球速を上げるための投球腕の軌跡について

Relationship Between Arm Path, Ball Velocity, and Elbow Varus Torque in Professional Baseball Pitchers

投球時、ワインドアップで膝が最も高く上がったポイントからリードレッグが接地するまでの期間中に投球腕の軌跡が長くなると球速が上がる事がわかった。しかし、同時に肘関節内反トルクも上昇するため怪我に注意が必要である。

細かいデータはこちら

・球速と早期・後期・総腕軌道の間に強い相関が認められた
・初期のアームパスが30cm増加するごとに球速は0.35m/s増加し、肘関節の捻転トルクは1.29N・m増加した。
・肘関節内反トルクは早期・総腕軌道と相関した
・同じ投手でも投球ごとに早期アームパスに違いがみられた。

つまり、接地までの腕の軌跡を長くする事が球速アップに直結するという事

そして、アームパスは一球投げるごとに変化してしまう可能性があり、わずかな投球動作の変化がアームパスに変化を与えている事が考えられる。

トレーナーたちはアームパスを短くしたり、安定して出せるようにする、という点にアプローチできるかもしれない。

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