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「失敗しても大丈夫だよ」


子育てをする中で子どもに対して親が「失敗しても大丈夫」と伝えることが子ども自身の自己肯定感や自尊心に繋がると私は知識として理解しています。

ただ、そう頭では理解していても実践できない場面に日々ぶち当たります。

日常のほんのささいな事ですが、例えば子どもが飲み物をこぼしてしまったり、トイレトレーニング中に失敗してしまったり、テンション上がって物を壊してしまったり、、、

このような子育てあるあるが起きた時に私はカラッとした笑顔で「失敗しても大丈夫だよ!」とは正直言えていません。

どちらかと言うと(あ〜余計な仕事が増えたよ〜)と心で思いながら複雑な表情で「わざとじゃないもんね、大丈夫だよ」と精一杯自分に言い聞かせるように言ってる感じ。

本当未熟な母なんです。


一方で、昨日は息子⑶と外出しました。
以下、道中に私が息子の飲み物を忘れたことに気づいた時の会話です。

👩🏻「ごめん!〇〇の麦茶お家に忘れてきちゃった!」

👦🏻「失敗しても大丈夫だよ!」

👩🏻「ありがとー😭でも失敗しても大丈夫って知ってるんだね⁉️すごいねー!」

👦🏻「そうだよ、お兄さんだからお母さんを守るんだよ!」

といった内容でした。

まさか自分が子どもの方から「失敗しても大丈夫だよ」と言われるなんて思ってもみなかったので驚きと共に感動しましたし、「失敗しても大丈夫」の温かい言葉が胸にスッと入りこみました。

あんなに清々しく軽やかに「失敗しても大丈夫」を息子からもらって私は逆にそんなふうに言えているだろうか?と自分を振り返ると答えは先述したようにNOなんです。

失敗したことによって『私にばっかり負担が増える』といったネガティブな捉え方をしながら無理矢理「失敗しても大丈夫だよー」と言葉で言っているだけで、恥ずかしながら息子のように相手を安心させるような表情や態度は伴っていません。

一見、息子が「素直な良い子」に写る感動話のようにも見えますが、裏を返せば息子が母親に対して気を遣ってる可能性も孕んでいます。

小さいうちから物分かりが良すぎてもそれは必ず「我慢」がついてくるものだと思うのです。

何故そんなふうに思うのかと言えばかつての私が同じくそうだったから。

いつだって「子どもの子どもらしさ」を奪うのは大人の方。不機嫌で子どもをコントロールして親の顔色を伺わせて純粋な心を蝕んでいく。

息子の言葉に感動と多少の危険性も感じました。

私が息子の子どもらしさを奪っている張本人じゃないか。

日々の生活態度から改善すべき点は思い当たるので「失敗しても大丈夫」を胸に母も手探りで頑張っていきます。

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