徴とは?