事業性評価融資
担保やこれまでの財務だけで企業を評価するのではなく、事業の内容や今後の将来性を評価して、融資を行う。
そんな手法を事業性評価融資と言います。
私自身も、本部の法人営業時代、何先か手掛け大きくリファイナンスして実績をあげました。
債務者区分で言うと、要注意先。これまでの業績は悪かったものの、足元と今後は外部・内部環境から好転する兆しあり。繰損による債務超過も5〜10年程度で解消する。フローで完済できるよう
既存の融資→正常運転資金として手貸+10年返済の証貸に切替ました。他行分も含めてやったので残高は増加。
とくに外部環境分析に重きを置いて調査しましたね。
ほとんどの案件が、保全割れ、つまり融資金額が担保価値を大きく超えるものでした。
で、結局今どうなったか??
全ての先が悪くなっているわけではありませんが、当初見込んだ業績予想とは大きく乖離が出てしまい、結局再度資金繰りの折返し対応+コロナ禍で赤字補てんの余計な証貸、、、
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掲げる題目は
担保や財務じゃなく、本業をひょうかするのだ!と、とても綺麗なので批判しにくいし、自身も散々自分の実績のためやっておいて言うのもなんだかな~って思うとこはありますが
うん、だみだこりゃ
まずね、どれだけ外部環境分析したところで、それはそれ。
構造変化が激しいわけで、今【正】であっても来年は【悪】みたいなことも多いわけです。
加えて、コロナ禍や地震などなど、想定外のリスクも実際には頻発する。
事業者と膝つき合わせて、本業も深く理解した、よし!となっても外部環境の変化で対応不可能なケースは多々あるんですよね。
そこをね、不確実さをどう吸収するかというと、結局保全になるのだと思います。
担保や保証協会。
最近、「事業成長担保権」なんてのも議論されてますが、、、
担保ってのは、その事業が市場に受け入れられなくなったときに初めて活躍するものなのに、駄目な事業担保にしたところで意味無くない?
知財の評価は高いが、マネタイズや管理面が駄目でってケースもあるかもしれないので一概には言えないかもですが。
うちも一度、事業性評価融資を出した先、今どうなのかきちんと精査するべきかなーと思います。
やっぱね、担保保全、大切よ。
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