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ワンパットと母ヒラボクビジン

 2/18(日)、京都6R3歳1勝クラス・ダート1900m。今年から4月の京都ダート1900mに変更されたユニコーンSを目指そうと集まった11頭。本馬ワンパットは5着に敗れましたが、血統のポテンシャルは上位級。今回はワンパットと母ヒラボクビジンのお話です。

 母ヒラボクビジンは中央のダート1600〜1800mを4勝。オープンクラスでの実績はありませんが、なかなか優秀な成績です。
 母系は四代母に英オークスなど英G1・4勝のタイムチャーター。ヒラボクビジンの半弟には現種牡馬のインカンテーション(13年レパードSなどダート重賞6勝)がいます。

 父シニスターミニスターは3歳米G1・ブルーグラスS(ダート9F)の勝ち馬。
 牡馬の代表産駒はテーオーケインズ(21年チャンピオンズC)やドライスタウト(21年全日本2歳優駿)、キングズソード(23年JBCクラシック)、昨年の南関東三冠馬ミックファイア(23年ジャパンDD)、前出のインカンテーションなど豪華な顔ぶれです。

 生産牧場は浦河の谷川牧場。毎年の生産頭数はおよそ40〜45頭。グレード制導入以降の代表産駒はサクセスブロッケン(09年フェブラリーS)やチョウカイキャロル(94年オークス)がG1を優勝しています。現役ではナムラクレア(23年高松宮記念2着)やファントムシーフ(23年皐月賞3着)がG1戦線で活躍中ですね。
 昨年23年度の牧場ランキングは総合12位。本馬の同期ではナムラアトムが2勝してオープン入りしています。

 血統構成は父シニスターミニスターに母父ブライアンズタイムの組み合わせ。前出のミックファイアやスリーグランド(21年バレンタインS)が上級クラスで活躍。初年度産駒のメイショウアサアケが中央ダート1800mで2勝しており、初期から実績のある組み合わせ。

 本馬は1月の京都・ダート1800mでデビューし、8番人気の低評価を尻目に3着。中1週で臨んだ2戦目のダート1900mで勝ち上がります。しかし9頭立ての少頭数だった為に評価はあまり上がらず、3戦目の今回もやっぱり8番人気の低評価(結果は5着)。
 さて、今後はレース数の多い1800mに戻るのか。それとも距離延長して東京の2100mへ向かうのか。いずれに進んでも良さそうですが、どうでしょうか。

 ここからは母馬にとって大切なブルードメアサイアーのお話です。
 母ヒラボクビジンの父ブライアンズタイムが種付けを開始したのが1990年。初年度から三冠馬ナリタブライアン(他に94年有馬記念などG1・計5勝)が登場するなど、大舞台に強い名馬を何頭も輩出。トニービンやサンデーサイレンスなどと激しくリーディングサイアーの座を競います。
 ヒラボクビジンが生まれた2007年にはブライアンズタイムも20歳を過ぎ、産駒数も減ってきていました。それでもこの世代からレインボーダリア(12年エリザベス女王杯)がキッチリG1を制覇するなど、大一番の強さは健在でした。
 母の父としてもその底力を発揮します。ダート王者エスポワールシチー(G1・Jpn1合わせて9勝)や、芝の長距離砲ビートブラック(12年天皇賞春)。さらにスプリントはお任せナランフレグ(22年高松宮記念)など。芝ダート・距離問わず走ります。現役では前出のミックファイアの他に、エルトンバローズ(23年毎日王冠)やサンライズホーク(23年兵庫ゴールドT)がいますね。

 本馬ワンパットの今後の出走予定は分かりませんが、大きなレースに勝てる日が来ると信じて、応援していきます。
 (馬名のワンパットはゴルフ用語が由来です。今回のサムネイル画像はその繋がりから)

 今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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